表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染み♂「今からQ極TSカプセルで♀になりマース♪」  作者: 山紫朗
【裏話】湖宵とホモる (ド直球) 高校生活
130/255

裏47話 皆で修学旅行~! ⑤ ! 贅沢? ソレも勉強だから! 高二 二学期

 「次の行き先は東福寺で~す♪ 見所は何といっても天空の橋から眺める二千本もの真っ赤なカエデ! 京都屈指の紅葉スポットなんですよ♪」


 バスガイドのイコさんが教えてくれた天空の橋というのは、お堂とお堂を繋ぐ約三十メートルの 「通天橋」 だ。


 「おお~凄い! 渓谷一面を紅葉が埋め尽くしてる!」


 「うわ~高いね~! 三五、怖いから腕につかまらせてね♪」


 橋の上というロケーションも相まって、清水の舞台から望む紅葉の海と甲乙つけがたい程に美しかった。



 あと東福寺といえばアーティスティックな枯山水庭園も有名だ。


 苔と切石で市松模様を描いていて、モダンというか何とも可愛らしい作りのお庭だ。


 「何かアイスボックスクッキーみたいだね」


 「本当ね。味は抹茶とゴマかしら。京都っぽいわね」

 「こよこよとこみこみってばお腹減ってんの?」

 「もうすぐお昼ですもんね~」


 湖宵と八重津さんは花より団子って感じだね。

 でも寺崎さんの言う通り、東福寺の観光が終わったらお昼の時間だからもう少し我慢しようね。


 国宝である三門も忘れずに見学して、オレ達は東福寺を後にした。


 

 「お帰りなさ~い♪ 皆さんお腹空いた~ってお顔ですね♪ それでは本日のランチを食べに参りましょ~♪ 目的地は~……イタリアンレストラン! メニューはピッツァでございま~す♪」


 おお! 趣向を変えてきたなあ!

 でも和食和食と続いてきたから、ここらで洋食が食べたいと思ってたんだ。

 うわ~オレも何だか急にお腹が空いてきたわ~。


 腹ペコの生徒達を乗せたバスは満を持して小洒落たイタリアンレストランに到着。


 オレ達の班は王道のマルゲリータピザを注文した。


 地味~に空腹感と闘いながらしばらく待つと、大きくてまあるいピザが運ばれてきた。


 分厚くてモッチモチのピザ生地にたっぷりのトマトソース。

 その上にモッツァレラチーズもた~っぷり。

 バジルの葉っぱがペロ~ンと乗っていて彩りも鮮やか。


 とても食欲をそそる!

 いただきま~す!


 「オレ、タバスコいっぱいかけちゃおう!」


 「うわ! モテ神、かけすぎキィィ!?」

 「お上品なメニューが続いたからな」

 「まあな。味が濃いもんを食いたくなる気持ち、超わかるわ」


 やっぱり食い盛りのオレ達男子高校生は麗しい佳味のはんなり京料理だけでは物足りないのだ。

 時には辛~いものやトロけて伸び~るチーズ、付け合わせのカラッと揚がったフリッターなんかも食べたくなるものなのだ。


 「食後のスイーツはリコッタパンケーキ♪ うわぁ美味しそう♪」


 「輪切りのシチリアレモンが乗ってるわね。ソースもサッパリレモンソースよ」

 「フワフワで甘酸っぱくて美味し~い♪」

 「これはいくらでも食べられちゃいますね~♪」


 女子達も女子達でオシャレスイーツをニコニコパクパク食べている。


 いやいや、旅っていうのは実に素晴らしいね。

 美しいものを見て心を満たし、美味しいものを食べてお腹を満たす。

 これが本当の贅沢ってもんだよな~。


 でもね、修学旅行は勉強の旅だということを忘れてはいけない!

 皆でワイワイ観光するのもスイーツをモグモグするのも全部勉強なのさ!

 だったら中途半端は良くない!

 この旅を強く思い出に残す為に、思いっきり感動して思いっきり食べなければいけないよな!



 しかしながら勉強とは楽しい事ばかりでは無いんだよな……。



 「あらあら皆さん、とっても幸せそうなお顔をされてますね♪ さてさて、次のイベントはお寺さんでの 「坐禅体験」 で~す♪ お腹いっぱいだからってお昼寝なんかしたら、痛~いオシオキをされてしまいますよ~?」


 「え~、どうしよう? 私、起きていられるかなあ?」

 「く~っ! 気が緩まないようにここで坐禅とは! 厳しいですなぁ~!」


 アハハハ、と朗らかな笑い声が車内に響いた。

 不安を感じているような言葉の内容とは裏腹に、皆さん一様にいかにもご満悦という表情をしていた。


 オレもねぇ~、この時点では緩んだ気を引き締める為に坐禅頑張るぞ! ってな感じでノリ気だったんだけどねぇ~……。

 

 いざ坐禅を体験してみると……。


 「(かぁ)ぁぁぁ~つッッッ!」


 バッシィィィィィン!


 「痛ってえぇぇぇ~っ!」

 「ウッキイィィ~ッ!?」


 痛い! 痛い! 痛い!

 オレと PANSY(パンジー) だけ何故か和尚のジジイから警策の集中放火を喰らうハメに!

 両肩に火が点いたみたいに痛い!


 つ~か、一発や二発ならどうってこたぁ無ぇんだが、何発も何発も喰らってると骨身に染みてくんだよ!


 「ヤイコラ、ジジイ! 痛ぇだろうが! 何しやがる! こちとら言われた通りに坐禅組んでるだけだってのによぉ!」


 「そうキィィ! オレも変な事なんか一ミリも考えて無いっキィィ!」


 ぶっちゃけPANSYが頭の中で何を考えているかなんて知る由もないが、オレの方はガチで余計な事なんて一切考えてない!

 ちゃんと姿勢を正そうと集中していただけなのに!

 納得イカネ~!


 「やかましいわ小童共! お主等の心身には不埒な気が満ち満ちておる! このワシが性根を叩き直してくれるわ!」


 あっ、このジジイ……。

 オレぁもうアッタマきたぞ!

 こうなったら逆にエッチなこととか考えまくってやる!  


 う~ん、そうだなぁ。

 パッと思い付くのは高一の夏休みのプールサイド……そう! こよいの水着姿かな♡


 『三五ぉ~♡ わたしの水着見て見て♡』


 あの時は超ドキドキしたなぁ~。

 だってこよいが選んだのは魅惑の白ビキニ♡

 

 スラッとした美脚や可愛いお尻。

 惜しみ無く晒される美肌。

 そしてクッキリ刻まれた胸の谷間……。

 思い出すだけでも震えがっちまうくらいの露出度だぜぇぇ♡


 健康的エロスを振り撒く甘えんぼな水着天使こよいに抱きつかれると、とっても柔か~い感触が……。


 「正体を現しおったな物の怪があァァ!」


 ズバッシィィィン!


 「グッハアアァァァ~ッッ!」


 痛ってぇ! 何ちゅ~鮮烈な一撃だぁ!

 桃色の脳内が一瞬で真っ白になったぞ。

 流石は和尚といったトコロか?

 

 だがしかァし! オレの煩悩はこんなモンじゃあ払いきれないゼェェ!


 『三五の身体、逞しい♡ はぁ~最高~♡ ん~すりすり~♡』


 『やだぁ、ブラの紐がほどけちゃいそぉ♡ あれあれ~? 三五、どうしたのぉ? こよいのビキニの下がそんなに気になるのぉ? クスクス♡ 見せてあげよ~かぁ?』

 クイクイッ (ビキニの紐を指で引っ張ってる)


 うおおおお~っ! こよい! こよい!

 こ ・ よ ・ いィィィィ~ッ!

 オレの! オレだけの! こよいィィィィ!

 うわああぁぁぁ~っ! おっおア~ッ!


 「ぬおおお! 御仏の道を選び、僧として生きたこの四十年余り……。これ程の邪気にお目にかかったのは初めてじゃア!」


 「さっすがモテ神……いや、エロ神キィ! ウッキ~! 負けてられないキィ! オレだってエロさにおいて右に出る者無しと言われた男キィィ! 妄想するキィィ! ウキィ♡ ウキキィ♡ ウッキッキィ~♡」

 「オレも力を貸すぜ!」

 「ゼロワン! お前ばかりに良いカッコさせるかよ!」


 おお! PANSY、C(チンパン)T(ツレ) 01 ・ 02が加勢してくれた!


 クックック。

 さあ、京のお寺の和尚さんよぉ! オレ達四人の煩悩を晴らせなけりゃあ、面目まる潰れだぜぇぇ?

 どっからでもかかってきなぁ!


 「この仏敵がぁ! 不動明王よ! 我に力をォォ!」


 ズババシィィィン!

 バシ! バシ! ババシ!

 ズババババババシイイイィィィン!


 「止めてえ! 三五に乱暴しないで! 和尚様ァァ! 代わりにボクを叩いてよおお! うわあぁ~んっ!」


 「高波君て、あんなに激しい欲望をよく制御出来てるわよね。まるで煩悩のサーカスね」

 「こみこみ、今はそんなに悠長に構えてるバヤイじゃないからw」

 「こ、湖宵チャンさまが泣いちゃったぁぁ! な、何とかしなきゃあ!」


 結局、湖宵達女子一同の必死の取り成しによって、オレ達と和尚のバトルは決着が着かずにお流れとなった。


 チッ、今日のところはこれぐらいで勘弁してやるぜ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ