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英雄が怖がりで何が悪い  作者: 水嶋 修司
002章
28/29

028

「エン依頼完了をいいに帰ろうか。」


「そうですね。」


「そうするのだー。」


と言って歩き出す。


転移魔法でもよかったのだが、依頼完了した事の優越感だ。このまま歩いて帰った方がいいだろう。


森から出て、舗装されていない道路を歩く。


「モモ。何がいけないところはありましたか?」


「んー。そうだね。まぁ、最初に風魔法で攻撃したのはいいところだね。偶に、自分の力を過信して、こっちの方がかっこいとか言って火魔法を放つ人がいるけど、森の中が焼けたら、貴重な薬草が取れなくなってしまうからね。まぁ、今回中級魔法で攻撃したのは、僕に剣を見せてくれるためだよね。剣もよかったと思うよ。」


「あ、ありがとう。」


エンはモモにここまで褒めてもらえると思っていなかったため、少し顔が赤くなっている。


「そうなのだー。今日のエンちゃんは凄かったのだー。前のエンちゃんとは、違うのだー。」


「ありがとう。」


さっきの戦闘の話をしていると、やっと舗装された道を歩く事が出来た。


するとちらほら、冒険者の人達が見えるようになって来る。


そしてとうとう門に着く。


そして、エンとモモは、入場門の列に並ぶ。


そして、自分たちの番になる。


「それでは、ギルドカード。の提示をお願いします。」


やる気のない言葉が発される。


そして、エンはギルドカードを渡す。


「お預かりしま・・・・・・・・・すっ。えぇーーーーーーーー。」


「何だ?」


「何かあったのか」


と、他の門番達も近寄ってくる。


「え、え、Sランク冒険者。」


「なんだと!」


「おおい、だけど、えっ、5人しかいないはずだぞ。」


門番達が慌て始め、エンを見る。


だが、エンは後ろにいる。モモを仮面越しにみる。


すると、門番達も気がついたようにエンの後ろをみる。


「英雄様!」


その声に反応するように周りの人たちは一斉にフードを被ったモモ達をみる。


「英雄様だわ。」


「嘘。」


「えっ!」


「何だと。」


そして、モモは、すこし歩き、門番に声をかける。


「保証は僕がするから大丈夫だよ。」


「えっはい。」


「えっと、Sランクってどういうことですか。」


「あー。そうだね。明日発表だから、知らなくても当然だから仕方ないね。」


「というと。」


「6人目のSランク冒険者で間違いよ。」


「ほ、本当ですか?」


「間違いないよ。」


すると周りから、


「6人目だって。」


「すげー!」


そして、モモはギルドカードを渡す。


「で、では、確認します。」


「お願いするよ。」


「それと英雄様の足でトランプをしている女の子は誰ですか?」


と、門番はリュウを見る。


「使い魔だから、大丈夫だよ。」


すると、リュウは、トランプをやめて、門番に笑う。


「そんなのだー。」


「では、名前を仰って下さい。」


「リュウちゃんなのだー。」


「えっと。リュウ様と言うとのは、皇龍様で間違いありませんか?」


「そうなのだー。」

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