005
「大丈夫です。飲み終わりました。」
少女は視界に下級の群れを捉える
(すごい、こんな多い魔物を今から相手にしないといけないのか。)
「白魔法:身体強化」
モモは少女にもわかるようにして、魔法を唱えた。
「す、凄い」
少女は、唖然としていた
(これができるまで、一体どれだけ練習しなければならないんだろう。)
モモはいたって魔法を普通にかけたようだが、少女はこの一つの魔法にすら、驚きがあった。自分もかなり魔力の気質があると思っていた。それなのに一切の乱れがない。
「あれは、ゴブリンだよ、分かると思うけど、一様、説明をするねゴブリンは木で作った棍棒を振り回すから気をつけて、ゴブリンは100㎝くらいだし、体が緑色だから森の中に隠れるからね。あと、簡単な魔法はどんな魔物でも使うから気を付けてね。少なくとも上級以上の魔物がいるのは間違いないから油断大敵だよ。」
「は、ひゃい。」
すこし、考えにふけっていたせいか、変な声が出てしまい、顔が真っ赤になる。
「攻めてきたよ!」
モモの声が完全に切り替わり、さっきまでの優しい雰囲気とは異なる、雰囲気をだす。
「は、はい!頑張ります。」
モモは、腰にかけていた真っ白の剣を構える。両刃剣で、汚れが一つも付いていない。そして、モモの防具もまた、真っ白で包まれていた。
そして、少女は、ギルド支給の両刃剣を構え、ゴブリン達に視線を向ける。
「なに、あれ」
少女は目を見開いた。
そこにいたのは、オーガが20体
オーガは、上級の魔物だが、やはり、数が多ければ難易度も必然的にあがってくる。
「ゴブリンの後ろにいる。20体のオーガはぼくに任してもらって大丈夫だから、ゴブリンをまかせるね。」
モモはそういうと、姿勢を低くして、ゴブリンの間をぬって、かけて行く。
(やっぱり、すごいや、全く追いつける気がしない。私も気合入れなくちゃ!、英雄様に任せられたしね。)
少女は、モモが離れたのを確認して、得意な、火の魔法を使う。
「黒魔法:火炎竜巻」
少女は、自分に流れている魔力を消費し、目の前に炎の竜巻を起こした。
ゴブリンたちは、火炎竜巻に巻き込まれ、燃えて行く。
(す、すごい。なんで⁉︎こんな威力が⁉︎