表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/8

@3 召喚ですか?

フラグへし折った。

こんな拙い文章で楽しんでもらえるのだろうか?

ボチボチいこうと思う。

「はる兄ぃ、朝だよ!起きてー!」

「うーん…瑠璃、おはよう。」

「おはよう。はる兄ぃ。ご飯にしよ。」

「うん、分かった。」


いつもの様に顔を洗って、着替えを済ませて朝食。

今日は日曜日、いつもならバイトがあるけど珍しくシフトの休みが重なって1日休みになった。


「はる兄ぃ、今日1日休みだよね?」

「ん?あぁ、そうだけど?」

「じゃーさ、買い物に行くから付き合ってよ。」

「買い物?あー、米も少なくなってきたって言ってたな。」

「そうそう、荷物持ちしてね。」

「はいはい、分かりましたよ。」


朝食を終え、少し雑談しながら時間を潰す。

いつものスーパーは10時開店だ。


「瑠璃、そろそろいい時間だから行くか?」

「うん、行こう。」


泊相荘から徒歩15分。いつものスーパー。色々安く売っているので有名だ。


「はる兄ぃ、10キロ持てる?」

「他に何買うのかによるな。」


瑠璃は、店の入り口に貼ってあるチラシ見る。


「キャベツと豚肉が安いみたい。お好み焼きとかにしようかな?」

「それなら、そんなに荷物にならないからいけるな。」

「ほんと?じゃ、この5キロの安いから、これを2つ買うよ。」

「ん、分かった。」


お米にキャベツに豚肉、あといつの間にか入っていた少しのお菓子類。それを二人で分けて持って帰る。

勿論俺が米であとは、瑠璃が持っている。


「あ!小麦粉買うの忘れた。」

「ん?もうなかったのか?」

「うん、この前使ったからもうないよ。」

「それじゃ、一度帰ってからスーパーに戻るわ。」

「はる兄ぃありがとう。」


それから泊相荘に戻って、再びスーパーへ。

無事、小麦粉を購入。

そういえば、佐藤さんとの約束どうしよう?等と考えながら泊相荘に向かう路地を曲がった。


「うわ!なんだ!」


突然地面が白く輝きだし、眩しさのあまり目を閉じてしまった。

そして、閉じた目を開けると、どこか知らない部屋にいた。


「勇者様、ようこそ召喚に応じて下さいました。」


心地の良い女性の声が聴こえ目を向けると、どこかのお姫様のような格好の金髪女性がこちらを見ていた。


「……召喚ですか?」

「勇者様、どうか我々を助けて頂けないでしょうか?」


うん、人の話を聞いてないね。

勝手に呼び出しておいて助けろとは如何なものか?

あ!なんか前にこういうラノベ経験したな……

あー、思い出した。

とりあえず、帰るか。


「どこの何方か知りませんが、その期待にはお応え出来ません。それでは、失礼します……異世界転移。」


次の瞬間、元の場所に戻っていた。

足元には魔方陣が弱く輝き、数秒もしないうちに消えてしまった。

これは現実なんだろうな。前にもあったしこれが妄想なら俺は病気か病院で植物人間状態で夢を見ていることになる。

軽く頬をつねってみる。うん痛い。

これは現実だ。

それなら…ステータス。


ピコンッ!


名前 神沢悠翔(かみさわはると)

年齢 16歳 (年齢固定)

種族 人間神(ひとがみ)

その他 全設定済み。


出たな。やっぱり現実か。普通なら、興奮してしまうものなんだが……うん、なんかこれが普通って感じで驚きがない。

きっと、ラノベとかでよくある精神耐性とかそんな処が働いているんだろう。なんせ神様だし。

とりあえず、帰宅してから考えるか。


「ただいまー。小麦粉買ってきたぞ。」

「おかえり、ありがと!はる兄ぃ。今からお昼作るからゆっくりしてて。」

「分かった。」


瑠璃の後ろ姿をみながら、鑑定とか出来るのかな?って思っていると。


ピコンッ!


名前 神沢瑠璃(かみさわるり)

年齢 14歳

種族 最高位人間(ハイヒューマン)

その他


おいおい、ハイヒューマンってなんだよ。

そりゃラノベじゃ定番だけどなんで瑠璃がそんな種族になるんだ?

不思議に思いつつ、種族の詳細を知りたいと見つめていると……


ピッ!


種族 最高位人間(ハイヒューマン)

親族である神沢悠翔が人間神(ひとがみ)の為、種族が昇華した。

最高位人間(ハイヒューマン)の寿命は約1000年程。

18歳までは普通に成長し、寿命を迎える50年程前から老化が始まる。

ステータスパラメータは、人間種よりかなり高い。

スキルと魔法の習得や成長率が高い。


……なんか、内容がラノベのエルフみたいだな。

ってことは瑠璃は950年位若いまま過ごすのか……。

いや、それって将来やばいよな?

50年経っても高校生のままなんて、まずい。

下手すりゃ化け物扱いだ。

何とかしなければ……。

まぁ、焦らずとも15年位は大丈夫だろうけど。

問題は、本人にこの事実をどう伝えるかだ。

早い方がいいよな絶対。

んー……どうしよう?


「はる兄ぃ、ご飯出来たよ!」

「あ、あぁ今行く。」

「ん?はる兄ぃどうしたの?悩み事?」

「ん?いや、何でもないよ。」

「…そっか、じゃぁご飯にしよ。」


昼食を食べながら思う。まずは自分自身の事を知らなければと…。

読んで下さりありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ