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第46話 繊月 こよいと寄り添いラブラブデート [神速激写篇] 序

 今日のデートではこよいとのツーショット写真をこれでもかとばかりに撮りまくる予定だ。


 その為にこよいからちょっと違う服を着て来て欲しいとおねだりされた。

 それでオレも服を選んでみたんだが……。


 「ど、どうかな? 母さん」


 「……………………」


 只今オレは母親からファッションチェックを受けている。何で高校一年生にもなってそんな事してもらわなきゃいけないんだ、と思わなくもないんだが……。


 母さんはオレが選んだ服に対してことごとく辛辣なダメ出しをしてくる。


 曰く、 「雰囲気がエロい」 「イヤらしさが滲み出ている」 「婦女子の敵」 などと言いたい放題だ。

 割とトサカにくるのだが、もしこよいに同じ事を言われてしまったら心的外傷(トラウマ)になるのは明白。大人しくチェックを受けよう。


 オレが今着ているのは上がグレーのサマージャケットに白のインナーシャツで、下はデニムパンツ。流石にこの格好はエロいとかじゃないだろ。色だってモノトーンだし。


 「……………………」


 何をそんなに長考する必要があるんだよ。

 髪型だってワックスを使ってはいるけど全然遊ばせたりはしてないし、むしろキチッとまとめているんだぞ。これでダメならお手上げなんだが?


 「………………ま、良いでしょう」


 何でギリギリOKみたいな感じなんだよ! いや、まあ良い。OKさえ出てしまえばもう用はない。

 とっととこよいの家に向かおう。



 こよいの家の大きな門のインターホンを押すと、珍しくこよいではなく彩戸(さいど)さんが出迎えてくれた。


 『三五ちゃん、いらっしゃい。どうぞ入って』


 不思議に思いながらも駆け足で玄関まで向かうも、待っていたのはまたしても彩戸さん。こよいってば風邪でもひいちゃったのかな……。


 「おはよう、彩戸さん。」


 「おはよ、三五ちゃん。……素敵なお洋服ね」


 あれっ!? そうは言うけれども彩戸さんは何だか微妙な、何とも複雑な表情をしている!?


 「彩戸さん、この格好おかしいかな!? こよいに変に思われるかな!?」


 「ううん、三五ちゃんの格好は好青年って感じで素敵よ。でも肝心のお嬢ちゃまがね……」


 こよいってば本当にどうしたの!? 


 その時、どこからともなく音楽が流れてきた。


 ♪ ~ ♪ ~ ♪ ~ ♪ ~ ♪ ~ ♪ ~ ♪


 こ、これは、こよいのテーマ曲 「ワルキューレの騎行」!?


 曲が流れると同時に彩戸さんがため息を吐きながら玄関の扉を開けた。


 扉の先には真っ白でまん丸な物が……。これはこちらに向けられた、日傘? 

 真っ白な日傘にパステルカラーのリボンが沢山ついてるぞ。しかも全部色が違う。



 「三五っ♪ 見てっ♪ わたしの勝負コーデ♪」



 日傘がクルルンと回りながら翻ったその時、こよいの姿が明らかになった!

 こ、これはっ!?


 ま、まさかのゴスロリッ!?


 真っ白なワンピースには、ヒラッヒラのレースがた~っぷり! 


 レースワンピとニーハイソックスにはパステルカラーの小さなリボンが、またしてもた~っぷりつけられている。しかも全部色が違って虹の様な鮮やかな配色になっている。


 胸元と頭には大きなリボンが結ばれている。

 う~ん、オレのプレゼントした三日月バレッタだけが落ち着いた印象で、逆に良いアクセントになっていて何だか嬉しいぞ。


 髪型もゆるふわな感じでクルックルに巻かれていて、エレガントかつセレブなイメージ。



 「プリンセス ・ こよい♪ 今、あなたの元に♪」


 「おお~っ! 斬新! ちょ~カワイイ~っ!」


 「う~ん、お嬢ちゃまったらはっちゃけ過ぎ。これで本当に表を歩くわけ?」


 いやいやいや。彩戸さんは苦言を呈しているけれども、これはカワイイよ!

 絵本の世界のお姫様みたいだよ! ファンタジーみたいな衣装もこよいにはあつらえた様にぴったりハマって、嫌味なく可憐さを演出しているぅ!


 「キ、キャ~ッ♡ い、今気付いたけど三五ってばすっごく大人っぽい格好してるぅ~っ♡ しゅてきぃ~っ♡」


 「こよいこそ素敵だよっ! リアルプリンセス降臨! まるで夢を見ているみたいだよ!」


 「三五ちゃんが良いなら良いんだけどさあ……」


 オレ達は大盛り上がり! 

 今日は現代のお姫様と沢山写真が撮れるんだ!


 「うふふ♡ 嬉しいなあ♡ こ~んな可愛い格好が出来て、オトナカッコ良い三五とお写真が撮れるなんてぇ~♡」


 「いや可愛いけどさぁ……正直私も悪ノリして王女様みたいな髪にセットしたりしたの、後悔してるのよね。ちゃんとした格好してきた三五ちゃんにごめんなさいって感じ」


 いやいや、そんな。

 オレ的にはこよいのこんなレジェンドレアな格好が見れてご満悦だよ。

 彩戸さんグッドジョブ!


 「一人にしたら変なヤカラが寄って来そうよね。三五ちゃん、お嬢ちゃまから目を離さないでいてあげてね?」


 「大丈夫! 外にいるときはず~っと手を繋いで離さないから! プリンセス ・ こよいのエスコートはオレに任せて!」


 「キャ~ッ♡ 三五ったらぁ♡」


 プリンセスモードのこよいにテンションMAX! 

 よ~し激写しまくるぞっ!

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