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英雄が怖がりで何が悪い  作者: 水嶋 修司
001章
12/29

012

「エン扉から行かなくてもいいよ。」


モモは仮面をかけ終わったエンが扉から出ようとしたので止めた。


「何故ですか?」


「転移魔法が、あるからね。」


エンは、そういえば、つい最近習った事を思い出し、赤くなる。


「ごめんね。張りきっちゃって。」


「いや、大丈夫だよ。僕もそんなことはあったからね。」


「よし行こうか。」


モモは無詠唱で、白魔法 空間転移 を使った。


そこには、時空間歪みが生じ、目的地との場所が繋がる。


「はい。では、行ってきます。」


エンは、みんなにぺこりと礼をして、モモが作ったゲートに入っていく。


アテナ、ヘスティア、リュウは、笑顔で手を振りながら、ゲートが閉じるまで、優しく微笑んでいた。



「着いたよ。あまり着いた気にはならないだろうけどね。」


「そうですね。」


「あとしっかりここの地形は覚えておいてね。」


「はい。転移できるようにですよね。わかりました。」


「そうだよ。それじゃあお披露目と行こうか。」


モモとエンは英雄亭所属がわかるようにして、都市ザライヤの門まで行く。


都市ザライヤとは、アスタリア王国の6つの都市の内の一つである。


この世界には、もう、1つしか国がない。いや、無くなったと言った方が正しいだろう。魔人が、国を滅ぼしていったため、国の数が激減し、それを危ういと考えた国々は、英雄がいたアスタリア王国に合併し、でかくなった。


都市1つ1つが国そのものみたいな規模であった。


そして、魔人というのは、肌が黒く、頭にはツノが生えていて、かなり強い。そのため、都市に入るのを厳しくしている。


「受け付けをしたいのですが」


エンが受け付けの人に言う。


受け付けの人とは、そんな、優しいものではなく。

体がガッチリとしていてかなり体格が良い人であった。


「少し待ってくれ」


男は他の人の対応が忙しい為か、背中越しで適当な受け答えをする。


周りの人達は顔が青ざめる。


「はい。」


エンも別に気にした事はなく受け止める。


「よし、行け。待たせたな」


男は、先ほどまで受け付けしていた人を通し、後ろを振り返る。


すると男の顔は、周りの人達の様に顔が青ざめ始めたのだった。



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