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第四話:今日も帰りは遅い

題名と関係ないかもしれません


 俺は長門と会ってから何事も無く学校生活を送っていた。

前にあったことは夢だったんじゃねーかと思うくらいに。

そして、今日は4月の最後の日だ。

もうすぐゴールデンウイークに入る。

残念ながら俺は家族でどこかへ行くなんて予定も無く、俺の仲のよいクラスの連中は家族でほとんど旅行。

つまりゴールデンウイーク中は暇。

ゴールデンウイーク中どうするか悩んでいる所だ。

 確かに五月末に定期テストがあるが、4日間もいらない。習ったことは部活が終わって家に帰った後、風呂と夕食の後に復習しておくからだ。

そして朝起きたら、兄貴が作ってくれた簡単なミニテストをやる。

俺の兄貴は教師を目指しているため、そういうことは頼むとどんな教科でも作ってくれる。

なんで兄貴がそんなにできるかは未だに不明だ。

 だから俺の学校では一週間に一度、簡単なテストがあるのだが、いつも九割はとれる。

だから定期テストも、朝起きてから簡単な復習を毎日やれば大丈夫なハズだ。

だから昼と夜は暇になる。

 ちなみに今、俺は兄貴と二人暮らしだ。

親は海外に出張でいない。

そして妹もいるが妹は学校の寮に残るらしい。

兄貴は部活で疲れた俺の為に早めに帰って夕飯の支度をしたり風呂を沸かしてくれたりしてくれる、本当にいい奴だ。

よくあいさつ代わりにヘッドプレスしてくるが。


 俺はそんなことを思いながら時計を見た。

現在の時刻、六時十二分。完全下校を過ぎている。

部活に熱中していたらこんな時間か。

 俺は上履きを脱ぎ、下駄箱を開け、入れた。

するとクシャッと紙が潰れる音がした。

何か入ってんのか?

 俺は上履きを持ち上げて、下にある紙を取り出す。

そこには

『一号館屋上にて待つ。

        長門』

と、パソコンで打ったような字が書いてあった。


 ………。

とりあえず、一号館の屋上へ向かってみるか。




 俺は屋上のドアを開けた。

案外あっさりと開いた。

と、いうか屋上初めてなんだか。

いいのか?

というか入っていいのか?

そこには当然のように長門が突っ立っていた。

「ワリィ、待ったか?」

「別に」

 長門はそう言ってこっちな向かってきた。

「で?何なんだ?俺を呼び出して」

俺は正直にそう言った。

「カムイのこと」

長門はそう言って切り出した。

「ゴールデンウイーク、空いてる?」

「え?お、おう。暇だぜ。それがどうしたか?」

「…ゴールデンウイーク中に君をカムイとしていられるように特訓する」

「カムイってなんかやんなきゃいけねーのか?」

「それをゴールデンウイーク中に行う。」

「そうか。昼と夜だけだがいいのか?」

「充分。」

「そうか。なんか持ってくもんってあんのか?」

「特にない。動きやすい服で来て。

ゴールデンウイーク初日は君の家に朝の7時に迎えに行く。

わかった?」

「お、おう。」


俺はそれをどういう風に兄貴に言おうか、と思っていた。



これが俺が思っているものとは全然違うということは知らずに。


さて、ゴールデンウイークに何が起こるのでしょうか?次回をお楽しみに!感想や評価、メッセージ出来れば頂けると嬉しいです。ここまで読んでくれてありがとうございました!

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