エロ姉ぇすと~り~ ・ エロ姉ぇ視点 ⑦ ウチの人生最幸の日々ン♡ かぁらぁのぉン? エロ姉ぇルート
※エロ姉ぇ視点です。
ウチ達は疾風の様な迅速さで駅前コインロッカーへ向かうン。
預けていた着替えを取り出して、公衆トイレで制服から私服へと Change ➡️ 行きつけのラブホへ Daaash♡
三五きゅんったらエントリーするや、超速攻でセルフ精算機のパネルをタッチしまくってるン。
みょみょみょと出てきたカードキーをシパパッ! と GET したら、ウチのことをガバァッ! とお姫さま抱っこぉン♡
「301号室ぅ~っ! 行くゼ行くゼ行くゼ~ッ!」
ズドドドドドドド!
エレベーターがあるのにワザワザ階段を駆け上がる三五きゅん。筋トレにちょうど良いんですってン。
てゆ~か、速い速~い♪ マッハで愛の巣に到着ぅ~ン♡
カードキー、ピッ♪
カギ、ガチャッ!
「キタァァァ~ッ! V ・ ゴォ~ル! ゴル! ゴル! ゴル! ゴオオォォォォ~ル!」
三五きゅん、大ハシャギ! いつまでも今日がハジメテみたいなリアクション。
フツ~の女子なら 「身のキケンを感じるン! ビースト ・ パワーで犯されちゃ~ ⬆️ ⬆️ う!」 って思うシーンよねン。
でもぉン……。
「フゥ~、何だかお腹が空いちゃったね。ルームサービスでも頼まない?」
「wwwwwwwww」
テンションが秒でフラットにンwww
ウ ケ る ンwww 鯉がまな板に乗った瞬間にジェントルメンwww 荒々しい漁師と食材を慈しむ板前の二面性www リアルにこの世のどんなギャグよりウケるンwww
ダメwww 腹筋よじれて死にゅぅぅぅンwww
ひとしきり大笑いしたら、まずは三五きゅんとま~ったり♪ するのがいつもの流れなのよン。
スイーツ食べながらお喋りしたり、カラオケしたり、ゲームしたりン。
三五きゅんったら手を替え品を替え、色~んな方法でウチを楽しませてくれちゃうのぉン♪
最近ではウチの為にアロママッサージ♡ なんて覚えてくれちゃってン♡
コレがマ~ジで至福の悦楽なのン♡
「さあ、ベッドに横になって」
ギュッ♡ ギュッ♡ ギュッ♡
ムーディーな間接照明の中でメロウなアロマに包まれながら。
愛しのカレにカラダを揉みほぐされるだ ・ な ・ ん ・ てン♡
キ ・ モ ・ チ ・ イイィィィィンッッ♡♡
いや、性的なイミとかでなく、ガチで純粋にン。
いくらライフワークとは言えど、ダンスとか自分磨きとかで知らず知らずの内に疲れを溜め込んでしまっていたのねン。
筋肉のハリと一緒に気持ちまでほぐされて、夢見心地のスーパーヒーリング♡ 天国以上の極楽に誘われちゃ ・ うン♡
あ~んまりにもきもちぃ~くってねン、ウチったら三五きゅんにアロママッサージしてもらうと100%確実に寝落ちしちゃうのよン♡
って、バカァァァン! ウチのバカバカァァァン!
ラブホまで来といて文字通りに 「ご休憩」 だけして帰ってくるおバカがどこに居るのよぉぉン!
「良いんだよ、オレは。エロ姉ぇと一緒に居られれば、それで」
あぁン! 約15%の無念さがにじみ出るカレの笑顔ぉン!
申し訳ないぃぃン! ウチとの逢瀬をあんなにも乞い願ってくれていたのにぃン!
それに使命を忘れちゃダメでしょン!
Q極の美の追求とはすなわち、カレに抱かれて! 抱かれて! 抱かれまくるコトぉン! スヤスヤねんねしてるバヤイではないのっよン!
寝落ち翌日、元気125% (無駄に余ってるン) のウチは決まって三五きゅんに誘惑特攻をかけるのン。
圧倒的申し訳なさ + 使命感が爆発燃焼! バーストモードのウチは誰にも止められないン!
「三五きゅうぅ~んっ!」
ピョ~ン!
ガバッ!
ムッギュウゥゥ♡
「おおっ!?」
「昨日はゴメンねン。お詫びに三五きゅんがシて欲しいコト、とりあえず片っ端から全部全~部シまくってア ・ ゲ ・ るンッ♡」
「ウォォ~ッ!? 現実マジヤベェェ! 夢を越えて行きやがったァァァ!」
三五きゅんの欲望に火を点けちゃうン!
燃料が燃え尽きるまでハチャメチャ♡イチャイチャ♡しちゃうのよぉぉ~ン♡
あぁン、なぁ~んて幸せな毎日ン♡
今までの人生の全てはこの幸せを咲かせる為に存在していたのン。バラ色の日々とは正にこのことねン。
心の底からそう思ったのよン。
だからねン、うっかり忘れてたのよン、ウチは。
花の命は短いんだ、ってン。
ある日、ウチは猛烈な気持ち悪さと気怠さに襲われてしまったのン。
「な、何コレ……ウチ、風邪一つひいたことすらなかったのにン、どうしてこんな突然………… あ゛ 」
美容の為にはトコトン、それこそ病的なまでに健康に気を遣うオンナ。そんなウチの突然の体調不良。
心当たりはただ一つン。
ま、まさかねン、とは思いつつも念の為に三五きゅんに相談してから、妊娠検査薬を試してみたのよン。
その結果は…………陽性。
あ。 終わった。
電撃的直感がウチを撃ち抜くン。
一拍置いて、濁流の様な思考がウチの脳内を駆け巡りまくったのン。
終わったって、何がン? そりゃ、幸せな毎日がよン。ウチの人生における一番輝かしい栄光時代が終わりを告げたのン。そしたら……え? どうなっちゃうのン? ウチ、赤ちゃんがデキるだなんてマジで思ってもみなかったン。正常性バイアス? 恋愛ボケした愚かな考えねン。三五きゅんに責任を問うン? おバカ? 最初にウチから誘惑したんじゃないのよン。婚約者でもないしぃ~……ってゆ~か、アレ? そもそもウチ達って付き合ってすら……いないン? アレ? アレアレ~ン? い、いや、お互いに 「好き」 とは言ってたわよねン? でも告白とか約束みたいな事って何一つしてないじゃないのぉぉン!? それじゃあウチって、捨、て、ら、れ? ……ちゃわないンッ! 三五きゅんはそんな薄情者なんかじゃないわぁンッ! とは言えよン? メチャメチャビックリさせたり悩ませたりするのは間違い無いわよねン……。
グルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグル。
高速回転する思考ン。されど一歩も前には進まずに、堂々巡りの迷宮入りン。
サ~ッと血の気が引いていくン。
ど、ど~しよン。三五きゅんに何て言って打ち明けたら良いのン? どう振る舞うべきなのン?
「デキちゃったン♡」
いや、いつものノリィィィン!
これでもかってくらい深刻なシチュエーションなのにぃぃン!
ごめぇぇぇン! 三五きゅぅぅン! しこたま叱ってよぉン! アホアホアッホなこのウチをぉぉン!
「ダハハハハハハwww」
アナタもナニ笑とんねン。
いや、でも、きっと三五きゅんの脳内もしっちゃかめっちゃかになってるのねン。
と、思っていたんだけどン?
「いや~、ごめんごめん。じゃあ、早速行こうか」
「えっ? どこにン?」
「オレん家さ。親に報告して、大人の判断を仰ごうよ」
ええぇぇ……最適解ィン。
な~んでそんなに冷静なのン? ウチの頭の中はまだ砂嵐ザ~ザ~、フリーズ状態だって~のにン。
「さ、さ、三五きゅぅ~ん……」
だ、大丈夫なのぉ~ン?
「大丈夫だよ。オレ、カレンさんのことを本気で愛しているから」
戸惑うウチを優しく抱き締めてくれる三五きゅん。
ウチが落ち着いた後、手をギュッと力強く繋いで、前へ前へと力強く引っ張ってくれるン。
その瞳には一点の曇りも無く、昨日までと全く同じにキラッキラ輝いててン……。
キュン♡
スッゴく頼もしぃ~ン♡
もしかして、ウチの幸せな日々って、まだ終わったり……してないのン?
明日からも変わらずに続いていってくれるのン?
三五きゅんを見ていると、素直にそう信じられるン。
希望の光が見える……かもン?
「バッキャロ~ッッ!!」
バキィィッ! ➡️ ガンッ!
「グハァァ~ッ!」
あっあ~ン! 連絡を受けて速攻帰宅してきたお義父さまンに勢い良くブッ飛ばされる三五きゅん!
希望の光はやっぱりウチの勘違いだったカモぉぉン!
「そこに直れっ! 三五っ!」
烈火の如くお怒りのお義父さまンによる、男同士のオハナシ合いが始まるわン。
そしてキッチンへと追いやられたウチとお義母さまン。
「………………」
「………………」
ど、どうしよ、どうしよン! 何か、何か話さないとン! あ゛あ゛ぁぁン!
「え~~~っと……アンタは、何なの? ギャルなの?」
「! お、お義母さまン! ウチは美 ・ 神 ・ ダンサー! Q極の美を追い求める者なのですゥン!」
お義母さまンからのご質問を皮切りに、ウチは自分自身のことや三五きゅんとのなれそめをアツ~く語ったわン。
「ウチはオギャッと産まれてから、今この瞬間までの全てを自分磨きに懸けてきたんですン! その証拠にホラ、見てくださいン、このQ極 NB !」
バババッ!
「こんなとこで脱ぐなっつ~の! キレイなのはわかったから!」
「それでそれで、三五きゅんは! ウチのコトいつも気にかけてくれて、ウチの努力を全部わかってくれて、それでそれでン!」
ああンもう、もどかしぃぃン!
言葉なんかじゃ地球よりも BIG な三五きゅんへの LOVE がカケラも伝えられやしないわぁン!
「フ~ン、でもさ、妊娠しちゃったらプロポーションが崩れちゃうじゃないのよ。折角の努力が水の泡よ。そこんトコどう思うワケ?」
「えっ?」
試すようなお義母さまンの問いにハタ、と気付かされるン。
仰る通りだわン。
赤ちゃんがデキるとお腹が大きくなるし、ダンスみたいな激しい運動はご法度チャン。
血道をあげて築いてきたQ極NBが崩れ去ってしまうのは自明の理ン。
「なのに、何故かしらン……全然、イヤなんかじゃ、ないかもン? それどころか、早く大きくなって欲しいようなン……?」
お腹をさすると愛しさしか溢れてこないン。
てゆ~か悪感情が一ミリもにじんでこないのは何でなのン?
アッレ~? どうしてどうしてン?
自分の心境の変化? に戸惑うウチだったけど、そんなウチを見守るお義母さまンの雰囲気が柔らかくなって……。
「フゥ~、文句とか色々言いたい事はあるけれで、まずは明日、産婦人科にかかってからね。一緒に行ってあげるから」
「は、はいっ! ありがとうございますぅン!」
「言っとくけど、何て言って説教したら良いかがわかんなくて、後回しにしてるワケじゃないから! 私は甘くない母親なんだからね!」
「は、はいっ! お義母さまぁンッ!」
「とりあえず今夜は夕食食べてきなさい。アンタ料理出来る? 手伝ってちょうだい」
「ま、任せてくださいン! 栄養管理は美容のキホン☆」
ア、アラアラアラ~ン?
なんかウチってばお義母さまンと仲良くお料理しちゃってるン? スピード展開に頭が追っつかないわン。
「よし、メシにすっぞ!」
パァン!
お義父さまンの号令でお食事会 in 高波家が開催されたわン。
「よぉぉ~し! いっばい食べてモリモリ力をつけるぞっ!」
何でこの人、こんなに元気なのン? 今日で人生変わっちゃったのよン? 悩んだり不安になったりしないのン?
「エロ姉ぇも遠慮しないでいっぱい食べなよ! お母さんになるんだからさ!」
「えええええええぇぇぇぇ~~ン??」
三五きゅん、前向きにも限度ってモンがあるわよン!? コレ、頼もしいって次元のメンタルじゃないわよン!? 絶対にぃン!
ダンナさまンになる男の思考形態がイミフとかヤバないン!?
もはや恐ろしいぃぃン!? 軽くマリッジブルーになってきちゃったかもぉぉン!?
アッア~ン! ど~なっちゃうのウチの将来ィィィ~ン!?