エロ姉ぇすと~り~ ④ 爆熱ラヴァーズ! 炎のやらかし! エロ姉ぇルート
キ~ンコ~ン♪ カ~ンコ~ン♪
終業のチャイムと同時にオレは席を立つ。
「ウオオォォ~ッ! エロ姉ぇ~ッ!」
ズドドドドドド!
全速力で愛しの彼女のクラスへ。
バッタ~ン!
「エロ姉ぇ~ッ! オレだァ~ッ! アンタの今夜のお相手! 高波 三五だァァ~ッ!」
「今夜 の ってゆ~か、今夜 も じゃないのよぉぉン!? 三五きゅん絶倫過ぎィィ!」
「うるせェェ! ラブホォォ! 行こォォォ!」
ド ン !
「う、うるせェって誘惑があるかよぉぉン!? この男ヤバいわン! 童貞のガッツキと狒々ジジイのネチッこさを併せ持つ夢のハイブリッドモンスターなの……んむぅぅンッ♡」
つべこべ宣うエロ姉ぇの唇を kiss で黙らせる。
相変わらずプルップルで甘~くてサイコ~♡
「ヤベえよヤベえよ……」
「恐ろしくなった……」
「フェロモンムンムンでイヤらし過ぎぃ……」
「ヤダ怖い、ヤメてください……」
「見ないで、どうかこっちを見ないでぇ……」
ザワザワ……ザワザワ……。
何故か教室中の注目の的になってしまった。
特に男子生徒達は物欲しそうな目でエロ姉ぇを見ていやがるぜ。
ハハァ~ン、コイツら、エロ姉ぇに選ばれたこのオレが、高嶺の花を愛でまくっているこのオレが! 羨ましくて仕方がないんだな?
バカめ! 指咥えてるだけで手に入るものなど、ありはしないぜ!
「何見てんだゴラ゛ァァ! 勝負すっかオイ!? どっからでもかかってこいやァ! エロ姉ぇとヤリてぇんならよォ!?」
ブチブチブチィ!
ボタンを引き千切りながらYシャツの前を全開!
ズバチィ~ン!
更に裸の胸板をブッ叩きながら威嚇!
言っとくけどオレは強ぇぜ!?
ジム通いを始めたから体力が爆上がりしたし、毎日サンドバッグをハチャメチャにブン殴りまくっているからケンカパワーも凄ぇ!
上級生だろうが容赦はしねぇ!
「い、いや、滅相もねえっスよ、エロ兄ぃさん」
「オレらみたいなモンが眼くれて、すんませんっした」
「堪忍してください……堪忍してください……」
「勝った! オレがNo.1 だ! 今夜の相手もオレで決まりだよな? エロ姉ぇっ!」
「ンフフフフゥ~ン♡ 三五きゅんったら、ウチが欲しくて欲しくて堪らないのねンッ♡ イイわッ♡ アナタの渇き、ウチの Love で潤してアゲちゃうぅン♡♡」
「ウオオオオォォ~ッ! ヤッタァァァ!」 (勝利の咆哮)
そうと決まったら善は急げ!
早速、エロ姉ぇの手を引っ張って Dash! 天国まで一直線だぜッッ♡
ズドドドドドド!
「ヒィィ! エロ兄ぃマジ怖いぃ! もしもあんな人に抱かれたら、人生まるごと壊されちゃう!」
「足パカパカするだけしか出来ないお人形さんにさせられちゃう!」
「エロ姉ぇさんがイケニエになってくれてホント良かった。彼女は性女じゃなくて聖女だったのね」
「それにしてもエロ兄ぃのカラダ、凄かった……ドキドキ♡」
「しっかりして!? アナタ、視覚と脳を侵されてる!」
女子生徒達に恐れを (畏れも) 抱かれているようだが、構いやしねえ。
とにかくエロ姉ぇを独占するのが最優先事項だ。
「三五ぉ~っ! 待て~っ! 不純異性交遊なんて許さないぞぉぉ~っ!」
ドドドドド!
湖宵が猛烈な勢いでこっちに向かってくる。
スゲえ殺気だ!
病院送りにしてでも阻んでやる。
それぐらいの気概を感じるぜ! 流石は湖宵!
だが、今のオレは無敵!
「高波新陰流改め……高波罪陰流!」
湖宵の猛牛タックルに組み付かれる刹那、オレは柳の様な体捌きで死角に潜り込み、リノリウム床を強く蹴って跳躍! 一気に距離を取る!
そう、これが!
「† 高波縮地 † !」
「あれ~っ!? いなされたと思ったら、三五があんな遠くに!? 瞬間移動!? 世の理をネジ曲げてでも、あのオンナとイチャつきたいの!? そんなの許すか~っ! 待て~っ!」
「エロ姉ぇ! ランデブー地点 ・ Sで落ち合おう!」
「了解よン、三五きゅん!」
バラバラに動いて湖宵を幻惑する。
「ムキ~ッ!」
何とかかんとか湖宵を撒いたら地点 ・ Sへとむかう。
Sってのは Station の略だ。
制服姿 (しかもボタン全損) のままじゃラブホになんか入れないからね。
駅前のコインロッカーに預けていた服に着替えてから愛の巣にシケこむのさ。
フフフ、愛と官能に満ちた逢瀬が幕を開けるぜ。
とは言っても自分勝手な男の欲望をメチャクチャにぶつけまくったりはしない。いや、彼女がして欲しいって言うならするけども。
それよりもオレはエロ姉ぇが喜ぶことをしてあげたいのだ。
だったら彼女が何よりも大切に磨き上げた身体に乱暴に触れる、なんてぇのはご法度だよな。
むしろその血のにじむ様な努力に報いたい、労ってあげたい。
そんな気持ちから、アロママッサージなんぞを覚えてみた。
もちろんプロと比べられちゃったら拙いにも程があるんだけどね。
まあメインイベントの前のちょっとしたコミュニケーションってヤツよ。気分がメッチャ盛り上がるんだぜ!
心をこめて、たっぷりネットリ揉みこんでアゲちゃおう!
「シャワー上がったわよ~ン♪」
「ささ、ベッドにうつ伏せになって」
「はぁ~い♪」
バスタオル一枚でベッドに横たわる世界一の美女。
う~ん、クるなぁ。でも、欲望をグッとこらえろ、三五!
マッサージオイルを手のひらにピッ、ピッ、と乗せて擦り合わせる。
「はぁぁ~ン♪ イイ匂い♪」
お風呂上がりでポカポカになったエロ姉ぇの美肌に直に触れていく。
クゥ~! ドキドキして顔がカ~ッと熱くなる。
「あはぁ~ン、とってもイイわン♡ リラックスしちゃうぅ~ン♡」
トロットロに蕩けたエロ姉ぇの表情にもグッとクる。夜這いてえ!
が、しかし。エロ姉ぇの筋肉はワリとガチで凝っている。ガチガチだ。足とか腕回りとか首から肩にかけてとか。
ダンスレッスンをメチャクチャ頑張っているんだな。
なあに、お楽しみは後回しで構わないさ。
ここはまず念入りにマッサージして思いっきり癒されてもらおう。
モミモミ、ギュッギュッ。
モミモミ、ギュッギュッ。
お客さん、凝ってますねぇ。
ギュギュギュギュギュ~ッ!
「ふわぁぁぁぁ~……イイきもちぃ……♡ ムニャムニャ……ZZZ」
って、寝とる~! オイオイオ~イ (笑) まさかの寝落ちとか (笑) オレちゃんお預け喰らっとるがな (大爆笑)
ちと本気を出し過ぎたようだな、やっちまったぜ。
ギンギンになったムラムラはどこに行きゃ~良いんだい!?
ン゛オ゛オ゛ァァ~!
ク~ッ! 無念!
だが、しゃ~ない!
「ZZZ……さんごきゅん、すきぃ♡ ……んん~、……ZZZ」
寝ている顔は何とも無垢であどけない。
「エロ姉ぇ」 の時には滅多に拝めない 「カレンさん」 の素の表情。これが見られたんならラッキーじゃないか。少なくとも負けではないよな。
いや。そもそも論でオレぁ、エロ姉ぇに他の男が寄り付かなければそれで良いんだ。
目標は完全に達成された! オレは勝ったんだ!
てなワケでオレとしては納得しているんだが、エロ姉ぇは寝落ちしちゃったことを大変申し訳無く思ってくれていたらしい。
「三五きゅん、昨日はゴメンねぇぇンッ! ウチったら、また途中で寝ちゃったぁぁ~ンッ!」
ムギュ~ッ!
「おおっとぉ! だ、大丈夫。気にしてないよ、エロ姉ぇ」
マッサージした翌日のエロ姉ぇは元気一杯でお肌もツヤッツヤ。抱き締められた身体が跳ね返されそうなくらいバインバインの弾力も兼ね備えている。
正にQ極ナイスバディ!
「ウチ、ウチ、今日はいっぱいい~っぱいサービスしてあげちゃうからッ♡ だから許してねン♡ ん~、チュッ♡ チュッ♡ チュッ♡ チュッ♡ チュッ♡ チュッ♡ チュッ♡」
濃厚なキスから始まって、あ~んなコトやこ~んなコトまでしてくれちゃう。
さっすがエロ姉ぇ! 良いオンナに二言無し! 宣言通りに天国まで連れてってもらっちゃったぜ♡
もちろん負けずにオレの方からも愛しまくる。するとエロ姉ぇからも負けずに……以下、エンドレス。
毎日毎日、そんな風に熱く、激しく、燃えアガりまくるオレとエロ姉ぇ。
そんなある日。
運命の時が遂に訪れた。
「………………デキちゃったン♡」
エロ姉ぇの手には妊娠検査薬。検査結果は陽性。
「ダハハハハハハwww」
なんか感情が爆発して大笑いしちまった。だが笑い事じゃね~ぜ。
かと言って、もちろん悲しむべき事でもない。
当たり前の事が当たり前に起こった。ただそれだけの事だ。
「さ、さ、三五きゅぅ~ん……」
不安そうな表情を浮かべるエロ姉ぇ……カレンさんを優しく抱き締める。
「大丈夫だよ。オレ、カレンさんのことを本気で愛しているから。絶対何とかしてみせる」
「さ、三五きゅん……は、はいっ」
今こそ男の本気を見せる時。
こんなクソデカいことを言い切っちまったからにゃあ、死ぬ気で頑張るしかね~ぜ。
高校辞めて働けってんなら、馬車馬の様に働いてみせる。
何が何でも二人の未来を掴み取るんだ!
うおおおお! オレはやるぜッッッ!
その前にケジメはつけとかなきゃな。
うおおおお! 親に土下座するぜッッッ!