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冒険者

最後の方にお話とは関係ないものがあるので……対戦よろしくお願いします?

「俺大きくなったら冒険者になる!」


「あらあらぁ~。じゃあ頑張ってお勉強しなきゃね~」


「うん!冒険者になるために勉強頑張る」


「そうねぇー、畑仕事も、ね」


◇◇◇


 俺、レクスは今日を持って17歳になる。生まれはドが二つくらい付く田舎で、働き者で母の尻に敷かれる父と優しく素晴らしい(恐ろしい)母に育てられた。趣味は冒険記を読むことと鍛錬をすること。夢は歴史に名を遺す冒険者になることだ。


 そんな俺は今日になってやっと故郷を出る決心がついた。


「なあ、父さん、母さん。言いたい事がある」


「どうしたんだ改まって」


「俺、冒険者になる」


 家が静まり返る。


「……、どうしたの?いきなり」


「いや、朝から言おうとしてたんだけど、俺冒険者になるためにこの村を出て王都に行く」


「ふーん。どうして?」


「子供の頃からの夢だったし、それにもうとっくに成人を過ぎてる。いつまでも畑だけをいじっていたくないんだ」


 この国の成人は16歳だ。極稀にくる村の外の人たちによれば、冒険者になりたい人は大抵16歳になってすぐに村を出るらしい。

 今の時点ですでに一年の遅れを取っていると言っても過言ではない。


「遂に来てしまったか、この時が。去年は何となくごまかせたが、もう限界か。……ところで近いうちに父さんの知り合いと数日出かけるんだがその間母さんと留守番しといてくれないか?」


「え、そうなの……あぶない!騙されるとこだった、その手には乗らないぞ」


 去年もそうやって知り合いと出る出る詐欺してきたからな。油断も隙も減ったくれもない。


「そんなことはいいから。とりあえず今日は寝なさい」


◆◆◆


「今日から俺の冒険者としての物語がついに始まる」


 荷物は鍛錬で使っていた木剣くらいしかないけどまあ何とかなるだろ!


「おはよ母さん、父さん」


「おはよう」


「起きたなレクス」


「じゃあ、行ってきます」


 いざ希望に満ちた一歩を踏み出そうとすると、突然止められてしまった。


「待て待て待て、早まるな」


「え、だって油断してるとまたズルズル家に居そうだから」


「これ、持っていきなさい。私達からの応援の印」


 一目見ただけで重そうなバックと腰掛ポーチ、剣、盾、弓矢、ナイフ三本が刺さったベルトと最低限を護る防具を渡される。


「水筒はバックに入ってるから、無くなったらその辺の水場で補給しなさい。お金も入ってるから上手く使って」


「頑張れよ!レクス。王都に行っても元気でな。後、仲間はちゃんと作るんだぞ、それだけで死亡率はグッと下がるから。ソロ攻略わっふー⤴なんて思うなよ、あとちゃんと顔見せに帰って来い」


 親の優しさに顔面に雨が降りそうになるが何とか堪える。


「ありがと、絶対帰ってくるから。」


 二人を抱きしめる。


「……いってきます」


 二人に背を向け歩き出だす。


「畑とかこの村とか俺たちの事が恋しくなったらいつでも帰って来い!あ、あと!恋人できたら紹介しろよ!絶対だぞ」


「……」母は手を振るだけ。


 もう俺は振り向かない。

 母に学術を教わり、父に畑の耕し方を教わったレクスの冒険は、始まったばかりなのだから……。


 俺の冒険はこれからだ!


◇◇◇


「お前……」


「な゛に」


「もう堪えなくていいぞ」


「何゛の゛ごと」


「……。レクスも大きくなったもんだな」


「子供が出ていくのはあっという間ってゆうけど、ホントだな」


「……」


「お前とこの村に越してきて、あの子が生まれて、あの子は冒険者に憧れて、二人して冒険者以外のことやらせようとしたのに折れずに真っ直ぐ努力して、いつの間にかお前より身長でかくなってたよな」


「……」


「いつの間にか、二人で冒険者してた期間より、長くなったんだな……」


「あの子は無事に帰ってくるかな」


「わからん!俺だってお前に助けられてなきゃとっくの昔にダンジョンの餌食だ」


「だからあの子もどうなるか分からないって?」


「今の俺達じゃどうしようもないってことだ。願わくば、いい仲間との巡り合いが、レクスにもありますように」






__◇◆◇◆◇◆◇◆__end


没襲_別次元のあったかもしれない「ちょい続き」が襲ってきます。興味ない人や見たくない、どうでもいい死〇!という方は避けて通って下さい。















































___没四

「お前……」


「な、に」


「……。いや、行っちまったな」


「ええ゛。そうね゛」

___


___没三

「王都にあるダンジョンが攻略できたら一回帰ってきなさい」


 母からパンパンに詰まった袋と剣を渡された。


「最低限の物資と少しだけお金が入ってるから。ダンジョンで頑張って稼ぎなさい」


「元気でやれよ、手紙たまに送るからな」

___


___没二


「俺、ダンジョン行く」


「どうしたの?」


「俺、ダンジョ……」


母「さっき聞いたはボケェ!()()()()()()()()()()()()()()()言えぇ!」

※ジャーマン・スープレックス


レクス「ぐへぇ」

米別バージョンで父がやられる場合もアリと考えていた、その場合の会話の流れは少し変更が必要

___

 

____没一

母「ねえ、本当に行くの?」


 心配?そうに母に聞かれるが答えはもう決めている。


レクス「ああ、王都のダンジョンで稼いでから世界中を冒険するよ」


父「お前の意志は強いようだな」

____

 


一瞬出そうとした設定

いまだに魔法を使って野菜を育てている。王都では魔導の力で空を浮かぶ乗り物を使っている。(貴族の都市内用の足)魔道具を使えば数日に一回様子を見るだけで作物が育てられる。


お付き合いいただきありがとうございます。

是非この作品を評価をして頂いてから別の方が書かれるもっと面白く素晴らしい小説を読んでください。飛ぶゾ。


天ぷらさぬきうどんの次回作にご期待ください!

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