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きまぐれエッセイ集

書いたものを没に出来ますか?

 はじめまして、ペンギンの下僕と申します。お見知り置きの方がおられますれば幸甚です。


 今日はいきなり本題に入りましょう。

 皆さまはずばり――書いた文章を御蔵入りさせることが出来ますか?


 ちなみに自分は出来ません。なんとなくもったいないので取っておいて、どこか何かで使えないかと気を窺っております。完全に捨て去るとかまず無理ですね。

 どうも根が貧乏性の吝嗇家なものでして。

 これは漫画の話ですが、その昔、手塚治虫御大は「ジャングル大帝」を書くにあたって700ページもの原稿をボツにしたとの逸話もあります。

 よいものを作るには、作ったものを捨てる覚悟も必要なのでしょう。


 まあ手塚先生は創作家として何もかもが規格外の人ですので、ボツ700ページは極端な例ですが、この話を聞いて自分は思いました。

 きっと世に出ている、小節に限らず数多の名作というのは、その作家様たちの創作活動の氷山の一角でしかないのだろうと。

 たくさんのボツを繰り返し、よりよいものを、と試行錯誤なされた果てに呼び出された上澄みなのだろうなと。


 まあ、思うからといって別に自分もそれに倣おうとは思いません。性格的に無理だろうと諦めているので。

 日陰であっても、地中に埋まっているよりはまだ誰かの目に触れる機会があるかもしれないと思うからです。

 結果、別に誰にも読まれなくてもいいんです。その可能性さえあればそれがモチベーションになるので。


 より良いものを求めて、自作を何度も埋めることで名作は生まれるのかもしれません。

 ですが、稚拙な自作を抱えながら階段を駆け上がり、必ず日の当たる地上へ届けてやるからな、と意気込みながら書くのもいいでしょう。

 ましてネット小説は、投げるだけならタダなんですから。

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