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超能力旅人ユウ 七つ目の大陸に最も近い旅人  作者: オロボ46
第二章「己の力の謎と七つ目の大陸を追い求める旅人」
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第七十七話「湖の底」

 こんにちは、オロボ46です。

 今回は湖の中から始まります。


 それでは、どうぞ。

 もがく......もがく......もがく......だけど、体は一向に浮かばない。

 自分は愛読していた冒険小説の内容を思い出す。主人公は水の中でも取り乱すことなく、冷静に水面へと泳いでいた......だが、どうやって泳げばいいのだろうか? 小説の主人公はいとも簡単に泳げていたのに......

 体が重い。酸素が欲しい。もがけばもがくほど、湖の底へと沈んでいく。


 !!


 こちらに向かってくる人影が見えた。視界が揺らいでいるが、その体型は見に覚えがある! ルイさんだ!


 自分の体はルイさんに抱えられ、体が浮き出した。ルイさんの泳ぎは人を抱えているにも関わらず、片手でかき分け、両足で力強く押し出している。

 こちらを見たルイさんの表情に安心感を覚えた。


 その表情が、苦痛で歪んだ。

 ルイさんの腰に、何かが貫通している。まるで、一本の触手のようだ。


 後ろを振り替えると、底に吸盤のついた長い八本足......巨大なタコのような怪物がいるのが見えた。その瞳はこちらを見ており、八本ある足の内の一本......ルイさんを貫いている足を引き抜こうとしている!!

 自分はルイさんの肩を掴み、腹に右手を当て、貫いている足が完全に引き抜かれるタイミングで傷を治した。

 ルイさんはすぐに水を蹴り、水面に向かって泳ぎ始めた。


 ......


 もう......息が続かない......


 だんだん......意識が......消えて......




 !!!

「ブハアッ!!」


 光!? そして......ここは地上だ!!


 自分は酸素を取り入れるために、飲んでしまった水を吐いた。そして、溜め込んでいた二酸化炭素を排出し、地上の酸素を急いで取り入れた。

 雨はいつの間にか止んでいた。それを知った途端、頭痛が起きた。

「けほっ......げほっ......ユウ......助かったぜ」

それはこっちのセリフだ。ルイさんが助けてくれなかったら、永遠に湖の底......いや、あのタコの怪物の餌食になっていただろう。

「......!! いけねえ!! 先生は!?」

自分とルイさんは一斉に前を見た。


 リェンさんを飲み込んだ大蛇の怪物はなぜか横たわっており、何度か痙攣しながらのたうち回っていた。

 頭痛がするが......燃やすべきだろうか?

「いや、様子をみよう」

やがて大蛇の怪物は口を大きく開け、何かを地面に吐き出した。

「痛ぁ!?」

「!! 先生!!」

地面に叩きつけられたのは、リェンさんだった。

「ふう......この毒薬を割っていなかったら......この世から美人がまた一人消えようとしていたわあ......痛......」

「先生、立てるか!?」

「いや......どうやら腰の骨を......折ったみたいだねえ......痛たた......」

激痛が走っているはずなのに、リェンさんは強がっていた。


「......!!! 何かが出てくるよ!?」

振り替えると、後ろの湖に何かが上がってくる影が見えた!!


 自分は横に、ルイさんはリェンさんを抱えて反対方向に避けた。

 湖から現れた一本の足は、大蛇の怪物の頭部に貫通した。その足の先は、引っかけになるように曲がり、大蛇の怪物と共に湖に吸い込まれた。

「す......すごい貫通力やねえ!?」

「あいつは眠ってばかりだが、水中からでも地上の生物を匂いで判断できる! さっさとずらかるぜ!!」

ルイさんはリェンさんを抱えたまま走り出した。自分もその後を追う。


 タコの怪物の足は、他の死体を水中に引きずり込んでいく。

「な......なんとか逃げきれる......ユウ......後で腰を治してくれないかねえ」

頭痛が続くから、収まったら治すと伝えた。

「!!! ユウちゃん!! 後ろだ!!」

......!!


 後ろから、こちらに向かって怪物の足を伸ばしてきた......


 ッ!! 見えない壁を......張りそこねた!!




「撃てええええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!」




 突然、怪物の足は横からの無数の銃撃を受けた。


 血を流しながら怪物の足は湖の底へと吸い込まれた。

 それと共に、湖の前に複数の人間が並んだ。一部の人間は四角い物を乗せた荷台を押してきた。その前に、大柄な男が立ち、ルイさんの顔を見つめた。

「......お前、ルイか」

「た......隊長......!?」

「隊長!? それじゃあこの人たちが......」


 隊長と呼ばれた男は後ろを振り向き、池を指差した。

「水中怪物用手動魚雷!! 発射用意!!」

「ハッ!!」「ハッ!!」「ハッ!!」「ハッ!!」

荷台に乗せてある四角い物を、四人の人間が持ち上げ、池に入れた。それを見た隊長はポケットからリモコンのような物を取り出した。四人も同じ物を取り出す。

「発射あああ!!」

「発射ッ!!」「発射ッ!!」「発射ッ!!」「発射ッ!!」

隊長と四人は一斉にリモコンのスイッチを押した。


 池に巨大な波紋が広がった。

 いかがでしたか?

 次回もお楽しみに!

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