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超能力旅人ユウ 七つ目の大陸に最も近い旅人  作者: オロボ46
第二章「己の力の謎と七つ目の大陸を追い求める旅人」
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第七十三話「どこにいても見られる者」

 こんにちは、オロボ46です。

今回は野宿シーンから始まります。

「はあ......本当に災難だったわあ......」

夜の月日の下で、リェンさんはそう呟きながら手鏡を手に頭を銀色に染めていた。その目の前には焚き火の炎が燃え上がっている。


「お義母さんはどんな感じで襲われたんですか? だいたい予想できますけど」

食料を調理しているソヨンさんが訪ねる。

「服屋の外に出た時、不機嫌そうなちょっといい男がいたから声をかけたんよ。そしたら顔を見た瞬間抱きつかれちゃってねえ......なんて大胆なっ、て思っていたら口をハンカチで防がれて......気がついたらあの場所にいたのよねえ......ソヨンは?」

「私はブォエンさんと買い出しに行った時、トイレに行きたくなって一人になったんです。その時にいきなり後ろから捕まれて......」

「眠らされたってわけだな。兄貴も一人になってから襲われたそうだ」


 今、焚き火の周りには自分とルイさん、リェンとソヨンさんの四人だ。ブォエンさんは今、"彼ら"のそばで待っているが......


「ルイ......二人が起き出したよ」

向こうからブォエンさんがやって来た。

「よし、それじゃあ話を聞きに行くとするか!」

「本当に口を割ってくれるのかしらねえ......」

「とにかく話を聞きに行きましょう。話の内容によっては、こちらも対策することができるかもしれません」

自分たちは立ち上がり、車を停めている場所に向かった。




「モガモガ......」「モガモガ......」

車のトランクから何かの声が聞こえる。

「それじゃあ兄貴、開けてくれ」

「......」

ブォエンさんは頷き、ノックをしてからトランクを開けた。


 その中に居たのは、昼間のタイガーバームガーデンで襲ってきた、二人の殺し屋だった。下着姿で、手足だけでなく口までも紐で縛られている......

「モガモガモガモガ!!」

「モガモガモガモガモガモガ!!」

......こんな状況にも関わらず、二人は何かを言い合っている。

「......」

「普通ならノックされたら固まるんだけどな......」

呆然と立ちすくむブォエンさんの隣で、ルイさんは冷めた目で二人を眺めていた。

「......二人を別々にして話を聞いたほうがいいんじゃないですか?」

「それもそうだねえ......ある意味、二人にしたほうが危険だと思うわあ......」




 ソヨンさんの提案により、ひとまず二人を別々のところに移動させた。それから、自分とリェンさん、ブォエンさんはナイフの殺し屋を、ルイさんとソヨンさんは銃の殺し屋から話を聞くことになった。


「......私から話を聞いたって、対した情報を得られないぞ?」

口の紐だけを外すと、こちらが聞く前にナイフの殺し屋が答えた。

「話すと依頼人に狙われるということかえ? それとも、そもそも情報がないから?」

「後者が近い。まったく情報がないとはいえないが、対した情報ではない」

「こっちとしては、ちょっとした情報だけでも話して欲しいけどねえ......」

リェンさんの言葉を聞いた殺し屋は目線を落とし、それからこちらの顔に向けた。


「実験体......お前は七つ目の大陸の情報を集めているな?」

その言葉は、自分の体の体温を一瞬だけ下げた。

「別に心を読んだ訳ではない。私たちはスマホのメールを使って依頼を受けた。その時にお前の居場所を聞いた。その場所はペキン付近の遺跡......あそこを訪れるのは、ムー大陸に興味を持つ変わり者しかいないからな」

「......どうして居場所がわかったんだい!?」

急にリェンさんが殺し屋の腕を掴んだ。その表情の上に汗が流れ落ちる。

「私には推測しか出来ないが......一番考えられるのは内通者がいたという考え方だな」

「......」「......」

ブォエンさんとリェンさんは、互いに顔を見合わせて黙ってしまった。


「もう一つ、少し夢物語かもしれないが......ムー大陸に伝わる秘宝の可能性がある」

「......!!」

ブォエンさんはすぐに針の道具を取り出した。

「......も......もしかして......こ......この模様がありました......?」

「私は見たことがないから何とも言えないな。伝説としか聞いていないが......どこからでも好きな場所を見ることができる秘宝の話を聞いたことがある」

秘宝......恐らく、ブォエンさんやルイさんの持つ道具と同じ物であろう。

「結局言えることは、その実験体の側にいる者は危険だと言うことだ」

「......」「......」

......




 自分は、秘宝の話を信じる。以前、カゴシマを目指してヒロシマまで来た時、西に進むはずが急な予定変更で南に進むことになった。にも関わらず、殺し屋に先回りされてしまったことがあった。

 内通者が居たというよりも、秘宝で自分を常に見ていたという方がつじつまが合う。それに、今の仲間たちは、カゴシマに向かっていた時の仲間たちではない。恐らく、内通者はいないだろう。


 そう思った時、急にタケマルさんとカリヤさんの顔が浮かんだ。自分は、すぐに浮かんだ顔を消した。

 いかがでしたか?

ユウが最後に思い浮かべた二人の顔......よく考えれば二人とも密告することが可能でしょうか......?


 次回もお楽しみに!

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