エロ姉ぇすと~り~ ・ エロ姉ぇ視点 ⑤ ウチが一番セクシー♡ エロ姉ぇルート
※エロ姉ぇ視点です。
秋が終われば、あっと言う間に季節は冬に。
クリスマスがやって来たのン。
繊月家のクリパにまたまたお呼ばれしちゃったウチはミニスカサンタのカッコで向かったわン。
「カレンさん、ちょ~キュートだね! スラッと長いナマ足、何度見てもサイコ~♡」 (無垢なるセクハラ)
「エロ姉ぇめぇ~! 怒られるか怒られないかのギリギリエロスラインを攻めてくるなんてぇ~! ズルいぞ! コスいぞ!」
アラ、流石は湖宵ちゅわン、見事な読みねン。
うん、今回はウチ、メッチャ日和ったわン。だって二度と彩戸サンにお仕置きされたくないからァン! 勝てないんだものン!
そう、今のウチは限りなく 「エロ姉ぇ」 に近い 「カレンさん」 !
怒られない範囲で愛しのカレにアピール♡ しちゃうのよン♪
「キ~ッ! いつもいつも、ボクの三五に色目使って!」
「まあまあ、湖宵ちゅわン、怒っちゃカワユイお顔が台無しよン♪ 仲良くパーティーしましょン♪」
ここは下手に出て、徹底的にご機嫌取りをするのよン。
湖宵ちゅわンが本気で怒ったら、繊月邸 + 帝栄須高校 ・ 一生出禁の刑に処されちゃうからン☆
処世術を身につけたウチは波風を立てることなく、健全にクリパを楽しんだのン。
い~っぱい盛り上がって、帰りは三五きゅんに家まで送ってもらっちゃったン♪
あ~、楽しかったン♪
ソファーに座って、余韻に浸りつつホッと一息……。
「お姉様ぁ! 三五お兄様とご一緒にクリスマスを過ごしたんデスか!? 何でちぃも呼んでくれなかったんデスか!? ズルいデス!」
……吐けないン! ちぃちゃんが上目遣いで甘えてくるン!
この娘、服装や髪型だけじゃなく、性格まで甘々ロリロリになってるぅぅン! バディはエロエロなクセにぃぃン!
そこまでして三五きゅんの妹になりたいのン!?
「ちぃちゃんを三五きゅんに近付けるワケにはいかないわァ~ン! 奪られちゃうものぉ~ン!」
「あぁ~ん! お姉様、待ってくださぁ~い!」
ダダダダダダダダダダ! バタンッ!
自室のドアを閉めて、ウチは荒い息を吐くン。
「ハ~、ハァ~、イヤンもう、恋のライバルちゃん達ったら、みぃ~んな強過ぎぃン。ウチ、ウチ、一体どうしたら良いのン?」
ウチは思わず自分の腕をギュッと抱くン。
ぷ に っ 。
……………………?
!!? !? !? !?
な、な、な、な、何よコノ感触はァアアン!?
じゃ、若干ぷにってるゥン!? ウチの二の腕がァァン!?
ウ、ウチのQ極 NB が……死んでるン!?
ど~して!?
毎日キチンとトレーニングしてたの…………あれ? してたっけン?
い、いや、してたン! 間違いなくしてはいたン! ……ケド、日々のタスクを淡々とこなしていく~、みたいなカンジでワリとおざなりだった、かもン。
あ゛。ってゆ~か、今日のパーティーでだってウチ、カロリーとか気にしないで、おいし~ものパクパク食べちゃってたしィィン!?
ありていに言って! 以前のウチと比べたら! 全~~ッッ然! 美に対する意識が! 熱意が! 足りてなかったァァァァ~~ン!
それにナニ?
彩戸サンに 「勝てない」 ?
ちぃちゃんに 「奪られちゃう」 ?
湖宵ちゅわンに媚を売って 「ヘラヘラ」 ?
いつからン!? いつからこんなにダサくなったのン、ウチ!?
身も! 心も! 美しくないわァァン!
な、何てことなの……ウチ、初恋にのぼせ上がって忘れてたン!
ウチが人生をかけて目指すものを、世界で最も美しい存在 ・ 現人美女神になるという野望をォォン!
命短し恋せよ乙女ン。
いくら究めようとも、美とは儚く散ってしまうものなのン。
だからこそ! 若い時間を一分一秒たりとも無駄にしてはならなかったァァン!
弾けるこの身を磨いて究めて、ライバルちゃん達を撃ち破って魅せるン!
それこそオンナの花道ィィィン!
バッタ~ン! ダダダダダダダダダダ!
「ちぃちゃん! ウチとダンス☆バトルよン! アナタが勝ったら、三五きゅんを紹介してあげるわン!」
「お、お姉様、スッゴい気迫デス! よ、よぉ~し! 負けませんよっ!」
気炎を纏い、ウチは踊るン。
カラダが熱いン。
だけど足りないわン、もっとよン、もっと燃やすのよン。
憎きプニプニちゃんを燃やし尽くすのよぉぉ~ン!
あああ熱いン! 熱いィィィ~ン!
スポン! スポポーン!
「ああっ、そんな! ダンスのあまりの激しさに服が脱げた……い、いえ、服が自ら脱いだ!? まるで意識があるかの様に……あ、あり得ないデス!」
服を脱ぐんじゃないのン。
服に 「脱ぎなさい」 と命じるのよン。
ダンスのフリに合わせて、そうならざるを得ない状況に追い込むのン、服を。
う~ん、伝わるかしらン。(覚醒者独特の感性)
例えばホラ、前屈みのグラビアポーズ♡ で、谷間をムギュウウゥゥッと寄せると……。
プチンッ! (ホックが外れる音)
そしたら両腕をババッ! とはためかせ、天高く掲げて背筋ピ~ン!
パサッ。
すかさずベリーダンスの要領で腰をうねらせ、激しくShaiking! Shaiking! すると最後の一枚がズ、ズ、ズ、ズ、って足首まで下がっていくでしょン?
ラストはピョ~ン! とバレエジャンプ! ➡️ 着地と同時にポーズでキメ♪
ハイ、神々が造りたもうた至高の美 ・ 原初の姿 ver. がこの世に顕現しましたン♪
ねっ、簡単でしょン? (覚醒者独特のry)
ちなみに今のウチは輝きまくっているから、どこからともなく光の帯が現れて、見えちゃイケないトコロを覆い隠してくれているのよン♪ (マンガアニメ特有の表現)
「一糸纏わぬ姿に光の衣……!? お、お姉様、なんかもう凄過ぎて筆舌に尽くし難いデス……! が! ち、ちぃだって挑んでみせマス! 恒例のマネっこチャレンジ☆なのデス!」
ちぃちゃんってば本~当にお姉ちゃんのマネっこが大好きなんだからン。
フッフッフ。果たしてそのロリキャワ♡フリッフリなお洋服を上手に脱がせられるかしらン?
「え~い! え~い! うぅ~……てや~!」
あ、今、ズルして指でボタンを外したわねン。
うん、まあ、見て見ぬフリをしてあげましょン。
けれど、その下のスリップキャミちゃんはなかなかの難敵よ~ン?
「クゥッ! あ、汗で素肌にまとわりついて、脱げるどころか踊りの邪魔に……!? このっ! このぉっ!」
躍起になればなるほど、ドツボにハマっていたずらに体力を消耗するだけン。
そ~なってしまうと結果はン……。
「ハァッ、ハァッ、お、お姉様、ち、ちぃの負けです、完敗です……!」
「フフン、三五きゅんに会いたければ、ウチよりセクシーになってみせなさいン! いつでも ・ 何度だって! 挑戦を受けてあげるわン!」
「ハ、ハイッ! ちぃは何度でもお姉様にぶつかりマス!」
よぉし、まずは一勝ォン! 勝ったわン、恋のライバルちゃんに!
そしてこれから何度も勝ち続けていくン。戦い続けていくン!
それこそが世界一の美女の証明よン!
「ただいま……うわぁ! 何だこの熱気は!? むせかえるような甘い匂いは!? というか二人とも (特にカレン) 何て格好をしているんだ!?」
アラヤダ、パパンが帰って来ちゃったン。
おかんむりでウチ達にお説教しようとするけれど……。
ガシィッ!
「ダメねェ、アナタぁ♡ オンナの世界に首を突っ込んじゃあねェ♡」
「やかましいわ! 離せ! 今日という今日は家長として……んむうぅぅ!?」
チ゛ュウ゛ウ゛ウ゛ゥゥゥ~~ッッ!
ママンのドレイン ・ キッス。
怒り、気力、精力、その他何やかんや。とにかく家庭内不和の種を一切合財バキュ~ム! することで力尽くで摘みまくるのよン。
豊四季家の平和はママンのこのウルテクによって保たれている、と言っても過言じゃないわン。
「…………何が…………平和だ…………言論の…………自由を…………踏みにじって…………」
「ハイハイ、続きはベッドで聞いてあげますからねェ、仔猫チャン♡」
ズルズルズルズル。
そして二人は寝室へ……。
…………………………………………。
さて! 気を取り直して今日から激しく! 情熱的に! トレーニングしていくわよぉン! お正月は返上ォォン!
一から鍛え直して完璧のペキになるまで頑張るわン!
それまでムラムラ♡下心チャンは封印よン!
仕上がってないカラダで三五きゅんを誘惑なんて出来ないン、恥ずかしいものぉン!
神経を研ぎ澄ませて、一心不乱に! 踊るのよぉン!
「エロ姉ぇ、最近マジでストイックに頑張ってるよね! 汗が輝いて肌が煌めいて……クールエロビューティ! オレ、ジッとなんかしてらんね~! 踊り明かすしかね~!」
アラマア! 三五きゅんったらセルフで盛り上がって Go Go Dance DE Ferver ☆ Ferver ☆ しちゃってるわン!
アァン♡ ウチの方こそカレのたくましい肉付きと男らしい腰つきにクラクラ♡ な ・ ん ・ だ ・ けどぉン、まだまだウチのカラダは未完成! クゥゥン! ここはガマン! ガマンガマンよぉン! A・ AAaaan!
「クッ、エロ姉ぇめ、ダンスに傾ける情熱だけは認めないワケにはいかないね」
「お姉ちゃんだって負けない! きっと三五ちゃんの目を釘付けにしてみせるわ!」
欲望に身を任せてはいけない理由その2 ・ 湖宵ちゅわンと彩戸サン。
ヘタにスケベ根性を出して、三五きゅんを襲ってみなさいン。
必ずやこの二人に阻止されて、以降、鉄壁ガードで二度と三五きゅんに近寄らせてもらえなくなっちゃうこと請け合いよン! スキを見計らわなければならないわン!
ここは欲望をグッと堪えて初志貫徹ン。岩をも穿つ乙女の一念を見せつけるトキよぉぉン!
一ヶ月、二ヶ月、三ヶ月。
三五きゅんと初めて出逢ってから、ちょうど一年が経った頃、ウチのQ極NBは完璧以上に仕上がったわン。
「スタイル、バランス、色ツヤ、ハリ……どれ一つとっても至高にしてQ極! ウチ史上最高のスーパーハイパー☆ビバレンツ☆ベスト☆ビッグバスト☆ナイスバディよぉぉ~ン♡」
あとは三五きゅんを誘うタイミングねン。
ウチとしてはジックリ腰を据えて機をうかがうつもりだったけどン、その時はあっけない程カンタンに訪れたのン。
「オレん家、今週末、親居ないんだよね」
ガ ッ チ ャ ン !
ハッキリ聞こえたわァン! 運命のポイントが切り替わった音がァン! ウチと三五きゅんの軌跡が一つに交わった 決 定 的 な音がねェェン!
「……三五きゅんは一緒に行かなくて良かったのン?」
「うん、気分がノらなくてさ、家で一人で過ごすよ。エ、エロ姉ぇはその日、何か予定あるの?」
「ウン♡ と~ってもステキな、お ・ た ・ の ・ し ・ み♡ があるのよン♡」
「そ、そっか…… (他の男と会うのかな)」
ウ ・ フ ・ フン♡ 三五きゅんったらァン♡
何でもな~いみたいなお顔をしながら 「親居ない」 だなんてン♡ ピュアなフリした誘い受けン? しかも不意打ち♡
テクいじゃないのぉン♡ 超上級ドスケベ淑女誘惑人に認定するわン♡
も~い~くつ寝ぇるぅとぉン♡ あ~っと言う間に X - Day ♡
不思議なくらい心穏やかにこの日を迎えたウチ。
慌てず騒がず準備を整えてから家を出たのン。向かう先は高波家……と、見せかけてスーパー銭湯ン♪
ウフフ~ン♡ ウチと三五きゅんが合体 (直球) するミライは確定しているからねン♡
しつっこいくらいにジックリトコトン☆テッテ~的に♪ 仕上げさせてもらっちゃうわよ~ン♡
天然温泉に岩盤浴♪ マッサージ♪ ボディケア♪ スキンケア♪ ネイルケア♪
全身磨いてピッカピカ♪ お肌もトゥルットゥルのトゥル♪ なのよン♪
ふぃ~、何やかんやで高波家に辿り着いた頃には、スッカリ日が暮れちゃったン。
いいえ、むしろベストタイミング♪ ってヤツかしらン♪ それ、ピンポ~ン♪ ってねン♪
ド ッ キ ン ! ド キ ド ッ キ ン !
ア、アラ? む、胸の鼓動が急に高まってン……?
お顔がカ~ッてなって、頭がポワポワポワワ~ンってしてきちゃってン……!?
な、何なのコレぇン!? ちょ~気軽にインターホンを押した途端に、こんなハメになるなんてぇぇン!?
バックン♡ バックン♡ バクバクバックン♡
ヒイイィィン♡ 足元フワフワぁン♡ 天国まで翔んで逝っちゃいそうぅン♡
さ、三五きゅん、早く、早く来てン、ウチを捕まえてぇぇン♡
い、いえ、ダメよン、受け身でいちゃあ! 攻めるのよン!
今こそ勝負の刻! オトナのオンナに羽化るターニングポイントなんだからン!
ガチャッ……。
こ、ここよン! ここでキメるのよン!
「来ちゃったン♡」