011
本日は私の誕生日ですので、楽しみに何処かへ行きたいと思います。
モモは 白魔法 不可視認結界 を解いて、ギルドマスター室をノックして、入る。
「モモぢゃーん」
モモはクルッと避け、エンの手を握り引き寄せて、お姫様抱っこに近い格好になる。モモの英雄の仮面が滑り落ち、モモの顔が露わになる。
「危なかったね。」
モモは仮面が取れた事を忘れて喋ったせいで、顔が赤くなり、すると2人とも爆発音みたいな音がなり、湯気が立ち上がる。
「モモちゃん、浮気はダメだよーーーーーーーーーー。」
ヘスティアは、這いつくばりながらモモの足袖を掴みながら涙を出す。
「はいはい。嘘泣きはやめましょう。」
アテナは、腰にてをあて、諦めたようにして、首の裾を掴み、引きずりながら、席に戻す。
「ご、ごめんね。」
「い、いえ、大丈夫です。」
モモとエンは真っ赤にながら、顔をお互い、見ないように喋っていた。
そしてその頃。
「いつも通りの、垂らしが発動しただけですよ。」
アテナが、小声でヘスティアに向けてブツブツ討論をしていた。
「モモちゃん、昨日ぶりなのだー。暇で仕方なかったのだーーー。」
「そ、そうだね。そ、それと、へ、ヘスティアも、昨日会ったばかりじゃないかー。」
リュウを撫でながら言った。
「そうだけどーー、モモちゃんには1分に一度は会いにきて欲しいよーーー。」
「それとエンはやっぱり、モモちゃんに見込まれただけはあるね。比べ物にならないくらい強かなったよね。」
ギルドマスター、ヘスティアの部屋にモモ、エン、アテナ、リュウ、がきて、ソファで雑談をしていた。
ルシファーは、魔物退治にいっていた。
「ありがとうございます。ヘスティア。」
「いえ、謙遜ではないので、自分の実力に自信をもってください。」
「はい。」
エンは、嬉しくなり、力強く返事をした。
「そして何ですけど。自分の実力を理解してもらうため、魔物を倒してもらいます。」
「はい。」
「心配だと思いますから、モモも、ついていってあげて下さい。」
「そ、そうだね。ま、任されたよ。」
モモは、仮面やフードをとり、空間魔法の中に入れて、喋っていた。
「それなら、A+ランクの依頼を受けて見てはどうですか?」
アテナは、眼鏡をかけて、紙の束から一枚ちぎり、エンに差し出した。
A+ランクとは、Aより少し難しいということをさす。そんな変わらないだろうと思う人がいるだろうが+がつくだけで、戦いが数段に難しくなる。
「う、うん、こ、これくらいがいいと思うよ。オ、オーガキングだね。」
モモは、エンが見ていた、依頼書を覗いて答えた。
「わかりました。不安ですが行ってきます。」
エンは受けるとこを了承した。
「あと、武具などを調達した方がいいわね。これなんてどうかな?」
ヘスティアは、机の横に立て掛けてあった、白銀の両刃剣と、机の引き出しから、モモと同じ英雄亭に所属している事を示すローブと、更にモモと少し柄の違う、花柄が入った仮面を渡した。
「あ、ありがとう。」
エンは目を輝かせ、目には涙を溜めながら、ヘスティアに、礼を言った。
「さ、早速いこうか。」