009
「なにをしてるんですか。全く。」
「うるさいなーアテナ。馬鹿アテナ。糞アテナ。貧乳アテナ。」
アテナの、額に青筋の血管が浮き出る。
「いい加減にして下さいよ。おぉ?」
アテナは、ギルドマスターの席まで行って、寝そべっている、ギルドマスターの首元を掴む。
ギルドマスターはモモがいることに気がついたのか、さっきまでの態度は嘘のように、踵を返し、アテナの手を振り払い、モモの元まで駆け寄る。
「モモぢゃーん。モモぢゃんが来ないから、死にそうだったよーーー。。。」
モモに抱きつこうとするが、かわされて、扉に激突する。
「モモちゃーん、痛いよー。全く、たまには撫でてくれたり、抱きついてくれたらいいじゃないかーー。」
パンパンと自分についた汚れを振り払い、立ち上がる。
「その子がモモちゃんが言ってた子かな?初めまして、ギルドマスターのヘスティアです。」
ヘスティアは、目と、髪色が、緑色で神秘的な美しさを秘めていて、胸はかなりでかく、アテナは、標準な胸なのだが、かなり恨めしがっている。これをきっかけに、夜は胸を揉んで大きくしようとしているのはアテナの黒歴史なので、黙っておこう。
ヘスティアは、エンの前まで行き、よろしくと言って、手を指し出す。
「・・・・・・・あ、はい。」
ヘスティアは、ニコッと笑い。エンを歓迎した。
そしてヘスティアは、すぐにモモに近寄ろうとする。
「モモちゃんは、渡さないのだー。モモちゃんは、リュウちゃんのことが好きなのだ。間違いないのだ。」
リュウは、両手を広げ、モモとヘスティアの間に入る。
モモは苦笑いをしていた。
「あなた達は全く。恥ずかしくないの?」
アテナは、通常運転に戻り、ヘスティアの首元を掴む。
「イヤーーーン。」
ヘスティアは、アテナに投げられ、地面に尻餅をつける。
「ひ、酷いわ。なんて事をするのかしら、アテナ。」
ヘスティアは、目をうるうるさせながら、すこし肩を露出し、大袈裟な格好をする。
「はい。はい。早く肩を隠しなさい。」
アテナは少し呆れながら、ため息をつく。
「それでこんな大所帯で何かあったの?」
ヘスティアは、立ち上がり、一つ咳払いをして、ギルドマスターの席につく。
「エンが挨拶したいと言ったからよ。ついでに仕事をしてるか見に来た訳。」
「なるほどね。そういや、エンちゃん少しいい?」
ヘスティアは、座りながら、机の中をいじり、ピアスをエンに差し出す。
「それに、魔力を通すと、会話がどこでも出来るようになるわ。もし、ピンチに陥った時、それで、助けを呼んで、皆んなが助けに向かうわ。あと、個人でも会話ができるわ。魔物には喋って連携などは取れるけど、魔人はそうじゃいかないからね。皆んなも耳元を見たらわかるけど、つけているわ。それが、ギルドの証みたいなものだから、まぁ、例外は、帝たちも緊急で繋がるように持っていたりするのだけどね。」
「ありがとうございます。」
「それと・・・・」