019
モモも仮面をとって。3人で喋る。
「そんなに堅苦しくなくても大丈夫ですよ。」
ミシェルはエンに向かって言う。
「み、皆んな、お、同じ歳だしね」
「皆んなそうですよ」
エンが頭にクエスチョンマークを浮かべる。
「皆んなってどう言う?」
「あったことないの?」
ミシェルは驚いた声を上げる。
「か、会議ま、まだ、い、一度も参加していないからね。」
モモが答える。
「そういえば、見たこともなかったわね。」
ミシェルが肯定する。
「ぼ、僕と、て、帝達は皆んな同じ歳だよ。」
「えっ、えっーーーーーー‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎、そ、そうなんですか?」
先までとは、比べ物にならないくらい声のボリュームが上がる。
また、ミシェルが疑問に答える。
「前帝達は、もう引退していて、私達が帝になったの。それは知ってるかな?」
「はい。」
「次が偶々、同年代だったってことなの。」
「へー。そんなことあるんですか?」
「そうそうないわよ。」
ミシェルは笑って、そして、モモに向き直り、ソファを座り直す。
そしてたわいの無い話をした後、ミシェルが真剣な表情になる。
「どうしたのモモ。」
「さ、察しがいいね。す、少し喋りにくいから、仮面をつけるよ。」
モモは仮面をつけて、話を切り出す。
「とうとう動き出したみたいだ。」
「やはりですか。活発になってきているとは思いましたが。」
「ただ、内容がわからない。僕達の予想だと、優秀な子供をねらって、実験を繰り返しているみたいだ。」
「もしかして、あの計画ですか?」
「多分ね。」
「あの計画って何ですか?」
エンは聞いたことない話を繰り広げていた、モモに聞く。
「魔人化計画だよ。」
ミシェルが、暗い声で呟く。