1、たびだち
敢えて(?)題名平仮名で行こうかなーなんて。。。w
「あー、お主の名前は...あったあった。日崎継海、ひざきつぐみじゃな?」
「そうですけど...これどういう状況?」
「いいからいいから、12/7生まれ、血液型O型、好きな食べ物は葡萄...合ってるよの?」
「いやなんで分かるんですか!?やっぱりあなたストーk...「そりゃ本に書いてあるからの、お主の情報だけではない、この世界の全てのことはこの一冊に記されておるのじゃ」」
老人は自慢げに辞書くらいの厚みの本を叩くと、おもむろに立ち上がった。
「いやいやいや、どこに行くんですか!?まだ何故死んだのかも分からないし!」
「え?あぁ、休憩タイムじゃよ。仕事だけでは人生つまらんぞい?」
「今まで休憩してたんじゃ...?あっ、ちょっと待ってくださいよ!」
老人が襖を開けて隣の部屋に入ると...
「こ、これはまた...」
目の前にPCとゲーミングチェア。右手の本棚には日本のものと思われる大量のゲーム攻略本....
「いいじゃろ、儂の休憩ルームじゃよ?」
「いやまんま日本のヲタ部屋...」
「お主の国のゲームはどれもやり込めるでの、他の神たちの間でも評判じゃ。...そうじゃ!いいこと考えたぞ!確かお主、歴史が大好きと書かれていたな?」
まぁ国産のゲームはどれも数年は飽きないようにできているな...ってなんでいきなりそんな話になるんだ。
「まぁ好きですね、書いたのは僕じゃないですけどね?」
「ならお主、このゲームをやってみなさい。これがクリアできたら...そうじゃな、儂がなんとかして外に出してやろう。じゃあ、いってらっしゃーい!!」
「はぁ?え、ちょっとまってえぇぇぇぇ!?」
体がPCのモニターに吸い込まれて行く...!
老人の姿が見えなくなった...なんだったんだあの人?
その頃...
「ふぅ、プレイし始めたか。まぁ儂は到底クリアできんかったがのぉ...もしできたとしても『外』としか言わなかったのじゃがな...ふぉっふぉっふぉ」
そう言うと老人はまた和室へ向かい、先程の本を開いた。
「なになに、身長173cm、体重49kg...って細っ!? 趣味はゲーム、読書、音楽、歴史...? まぁこれなら許容範囲じゃの...どちらにせよあれをクリアできるならばあの世界をも...まぁなるようになるはずじゃな!」
老人は本を閉じ、まるで何事もなかったかのようにティータイムを再開した。
どんどん投稿。。したいものです