紡宵《ぼうしょう》のエイカシア

王都の外れにある小さな村で暮らす17歳の青年、ルクノウ。
2年前、突如として枯れた森を目にした彼は、その不可解な光景を忘れられずにいた。しかし、時が流れるにつれ、森は再び命を取り戻した――かのように見えたが、それは世界の“綻び”の一端に過ぎなかった。

ある日、ルクノウの前に現れたのは“円卓の七賢人”の一人、ファウステル。彼は、ルクノウの先祖であり、かつて世界の綻びを看取るものとして存在していたと告げる。

綻びは、世界に多大な影響を及ぼし、一方では密かに終わりを迎えるという。

最初は戸惑うルクノウだったが、自分にできることがあるのかもしれないと考え、世界の“綻び”を見届ける旅に出る。
旅先で人々や歴史、秘密と出会い、世界に散らばる“綻び”の意味と、自らの役目、隠された真実へと迫る。
――小さくも壮大な冒険譚が幕を開ける．

※現在全編改稿を順次実施しております。
それに伴い、Episodeの番号や本文の記法含め、統一されるまでは何かとご不便をおかけするとは思いますが、ご了承ください。