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超能力旅人ユウ 七つ目の大陸に最も近い旅人  作者: オロボ46
第二章「己の力の謎と七つ目の大陸を追い求める旅人」
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第六十一話「助け」

 こんにちは、オロボ46です。

今回はペキンに戻ってきたところから始まります。


 それでは、どうぞ。

 ペキンのリェンさんの薬屋に戻って来てから、自分は洞穴の出来事を二人に伝えた。

「やっぱりそうだった......」

話を伝え終えた後、ソヨンさんはため息を付くように呟いた。

「ソヨン、どうしたんだい?」

「いえ、特に意味はないんですよ。ただ......口を動かさずに言葉を伝える女性の話をした時から、ユウと共通点があると思っていたんです。だから......もしかしたらユウはその女性の子孫......つまり、ムー大陸の住民の子孫なんじゃないかと思ったんです」

ソヨンさんの説明に、リェンさんは考えるように手を組んだ。

「うーん、ユウさんがムー大陸の住民の子孫ねえ......とても信じられないけど、ユウさんの特別な力を見てきていると、そんな気がしてきたねえ......」


 自分は忘れない内に、秦の始皇帝について訪ねてみた。

「秦はかなり昔の国の名前ね。ペキンを始め、シャンハイやホンコンなども含まれていたわ。始皇帝は秦の最初の皇帝。バラバラだった国を戦争で一つにまとめた人だけど、自分一人で政治を行ったの。庶民に無理な仕事をさせて、自分は女を集めて楽しんでいたらしいわ。その上、自分に不都合な書物などはすべて燃やしたらしいの。結局、始皇帝が死んでから、また国はバラバラになっちゃったらしいけどね」

書物を書いた男性にとってあの筆が都合がいいのも頷けるような気がした。


パチン!!


 リェンさんが何かを思い出したように手を叩いた。

「そうそう! ユウさん、あの双子の学者のことだけどねえ......連絡が取れたんだよ。ただねえ......その二人は訳があってオセアニア大陸の方に向かわないといけなくなったって言ってたんだよねえ」

オセアニア大陸? 確か二人は、オセアニア大陸から戻って友人に会いに来たはずだ......

「詳しくは教えてくれなかったんだけどねえ、個人的な依頼を受けたんだって。確か......誰かを助けに行くみたいだけど......」

誰かを助けに......?

「それを教えてくれなかったからねえ......ただ、その依頼人の名前は聞いたよ。ちょうどうちの店によく来る客だから、しばらくここに泊まらんかえ?」


 しばらく考えてから、数日だけ待つことにした。




 翌日、ソヨンさんに買い物に行こうと誘われたので、布団の上で財布を確認していた。そこに、リェンさんの声が聞こえた。

「ユウさんユウさん!! 彼が来たよ!!」

リェンさんの元に向かうと、玄関の前に一人の男性が立っていた。


「あの......僕はただ薬を買いに来ただけですけど......」

そう主張する男性に、リェンさんは嬉しそうに話しかけた。

「あんた、ブォエンとルイという双子の学者に依頼をしただろう? この子はユウって言うんだけどねえ......」

「......ユウ!?」

男性の目が見開いたと思うと、いきなりこちらの腕を掴んだ。


「あなたはタケマルさんと共に同行したことがあるユウさんですね!? そうですよね!? お願いします!! タケマルさんを()()()()()()()!!!」




 奥の部屋のテーブルに、自分、ソヨンさん、そして男性が座った。

「ほれほれ、お茶が出来たからねえ」

リェンさんがお茶をテーブルに置き、空いた席に座る。

「それじゃあ、話を始めてくれますか?」

ソヨンさんが聞くと、男性は頷きながらスマホを取り出した。


「僕はタケマルさんと会う約束をしていていました。知り合いの学者と共に本当なら昨日会えた筈でしたが......突然こんなメールを送って来たんです」

そのスマホには、タケマルさんのメッセージが残されていた。要約すると、オセアニア地方の大穴にある、奇妙な紋章の写真を見て実際に行きたくなった、というものだ。日付を見てみると、自分がブォエンさんたちと会った日の二日前だ。

「それから数日後に、こんなメールを送ってきました」

そのメールは助けを求める内容だった。オセアニア大陸の"アリススプリングス"についたものの、ある人物に命を狙われるようになったらしい。なんとか生きているが、あまりにもしつこく追ってくるので、友人に助けを求めるというものだった。その名前の中に、ブォエンさん、ルイさん、そして自分の名前もあった。


「お願いします! タケマルさんを助けてください!! 彼は僕の大切な友達なんです!!」

自分は即座に頷いた。

「ふうん......そのタケマルさんって、顔はいいのかい?」

リェンさんの質問に、男性はスマホの画面にタケマルさんの顔を見せた。

「......うーん、三枚目......というところかねえ......でも、その大穴には興味あるわあ。確か、変な紋章みたいなものが見つかったんだろう?」

「ちょっと待ってください!? お義母さん!! まさかユウに付いていくなんて言うんじゃないですよね!?」

慌てるソヨンさんの声に対し、リェンさんは「そうだよ」と答えた。

「はああ......お義母さん、アリススプリングスは近い場所では決してないんですよ? その上、ブザンの空港は事故が起きてしばらく封鎖されたらしいんですから......私はタダでは行くつもりはありませ......」

「もし助けに行ってくれるなら、報酬をちゃんと用意します!」

「......いくら?」




 男性との交渉が纏まり、ソヨンさんもリェンさんと共に同行してくれることになった。

 計画を三人で練り、最初の予定は、先にタケマルさんを助けに向かったブォエンさんとルイさんと合流することに決まった。

 いかがでしたか?

タケマルさん......誰かに命を狙われているようですが......


 次回もお楽しみに!!

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