@1 あれ?
のんびりまったり更新です。
思い付くままのストーリー。
チュンチュン……チュンチュン……
「はる兄ぃ、朝だよ~!起きて~!」
翌朝、妹の瑠璃に身体を揺さぶられ目が覚める。
うん、いつもの朝だ。
「おはよう。」
「うん、おはよう。パン焼いてるから先に顔洗って来たら?」
「わかった。」
俺は台所に向かい、顔を洗う。
洗面所なんてないからね。
横では、瑠璃が目玉焼を作っている。
顔を洗い、部屋に戻って制服に着替える。
居間に戻ると朝食が出来ていた。
今日はトーストと目玉焼き、あとじゃがバターだ。
じゃがいも、そんなに余ってるのか……。
「「いただきます。」」
うん、瑠璃の作る目玉焼きは好きだ。俺好みの半熟。
トーストに乗せて食べると旨い。
「あ、今日私遅くなるから。」
「ん?何かあった?」
「ほら、生徒会の役員会議。6時頃には帰れると思うけど…。」
「そっか、晩飯はクルミ弁当でいい?」
「うん、いいよ。」「おっけ~。」
朝食を終えて、学校に行く。もちろん瑠璃は俺を起こす時には、すでに制服を着ている。早起きな妹だ。
「「行ってきます!」」
二人で声を掛けて、家を出る。これも日課だ。
「それじゃ、はる兄ぃ。」
「おう、帰りは気を付けてな。」「はーい。」
「さてと、俺も行きますか。」
俺が通うのは【都立綾洲高等学院】
都立の中では、中の上といったレベルの学校。
ちなみに、瑠璃が通うのは【私立聖神女学院】の中等部。
都内一のハイレベル校。しかもお嬢様校だ。
なぜ、瑠璃がそんな学校に入れたのか…機会があれば話そう。
「悠翔おはよー!」
「おはよう。」
「ねぇ、今日学校終わったら遊びに行かない?」
「あ、わりぃ今日バイトなんだ。」
「そっかぁ、バイトじゃ仕方ないね。そうそう、三組の畑中さんがね~……」
俺に挨拶して、そのまま話しているのは同じクラスの女の子で、佐藤真弓。
小学校の時からの友達で、妹の瑠璃とも仲良くしてくれている。
少し話し好きな所があるが、女性とはそういうものなのだろう。
天真爛漫というか、あまり表裏がない、その上人見知りをしないタイプ。そんなんだから、勘違い男子がよく告白してくるとか。
断るのも慣れたって言ってたな…。
顔は美少女の部類に入るだろう。好きか嫌いかと問われれば好きと言える。本人には言わないが。
「……んだって!すごいよねー。私には無理だわ。って悠翔聞いてる?」
「ん?あーごめん考え事してた。」
「もう!ほんと悠翔ってマイペースだよね。それで何考えてたの?」
「ははは、否定はしないな。そろそろバイト増やそうかなってさ。」
「え?まだバイト増やすの?確か、家では内職して学校終わったらクルミ弁当屋でしょ?学校ない土日は、カラオケ屋と牛丼屋でバイトしてるんだよね?まだ増やすの?」
「まぁな、瑠璃の学校って結構お金掛かるんだ、何より親の金はあまり使いたくない。家賃や光熱費も掛かるからさ。」
「んー、身体を壊しちゃうよ?無理はしてほしくないかなぁ。」
「大丈夫、ちゃんと休みも取ってるから。ありがと心配してくれてさ。」
「悠翔と私の仲だからね!あ、ちょっと時間ヤバいかも。悠翔行こ。」
真弓は悠翔の手を引いて駆けていく。
この光景もよく見られる光景。
でも、そこに恋愛感情はない……たぶん。
読んで下さりありがとうございました。