001
「金貸せやーーーー!」
黒の翼が生えた、凛々しい男は言った
「え、え、いや、その、あ、あの」
二人は言い争っていた。いや、一方的に言っていた。
そして、それをみた。絶世の美女は呆れたようにこっちへ向かってきた。
そして、黒の翼の男の頭に、分厚い本がすごい勢いで落ちた。
「痛ってなー、こら何すんだ糞アテナ」
「あなたこそ何しているの?ルシファー?」
アテナと呼ばれる綺麗な女性は、背中に白い翼が生えており、頭上には、天使の輪っかがある。そして、大切そうに本を拾う。そんなに大事なら投げなければいいのに。
「金奪ってんだよ!、なにかようか?」
ルシファーはアテナの憤怒がわかっていないのか、ヘラヘラしている。
「や、や、や、やめてよ」
と、仲裁の声が聞こえる。だか、聞こえてないふりをして、喧嘩を続けていた。すると、
「てか、これお前が原因だからな?、お前が金を渡さねぇから、こうなってんだよ」
ルシファーはアテナとの、喧嘩を中断して、男の前にいき、眉間にしわを寄せている。
「ご、ごめんね」
「マスターが誤ってどうするんですか。全くルシファー謝りなさい」
「黙れよ。そこの姫と喋ってるんだからよ」
アテナの表情が、一変し、青筋が額にはしった。そうマスターには、姫という単語は禁句なのだ。そのため、代わりにアテナがきれていた。
「いい加減にしろや?マスターの悪口ゆうたら、死刑にすんぞこら?」
今までの、天使オーラが嘘のように吹っ飛んだ。そしてアテナの周りにはドス黒いオーラがでてきた。こうなればやばいと、流石に気づいたルシファーは、直ぐに顔を真っ青にして謝る。
「わ、悪かっよ、マスター。」
「えっ、あっ、はい」
ちょっとビックリして、焦りながら返事する。アテナがドス黒いオーラをだし本気で怒るのはマスターに何かあったときだけだったが、怖さは絶大で、怒られたものは失禁など様々な無残な姿が残る。
そして、アテナは怒りを落ち着かせ、思い出したかのように喋る
「マスター英雄の仕事が2つあります。
まず一つは下級の魔物を2000匹と、中級の魔物を15匹を倒してください。」
魔物には下級、中級、上級、最上級、神級位がいる。魔物は動物が自然地脈魔力を帯びて、暴走した物や、この世界にはダンジョンがあり、ダンジョンの特有な魔物がいたりする。
モモは机にある仮面をつける。
「わかりました。直ちにむかいます。戦っているものは近くなギルドまたは、安全な場所へ避難してもらって下さい。」
「相変わらず、戦闘の事になると、性格が変わるよなww」
ルシファーが何か言っていたような気がしたが、人の命が関わっているため無視をした。
アテナは、そのハキハキした表情にうっとりしながら、それを切り替えるようにして言う。
「あっ、えっと、下級のほうにギルドからランクE~Dが約500名以上があたっています。中位の魔物15匹ですが、cが8人であたっています。」
そう、ギルドが存在している。
ギルドと、以来難易度はランク付けされていて、上からZ、S、A、B、C、D、Eが存在している。
Zランクは一人しか存在していない。抑Zランクは規格外だ。SとZでは全然違う。
Sランクは5人存在しているだが、依頼を受けているか、1番隊〜5番隊で魔物を攻めてこないように威圧していたりしている。一点に集中して、戦うと、休戦といってもいつ、崩れてもおかしくないのだ。
ギルドの1番隊〜5番隊存在していて、1番隊は炎帝、2番隊は水帝、3番隊は風帝、4番隊は土帝、5番隊は闇帝、が指揮をとっている
今いるのはギルドの自室だった。
英雄と、帝たちと英雄亭ギルドマスターが、会議をする時は、英雄は仮面をつけているため、一般の市民は知らない。知っているのは帝達と、ギルドマスター。ギルドの信用における人達だけである。
「アテナは負傷した隊員の回復をお願いします。」
「はい。わかりました。」
「ルシファーは、中級の魔物を殲滅して下さい。」
「わかったよ。あとあいつよこしてくれ。勝負してぇから。」
「はい。」
現れたのは、小さな幼女だった。
ルシファー「よう!、今日は中位の魔物だってよ。皇龍さんよーーー。」
「うむ、分かっておるわ。」
ルシファーを軽蔑している。直ぐに僕に向かって抱きついてくる。まるで10歳くらいの幼女なのだか、事実は違う。
「モモちゃんなのだーーー。モモちゃん今日帰ったら遊ぼーなのだーーー。」
「その名前だと威厳がなくなるよー。リュウちゃん宜しくね。」
本名は、モモ=サイシスかわいい名前のため、からかわれやすいのが欠点だ。
「任しておくんだ、モモちゃん。では行くぞ ルシファー、足を引っ張るでないぞ。」
「早く行くぞ、幼女が」
喧嘩をしながら転移するモモの使い魔二人。それを苦笑いで見送る。
転移は魔法の無属性の魔法だ。だが、これは最上級まほうでかなり練習しなければ出来ない。
魔法の階級は下位、中位、上位、最上位、神位の5つがある。平均的に上位魔法がいくつも使えればいい。
まぁモモは天才だったから、一発でできたけど、普通はそうはいかない。帝でも練習は何回もしなければ出来ない。
モモは漆黒の防具に目をやり、マントをつけるのを忘れていたため、壁にかかっているマントを取り身につけて、立てている鏡を見て、アテナに向き直る。
「では僕も行ってきます。」
アテナに一言つげ、瞬間転移をする。突然景色が変わるが、慣れているため、動じることなく転移する。
◆
無属性で身体強化をして、準備を整え、ホルスターに魔法薬が入っていることを確認して足りないものを、異空間魔法から取り出し補充する。
異空間魔法は、そんなに難しいものではなく。皆でも使える。大きさは、魔力によってかわるが、一般的に使う魔法だ。
モモは、探知魔法を薄く広げる、すると、10キロメートル先に魔物を2000体感知した。
(ここから、北西か、かなり近くになっているな。)
進んでから2分、魔物達との距離が近くなったのか、いつもなら、動物があちこちにいるはずが、森の中に隠れて、身を潜める動物たち。
(大丈夫かな)
すると。森を切り倒し、歩いてくる足音と共に鉄同士が交てる音が聞こえてくる。
(これは、かなり魔力濃度がたかい。)
魔力濃度は、人間の場合魔力濃度が、濃いと、どうなるか、まず使い魔が高ランクのものが呼びやすくなる。そして、最上位、神位魔法が使えるようになる。
それが魔物だった場合、魔力濃度のランク分けまでは存在はしないが、力が増え、身体が大きくなり、知能や、魔法も発展する。
木を切り倒し、でかい図体を露わにした。
「ニンゲン、コロス、タノシイ」
それは全身が黒く赤い、口からはよだれを垂らし、目の焦点は合っていない魔物が飛び出してきたのだった。
読んでいただき誠にありがたく光栄に存じます
初めて書いたので、誤字などがあるかもしれません
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暖かく見ていただいてもらったらと思います