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この『目』と『耳』は誤魔化せない~女幹部『氷華』のイングリッド様が決起集会中に漏れそうになっていることを俺だけが知っている

 俺の名前は……なんでもいいか。
 大陸最大の国家の一つ、ノイングラート帝国の諜報員だ。

 今は国内で密かに活動している犯罪組織――所謂『悪の秘密結社』って奴に潜入している。

 仕事は順調なんだが、下っ端は自由に外出できなくてな。
 仲間と連絡は取れないし……正直暇だ。

 そんな俺の数少ない楽しみであるヒューマンウォッチングなんだが、最近、それに新たなエッセンスが加わった。

 理由も原因もわからないが、いつの頃からか、見えるようになっちまったんだ。



――膀胱の、中身が。


 これは、他人の尿意が見えるようになった男が、新しい扉を開く物語である。

※2022/6/13 改定
 ・表示上の膀胱容量を減らして、割合が100%を超えるように変更。
 ・上記に合わせて描写を若干調整


※pixivにも掲載しています。
第1話 黄金の秘密を見る男
2022/05/16 16:05
第3話 37℃が氷を溶かす
2022/05/16 17:58
第4話 氷解の時
2022/05/16 18:31
第5話 開眼者の末路
2022/05/16 18:31
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