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幼馴染み♂「今からQ極TSカプセルで♀になりマース♪」  作者: 山紫朗
【IF話】 もしもQ極TSカプセルが誕生しなかったら
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彩戸すと~り~ ・ メイ視点 ⑦ ごちそうさま♡ (意味浅)  メイルート

※メイ視点です。

 一夜明けて。

 私は朝から一生懸命お仕事に励んでいたわ。


 一段落着いた頃にはきっとお坊っちゃまが三五ちゃんを送り出してくれているハズよ。

 

 私は心静かに待つだけ。


 そうなると最後の心残りは今現在の三五ちゃんの精神状態だけよね。


 自分の気持ちに真っ直ぐなのはあの子の美徳なんだけど……悪く言っちゃうと直情径行なのよね。

 暴走したりしないと良いんだけど。


 いえね? 三五ちゃんが人に当たったり、ヤケになって悪さするかも~、だなんて風にはカケラも疑ってなんかないのよ?

 あの子は本当に良い子だもの。


 私がは心配してる暴走っていうのは……。



 「オレはメイお姉さんのことが大好きですっ! オレのお嫁さんになってくださいっ! う ・ う ・ う ・ う゛わ゛あぁぁ~っ!」


 お昼過ぎに私の前にやって来た三五ちゃん。

 

 何だか悲壮感がいつになく漂っていて、大丈夫かな? って心配していたところ、彼ったら挨拶もそこそこに土下座 &(からの) プロポーズしてきたの!

 挙げ句の果てにはワンワン泣き始めちゃった!


 「あっらぁ~……あらあらあら~」


 こんなことになるんじゃないかな? とは実はちょっぴり思ってた。

 でも実際目の当たりにすると、その感情のあまりの熱量に圧倒されちゃうわ。


 これ以上三五ちゃんを焦らすのは不可能ね。

 年貢の納め時がやって来たわ。



 私は崩れ落ちた三五ちゃんをぬいぐるみみたいに持ち上げると、彼の唇にむちゅっとキスをしたの。


 むっちゅう~! むちゅちゅちゃちゅ! むちゅうううぅぅぅ~っ!


 クゥゥ、クゥゥゥ~~ン♡ 

 こ、これは凄いわっ!


 頭の中が(あっつ)~くなってカ~ッとなって、全身にピリピリピリ~ッて電流が走って、血の巡りがギュンギュ~ンって加速して……一言でまとめると(シン)ヤバよ!


 こ、これはクセになるわ!

 お姉ちゃん、もう堪んない! おかわりが止まらないわ!


 むちゅ! むちゅ! むちゅ! むちゅ!


 私ったらちょ~欲求不満だったのね。

 まあ自分で決めたこととはいえ、好きな人とイチャイチャすんの禁止だったんだもの。

 むべなるかなよね~。


 てゆ~か、それを言っちゃあ三五ちゃんの方がずっとず~っと可哀想よ。

 たくさん我慢させられてきたし、そもそもフラれるかもしれないって思って悲しい気持ちにさせられてきたんだもの。


 でももう大丈夫!

 お姉ちゃんが三五ちゃんの熱~く切な~い欲求をスカッ☆と解消してあげるから♪ 罪滅ぼしも兼ねてたっぷりとネ♪


 もうね! 左手で三五ちゃんの身体をギュッ! と掻き抱いたら右手で後頭部をガシッ! と掴んでむちゅちゅちゅちゅちゅ~!


 ……………………。


 ポンッ! フゥ~。ごちそうさま♡

 まあ手始めはこんなものかしら。ファーストキスだしね。


 「あ、あぁぁ……え?」


 アラヤダ♡ 三五ちゃんたらポカ~ンとしちゃってカワイイ♡

 私にナニされたのか理解が追い付かないのカナ? ンフフフ♡ ちょっとゾクゾクきちゃったわ♡

 なんかもう色んなイミでごちそうさまよね~♡


 

 「何で!?!?」


 急に元気になった三五ちゃんからアレコレ質問攻めされちゃった。

 弦義(つるぎ)さんはいいの? とか本当にオレでいいの? とか。


 ウ~ン、何このすれ違い。

 私ったらどこかで甘えてたのかも。三五ちゃんなら言わなくても気持ちをわかってくれるって。

 意志疎通を怠ってたせいで、誤解を生むどころか若干コンプレックスにまでなってるじゃないの。


 反省した私は質問に一つ一つ丁寧に答えたわ。

 

 今まで散々焦らしてた理由。

 私が三五ちゃんとお坊っちゃまを他の何よりも大切に想ってるってコト。

 あとお姉ちゃん的に弟は恋愛対象になるので余裕で結婚OKだってコトも。


 ジックリ説明してあげたら、ようやく実感が湧いてきたみたい。


 「大ッ! 歓ッ! 喜イイイィィィ~ッッ!!!」


 三五ちゃん、大喜びの大ジャンプ!

 空中で全身を大の字に開いちゃってまるで花火ね!


 「アハハハハハハハハハww」


 面白過ぎ~っwww 大人のレディたるこの私でさえも大爆笑不可避なんですけど~っww


 「やったぁぁ~っ! やったやったぁ~! 大好きな大好きな! 大 ・ 大 ・ 大 ・ 大好きなメイお姉さんと結婚だあぁぁ~いっ!」


 プププププ~ッ! ク、クリスマスプレゼントもらったお子ちゃまの一億倍くらい喜んでる~っwww

 アハハハハw アッハハハハハハww


 こんなにも私を笑かしてくれる人っつったら、やっぱ三五ちゃんだけよね~ww


  wwwwwwwwww


 ハア~、面白かったぁ~w 久々にお腹を抱えて笑っちゃったわw


 憂いを笑い飛ばしたから、これで気分スッキリサッパリ~♪ ……な~んてワケにはいかないわよ、三五ちゃん!


 お姉ちゃんはねぇ、お姉ちゃんはねぇ! もう辛抱堪らないの!


 もぉぉ~、目の前でお姉ちゃんと両想いになれて嬉しい~! キス出来て嬉しい~! なんてハシャがれるこっちの身にもなってみなさいな!

 あ゛ぁ~、可愛いわ゛ね゛ぇぇぇ!


 お姉ちゃん、ドス黒い欲望がグラグラ湧いてきちゃってスッキリ爽やかとは無縁の存在と化したわ!


 でももう我慢しなくてもいいわよね?

 三五ちゃんはもう私のダンナちゃまだもんね?


 てなワケでムッギュウウ。

 腕をガッチリ組んじゃって逃がさな~い♪

 ムッフッフ。さあ、デートしましょ♡


 そうと決まったら、ベンチに座ってビデオカメラ回してる奥ちゃまから許可をとらなきゃ。


 「今日はもうお仕事あがっちゃってもいいわよね?」


 「い~わよぉ~」


 一秒で許してくれてありがとう!

 あと三五ちゃん決死の土下座プロポーズ &(からの) 大喜びで庭中ピョンピョンのくだりを撮っててくれたのもありがとう!

 帰ったら一緒に観ましょうね。



 グイグイ引っ張られてウサギちゃんみたいに戸惑う三五ちゃんをゴ~インに車に乗せちゃう☆


 これヤバ~い♡ 悪いことしてるみた~い♡

 クフフ♡ でも残~念♡ 合法なのよ~ん♡


 さあさあさあさあ! 今日は私達が結ばれた記念すべき日!

 溜まりに溜まった欲望をぜ~んぶ解☆放☆大☆放☆出☆よぉぉ~!

 ジャンシャンバリバリ! ジャンシャンバリバリ!

 夢が片っ端から叶いまくる人生確変ボーナスタイム突入よっ!


 まず手始めに三五ちゃんに 「メイ」 って呼び捨てで呼んでもらっちゃった♪

 ウンウン♪ フンイキ変わって良いわね♪


 お次にお洋服を買いに行ったの。

 言わずもがな三五ちゃんの♪

 言わずもがな私のシュミで♪


 髪型もキチンとキメとかなきゃ画竜点睛を欠くわよね☆ ってことでヘアサロンにも殴り込みよ。

 スタイリストちゃんに事細かくオーダーして完璧に仕上げてもらったわ。あ、三五ちゃんだけね。(私の髪はテキトー)


 ……………………。


 か、完成よ!

 ちょ~完全カンペキに理想の三五ちゃんが降臨したわ!


 髪の毛一本から足の爪先に至るまでお姉ちゃんの好みが反映されて、しかも全部お姉ちゃんがお金を出して見繕ったの♪

 マジで全部よ! 上着から下着までぜぇぇ~んぶ!


 ず~っとず~っとコレがやりたくてやりたくて仕方がなかったのよねぇぇ~♡ 遂に念願叶ったわ~♡


 三五ちゃんは根が真面目だから、最初は遠慮されちゃったけどね。


 私だって今までは遠慮してたわよ。心のどこかでね。

 世間一般の常識に照らし合わせるとおかしいものね。

 そう、私と三五ちゃんの運命が一つになる今 ・ ま ・ で ・ は・ ねぇ!


 私達はこれから一生一緒♡ 離れ離れになんかならないの♡

 つまり三五ちゃんにお金を使うのは自分自身に使うのと何ら変わりないってワケ!


 あっあ~♡ 弟に課金するのサイッコォ~♡

 三五ちゃんの申し訳なさそうなカワイ~お顔と相まって胸のトキメキが止まらないわぁ~♡


 「ア~ッ ⬆️ ハッ ⬇️ ハッ ⬆️ ハァ~ァ♡ やってやったわ! この至福! この全能感! 世界の総てを手に入れたと同義ッッ! 幸せの味、正に絶品! ごちそうさまっ♡ ア~ッ ⬆️ ハッ ⬇️ ハッ ⬆️ ハ~ァァ♡」


 お姉ちゃん大勝利ィィ♡

 でもでもずっとず~っとお姉ちゃんのターン!


 後半に続くぅぅ♡

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