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時空 まほろ 詩集・言の葉の庭たち

夏の散歩

暑い

暑い

暑い


そんな中を、きみを連れて歩く


燕の行方を追って

夕焼け空を見上げ、

田んぼに蛙が居たら

指差して

紫陽花が咲いていたら

綺麗だねって、言おう


けれど、

去年とは、違う

今年のきみとの散歩


マスクは暑い

暑いけれど

怖いからする


息が上がる

顔が火照る


きみの顔は真っ赤


わたしの顔も真っ赤


すれ違う人、みんなマスク姿で

顔が真っ赤


大丈夫?

ってきみが聞く


仕方ないよって

わたしが答える


暑い

暑い

暑い


風が吹くと、

気持ちいいね


さあ、もう少し歩こう

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