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月とボクと・・・

作者: 氏里かげる
掲載日:2010/12/02

文章の書き方も知らない初心者ですが、よろしくお願いします。

「もうすぐ夜が終わるよ」

と、月が言うと

夜道の向こうに朝が見えた

夜道の中には月とボクと、スッポンがいた

「眠たいね」

と、スッポンが言って

月が大きなあくびをした

ボクも大きなあくびをして

「今日もキミは朝と一緒にボクを呼びに来るのかな」

と、つぶやいた

でも

夜が終わってしまう

ボクはいつの間にか眠ってしまった

夢の中

ボクを呼ぶキミの声が聞こえた気がした


------------------


「夜が来たよ」

と、月が言ったので

ボクは散歩に出かけることにした


月明かりの夜道を歩いていると

ボクを呼び止める声があった

「君も一緒にどうだい?」

見るとそこに、宴が居た

宴が、呑んで騒いでいた

ボクは空いている席に座った

宴はよくしゃべった

ボクもつられてよくしゃべった

楽しくて、楽しくて、楽しくて


・・・でも


ボクはスッポンをつかんで席に座らせた

そのまま席を離れると

スッポンが首を傾げてボクを見た

ボクは無視して歩き出した

しばらく歩いて一度だけ振り向くと

宴がスッポンと呑んで騒いでいた

ボクはため息を一つついて

また歩き出した

ボクはしばらく歩いて

ふと立ち止まって、泣き出した


なぜ?


わからなかった

泣き始める前は怒りたかったのかもしれない

いや、笑いたかったのかもしれない

でも、わからなかった

「一体どうしたの?」

と、スッポンの声がした

ボクは答えた

「わからないんだ」

スッポンがまた聞いてきた

「どうしてわからないの?」

ボクはまた答えた

わからないんだよ、と

「そう、わからないんだね」

と、スッポンは言った

「そう、わからないんだよ」

と、ボクは言って

また、泣いた


------------------


しばらく泣き続けて

気がつくと、夜風が夜空を吹いていた

大きな雲が夜風に吹かれてやってきた

「失礼」

雲はそう言うとゆっくりと月の前を流れていく

月が

「またあとでね」

と、言って雲に隠れてしまった

道には闇が降りてきていて

歩いているのはボクとスッポンと…


ふと誰かに呼ばれた

そんな気がして振り返ると

ボクをじっと見つめる外灯が一つ

「早く行こうよ」

と、スッポンが言ったので

ボクはまた歩き出した

前を見ると

外灯がいくつも並んで闇の中に浮かんでいた


------------------


「邪魔したね」

と、言って雲が通り過ぎると

出てきた月が僕を呼んだ

返事をすると

月が不思議そうな顔をして

「呼んでないよ?」

と、言った

だから

ボクはスッポンを見た

すると

スッポンも不思議そうな顔をして

「呼んでないよ?」

と、言った

ボクが首をかしげていると

スッポンが言った

「きっと気のせいだよ」

「うん、気のせいだね」

と、ボクが言うと

月とスッポンが不思議そうな顔をしてボクを見た

ボクはもっと不思議な顔をした


------------------


ふと夜空を見上げると

綺麗な星が一つ流れていった

流れていって

夜空に紛れてしまった

ボクはその流れていった星が欲しくなって

星が紛れた夜空に手を伸ばした

「とどきそう?」

スッポンが聞いてきた

「もう少し」

と、ボクが答えると

「とどいたね」

と、すぐにスッポンがうれしそうに言った

見ると、ボクの手には星が一つ

それをしばらく眺めて

ボクはため息をついた

「違うかも」

と、ボクが言うと

「違うのかな?」

と、スッポンが聞いた

「うん、違うんだよ」

と、ボクは言って

また星に手を伸ばした

「それだといいね」

と、今度は月がつぶやいた



結局あの星は見つからなくて

ボクは大きなため息を一つついた

すると、星が一つ消えた気がした

あれ?

ボクはもう一度大きなため息をついた

すると、やっぱり星が一つ消えた気がした

気のせいなのかなと思っていると

スッポンがボクの足元でつぶやいた

「星が二つ落ちてきたよ?」

見ると黒い小さな石が二つ転がっていて

…ボクはまた大きなため息をついた


------------------


「もうすぐ夜が終わるよ」

と、月が言うと

夜道の向こうに朝が見えた

「明るいね」

と、スッポンが言った

「まぶしいよ」

と、ボクは言った

「暖かそうだよ」

と、スッポンが言った

「涼しい方がいいよ」

と、夜に振り向いてボクは言った

そのまま月と一緒に帰ろうとすると

朝の方から声がした

「朝は嫌い?」

キミの声

ボクは振り向かずに

「夜が好きなんだ」

と、言った

するとキミは

「うん、あたしも夜は好き」

と、言っていきなりボクを朝の中へ連れ出した

「あ」

と、ボクが小さな抗議の声をあげると

キミはにこりと笑い

「だいじょうぶ、あなたも朝は好きだから」

と、言ってボクの両手を握った

ボクはおどろいて

とまどって

でも

なぜか心地よかった

ボクは小さく笑って言った

「うん、ボクも朝は好きかも」

夜の方からは月のあくびが聞こえる

「おやすみ、またね」

ボクは月に手を振った

朝の道には白く霞んだ月とボクと…あれ?

ボクはあたりを見渡して


うん、ボクと…キミがいる


拙い作品ですが読んでいただきありがとうございました。

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