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英雄が怖がりで何が悪い  作者: 水嶋 修司
002章
23/29

023

「エン。ゲートを開くよ。」


「はい。」


エンとモモは再度、ギルドマスターに挨拶をして出ていく。



「やはり、モモちゃんが言っていた通り、何かありそうね。」


ヘスティアは、机に顎を置いて、足をブラブラして、口と鼻の間に羽ペンをはさみ、手を伸ばしダラダラしていた。


「うるせぇぞ、糞ヘスティア。やっと帰って来たのに、茶くらい出せや。」


ルシファーは、ギルドマスターのソファで頭に何かの本を乗せ、ヘスティアに文句を言っていた。


「うるさい。ルシファー口チャックの刑にする。」


ヘスティアは、ルシファーにあっかんべーをする。


それに気づくことがなく、ルシファーはそのまま、眠りにつく。


「アテナー。モモちゃん達をどうしようか。」


ヘスティアは、魔人の動きの結果をみて、モモとエンの最適な配置を考えていた。


「そうですね。あっ。いいことを考えました。」


アテナはヘスティアの耳元で話始める。


「それはナイスアイデアだよ。アテナっち。」


褒められて嬉しいようだったようだが、アテナは最後の言葉に苛立ちを覚えていた。


「だから、その、最後のやつやめて下さいって、何度も教えましたよね。」


アテナは、ヘスティアのこめかみに両こぶしを擦り合わせて。痛みを与えていたが、ヘスティアのニコニコは止まらない。


「よーし。決めたら早速行動だー。」


ヘスティアはアテナの、グリグリを払いのけ、ゲートを開いて、転移魔法を使用する。


「アテナー。あとは任せるねー。」


ヘスティアは、無邪気に笑顔を向けてゲートで転移する。


ゲートが開き終わり、苦笑いで、アテナは、見送る。


「ヘスティアは、モモのことが関わると、人が変わるわね。」


そしてこれは小声で誰にも聞こえないように、呟く。


「私もモモに好きになって貰えるように頑張らないと。」


「グーーーー。グーーーー。」


帰ってくる返事は、ルシファーの寝息だったのだった。


「あれ、リュウは何処へ行ったの。」


さっきまでいたはずの、幼女の姿が見えなくなっていた。



「よし、エン依頼の続きに行こうか。」


昨日ミシェルと話をしていた。会議の部屋に転移した。ミシェルが話を通して置いたおかげで、誰も入らないように、処置を取って置いてくれていた。


「行きましょう。」


「行くのだー。」


「あれ。リュウちゃんどうしてここにいるの⁉︎」


エンは、いるはずのない人がついて来た事によって驚いていた。


「暇だからついて来たのだー。」





落ちこぼれの英雄物語


新しく書きました。


是非お読み下さい。

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