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幼馴染み♂「今からQ極TSカプセルで♀になりマース♪」  作者: 山紫朗
【IF話】 もしもQ極TSカプセルが誕生しなかったら
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彩戸すと~り~ ・ メイ視点 ⑧ めくるめく☆ハジメテ & 充実のアフターサービス  メイルート

※メイ視点です。

 車を走らせて都心までやって来た私達。


 ちょうど夜の帳も下りてきてて、恋人同士で過ごす素敵な空間を演出してくれているわ。


 ハイここでディナーターイム☆


 メニューは精をつける為に焼き肉よ (大爆笑)

 サ、サイテ~ (笑) 我ながらマジサイッテ~の発想ね (笑)


 これじゃまるでエンコ~……いやそれはないわねだって私達は将来を誓いあった仲だもの貢ぐのもオトナのいちゃラブも合法そう合法なのよ天に恥じ入ることなど何一つ無いわ無いったら無いのよ (超早口)


 だ、大丈夫大丈夫! ちゃんとオシャレでリッチなお店選んだから!

 身形(みなり)もちゃんとしてるし、誰がどう見ても恋人 or 婚約者の甘~いデート風景にしか見えないわ。つ、通報なんかされないハズ……よ?

 ア、アハハハハ (乾笑)


 そんなことよりお食事よ、お食事!


 良いお肉なんだから味わって食べないと。

 パクパクパク。

 う~ん、美味し~い♪

 これはお酒が欲しくなっちゃうわ♪

 クピクピクピ。


 このシャンパンおいし~♪ ……って、アラヤダ私ったら!

 車で来たのにうっかり (欺瞞) お酒呑んじゃったぁ!


 こんな状態で車を運転するなんて人として間違ってるわ。

 仕方無いわ、今夜はお泊まりね。

 絶対にそれ以外の選択肢は存在しないわ。有り得ないわ。論理的必然なのよ。


 私と三五ちゃんが夜通し愛を確め合うのも当然かつ必然の流れ……う~、流石にドキドキしてきたわ。

 

 メラメラ燃える身体がキュキュ~ッと引き締まる、生まれて初めての感覚。


 未知への不安が全く無いと言ったら嘘になる。

 けれど退路は無いわ。自分で断ったから。


 お酒の力も借りた。

 あとはカットレモン一絞り分くらいの勇気を出すだけ。


 ヨシ! 女は度胸! 気合い入れていくわよ!



 お店を出た私達はピッタリ寄り添い合ってゆっくりゆっくり歩く。


 普段ならまったり穏やかムードになるこの一時も。心地好く吹く夏の夜風も。

 私の頬の火照りを消せやしないわ。

 それどころか逆に期待を煽りまくってアゲ ⬆️ ⬆️ ⬆️ まくって、本日のメインイベントに花を添えるエッセンスになってしまうのよ。


 やがて目的地にご到着。

 キラキラ装飾がゴッテゴテのお城チックな宿泊施設。


 うっわ~、見るからにいかがわしげ~♡ 思ってた以上にヤラし~建物じゃな~い♡

 私の明け透けな魂胆が形になったみたい? メッチャ恥ずかしいぃ……♡


 私はお姉ちゃんの意地で何とかポーカーフェイスを保てたけど、三五ちゃんは肩をビクゥゥッ! って震わせて大パニックになっちゃったの。ゴメンね。


 でもね、三五ちゃんは混乱しててもお姉ちゃんのことを大事にしてくれるの。


 「ちょっとまだオレ達には早くない!?」


 思春期のムラムラをハチャメチャにぶつけたって誰も文句言わないシチュエーションなのに……。

 お姉ちゃんのことを心から案じて強い気持ちで自制してくれているのねっ♡

 優しいわっ♡ 立派だわっ♡

 私、本当に愛されてるんだなぁ~って実感してほんわかキュンキュンしちゃった。


 それはそれとして、お姉ちゃんもオンナとしてのコケンに関わるから泣き落とし &(かつ) 誘惑をガンガン駆使して露骨(イカニモ)なホテルに連れ込ませてもらったわ。



 今宵のアナタは私だけのものなのよ♡ 三 ・ 五 ・ ちゃ ・ ま♡



 自分で歩けないくらいガチガチのガッチガチに緊張しちゃってる三五ちゃまをどうにかこうにかお部屋まで引っ張っていく。


 「ううううう。う゛う゛う゛う゛う゛」


 アララ。ベッドに腰掛けたまま微動だにしなくなっちゃったわ。

 見ていて可哀想になる……かと思ったけど、今日に限ってはイタズラ心が芽生えちゃった。

 か、からかっちゃいた~い♪ 何この気持ち、お酒のせい?


 「ンフフフ♡」


 誘惑に負けた私はシャツのボタンを一つ外し、ラフに着崩した格好で三五ちゃまのお隣に座ったの。


 「う゛う゛う゛う゛っ!」

 ビク~ンッ!


 そしておもむろにスマホを取り出してピ ・ ポ ・ パ。

 電話をかける相手は三五ちゃまのママ。

 外泊の許可を取らないとね♡ (暗黒微笑)


 「あ、お義母(かあ)ちゃまですか? メイです。実は今、三五ちゃまとデート中で~、私ったらうっかりお酒呑んじゃったの☆ だから今日はお泊まりしますね♪ 不可抗力だから♪ 私、エッチじゃないから♪」 (理論武装)


 「う…………っ!?」 (口を手で押さえている)

 ビクンビク~ンッ!


 三五ちゃまの緊張が更に高まったのが触れた肩越しに伝わってきた。


 ムフフ♪ 無理もないわネ。

 お色気アピール + 親への報告 (聞こえよがしver.) + 絶対に一夜を共にするという鋼の意思。

 三位一体のプレッシャー()を与えていくぅ~。

 私ったらイジワル! 悪いお姉ちゃんだこと!


 「ハイ、ハイ、ハイ。三五ちゃまのこと、私にお任せください。ええ、今後とも末永~~いお付き合いをよろしくお願いしますね♡ お休みなさい、お義母(かあ)ちゃま♡」


 ピッ。通話終了。


 ウ ・ フ ・ フ♡

 それじゃあ、いよいよ……♡


 「ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛~ッ! フ~ッ! フ~ッ! フゥゥゥゥ~ッ!」


 ああ~っ! さ、三五ちゃまの息遣いが荒々しくっ! 顔も真っ赤で今にも泣き出しちゃいそうっ!


 「ごめんねごめんねっ! 大丈夫よ~、落ち着いて~。ホラ、お姉ちゃんがお風呂に入れたげるから。おいで?」


 「! ! ! ! ウ゛ッウ゛ゥ~!」


 アラおかしいわね、逆効果だわ!

 ガチガチ状態にブルブル状態が加味されて、木っ端微塵五秒前ってカンジ。


 やり過ぎちゃった。責任取ってキッチリバッチリ☆リードしてあげなくっちゃね♪


 

 メイと三五ちゃまのハジメテの夜。


 フツ~の恋人達のソレとはちょっぴり趣が違っちゃったカモ。


 だって三五ちゃまはもう自分で身動き出来ないくらい固まっちゃってるし、私は大喜びでジックリたっぷりお世話を楽しんで……。

 そうこうしているウチに姉性 ・ 母性本能に火が点いてボボ~ン! と極限バースト!


 姉とオンナ、二つの “(SAGA)” の欲求を同時にくすぐられてメッチャ燃えるぅぅ!

 可愛くて可愛くて愛おしくて愛おしくてしょ~がないわッッ♡


 「お姉ちゃんが優し~く教えてア ・ ゲ ・ ル♡」


 まさか現実(リアル)でコレが実現デキるとは思ってもみなかったわっ♡


 あとあと久し振りに三五ちゃまと一緒にお風呂に入れて一緒のベッドに眠れたしぃ♡


 な~んてゴージャス♡ これぞ夢見るお姉ちゃんのめくるめく一夜♡ 

 百兆点! 百兆満点の初体験よぉぉ~♡


 


 チュンチュン。チュンチュン。


 あぁ~、な~んて素晴らしい朝なのかしら。


 起き抜けのコーヒーの美味しいこと美味しいこと。

 ガチで人生最高の一杯よ。インスタントなのに不思議ね。


 新しい自分に生まれ変わった気分。

 真の爽 ・ 快 ・ 感ってヤツね。


 「はぁ~。はあぁぁぁ~……」


 アラ。三五ちゃまもウットリして幸せそう。

 生まれ変わったっていうか、まるで赤ちゃんみたいに無垢なお顔♪


 う~ん、お世話欲求がムクムク湧いてきちゃう♪


 「お腹空いたね~♪ 今、ルームサービス頼むからね♪ お姉ちゃんが食べさせてあげる♡」


 「はい……、はいぃ……」


 夢見心地でトリップ状態の三五ちゃま。

 素直に何でも言うこと聞いてくれちゃってカワユ~イ♡


 朝ご飯をあ~んしてあげられたし、頭ナデナデもし放題♪

 おまけにドサクサに紛れてシャワーも一緒に浴びちゃって大 ・ 大 ・ 大満足♡

 アフターサービスまで充実してるだなんて、ちょ~ぜつラグジュアリーじゃな~い♪


 

 メイちゃん大絶賛のまったり余韻タイムを心行くまで味わったら、三五ちゃまをお家まで送り届けたの。


 お義母(かあ)ちゃまに 「昨夜はお楽しみでしたね♡」 みたいなニマニマ笑いされちゃった。

 こっちもムフフ♡ って笑い返しといたわ。


 報告したいことや積もる話なんかもあるけれど、今日のところは挨拶だけでお暇させて頂いたわ。


 なんたって今の私はエネルギーが充実しまくっててはち切れんばかりなの! 午後からバリバリお仕事して発散しちゃいたいわっ。


 てなワケでハンドルを切って、繊月(せんげつ)邸までGOGO♪ 美しき安全運転でね~♪



 「ただいまっ! 奥ちゃまっ!」


 「アララ? メイちゃん、もう帰ってきちゃったの? もっとゆっくりしてくれば良かったのに」


 「ううん! 私ね! 今、働きたくってしょ~がないの! 社会に……ってゆ~か繊月家に貢献したいの!」


 三五ちゃまからもらったエプロンをキリリと身に着け、身だしなみを整えたら準備ALL OK!



 彩戸(さいど) メイ、本日もクールに華麗に完璧に。

 お仕事頑張りま~す!

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