007
「これで最後と。」
エンは、ギルドの自分の一室にいた。ダンボールのゴミが、沢山つまれ、ベッドで座っていた。
(本当に英雄亭に。実感ないなー。それにしても、梅雨の帽子亭に行った時は、ギルドマスターが驚いていたなーー。少し、泣きそうになっちゃってたよ)
その時のことを思い出して、笑っていた。
(よし、英雄亭のギルドマスターに挨拶しにいこーーー!。)
★
英雄亭、それは、世界最強のギルド。
ギルドに入った冒険者は、誰しもここのギルドに入る事を夢見て、冒険者になる。
(やっぱり広いなーーー。というか、ここどこーーー?)
エンはギルドの中で迷子になっていた。
ゴツン。
エンのお尻に、何かが当たった。
「痛っーーーー。もうだめだよ。全く。ぶつかったじゃないかーーーもう、ぷんぷんだよ。」
「ごめんなさい。迷ってて。」
エンは、振り返ってもいるはずの、人の姿がなかった。
「あれ?どこ?」
「全く。私はここだよ。下下。」
「えっ?皇龍様?」
「誰???ここに、市民は入らないよ?」
幼女は、キョトンとしていた。
「あ、私はエン=アルセウスです。英、いや、モモにギルドにこないかと、誘いを受けまして。」
「わかったのだーー。モモちゃんが言ってたのだ。私は、リュウなのだ。リュウちゃんでいいのだ。よろしくなのだ。」
「よろしくお願いします。リュウちゃん。」
「モモちゃんの所に行くけど、一緒にいくのだ?」
「道案内よろしくお願いします。」
「任せるのだー。」
エンとリュウは、仲良く、モモの元に向かった。
★
「コンコンなのだー。モモちゃん。」
「エンです。モモいらっしゃいますか?」
「は、はいってぇーーー。」
エンとリュウは仲良く扉を開け、中に入る。
そこにいたのは、黒の翼がはえた。ルシファーと天使の輪っかをつけた、アテナが、喧嘩をしていて、モモが必死に抑えている現場だった。




