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超能力旅人ユウ 七つ目の大陸に最も近い旅人  作者: オロボ46
第二章「己の力の謎と七つ目の大陸を追い求める旅人」
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第六十話「神のような神秘さを持つ女性」

 こんにちは、オロボ46です。

前回からまた間が空いてしまいましたね......


 今回は長文ばかりになりますので、心して読んでください。

それでは、どうぞ。

 洞穴の中で手の甲の傷の手当てを済ませると、自分は再び机の前に立った。念のため後ろを振り替えってみるが、動かなくなった殺し屋以外は何もない。

 自分は心の準備が出来ていることを確認して、机の文字のような傷の途中から触れた。




"......もしも遠い未来の者が翻訳して読み解いたことを考えて、ここに記録しておく。私が彼女と出会ったのはこの洞穴だ。私は元々は始皇帝に支える役人だったが、あるトラブルで辞めて、この洞穴に流れ着いた。

 特に動くことなくダラダラと暮らしていたある日、洞穴の前に一人の女性が倒れていた。この辺りでは見かけない不思議な衣装を見にまとい、まるで神のような神秘さを持っていた。私が女性に呼び掛けてみると、突然どこからか声が聞こえた。食べ物を要求するその声を聞く内に、女性が訴えていると思うようになった私は、洞穴に流れ着く前に買い込んでいた食料を与えた。その時に話しかけた私の言葉に女性は不思議そうに聞いていたが、すぐに理解したと口を動かさずに伝えた。顔を見る限り秦の人間ではないはずだと思い、私は彼女に出身を訪ねると......"



 ここで一旦手を離して、深呼吸をしてからまた途中から手を触れる。集中して聴かないと聞き逃してしまいそうだ。



"......彼女はムー大陸という、もうすでに沈んだと言われている大陸からやって来たと主張した。見知らぬ言語を理解し、口を動かさずに伝えることができるのは、ムー大陸の人間だからだと言う。先ほどの彼女の奇跡を経験している私でも、この話をすぐに信じることは難しかった。それでも、彼女がここで暮らしていいかと聞かれて、断ることはしなかった。

 私は彼女からムー大陸の情報を聞き出した。かつてのムー大陸は秦やその周辺の国々を遥かに越える技術力を持ち、そこで住む人々は心で会話することが出き、家畜はなんと彼らで産み出した獣だというのだった。また、そこの王が持つ秘宝には、特殊な能力を持つのだと言う。その一つを、彼女は所有していた。

 それは針のような固さと鋭さを持つ筆だった。墨汁を使うことなく書くことができ、頭に考えたことを自然に書いてくれるという道具だったそうだ。書かれた文字はムー大陸の文字になるが、ムー大陸の者か書いた本人が文字や跡に触れると、それが声となって頭に伝わるのだという。たとえ書いた後に一部の文字が消えてしまっても、その文章がすべて消えない限り、伝わるのだと言う......"



 休憩を挟んだ時、自分は文字を見た。紙を動かしたのだろうか、文字が重なっている部分がある。しかし、それでも問題なく詠めるのは筆の能力なのだろう。



"......ある日、私は彼女からその筆を渡された。その筆はなぜかムー大陸の者には使うことが出来ないのだと言う。最初はうまく書けなくて彼女に笑われたが、毎日練習しているうちにうまく言葉を書けるようになった。この時に私は、始皇帝の目に触れることなく書物を残しておけると呟いてしまった。そんなことを呟かなければよかったのに、この時の私は何気なく呟いてしまった。

 秦の始皇帝の傍若無人な振る舞いは未来の者にも伝わっているはずだが、もしもの事を考えて別の書物に記録して置くことにする。この筆で書かれたムー大陸の文字はこの時代で読み解くことは出来ない。その為、書物を燃やしてしまうこともないだろう......"



 秦の始皇帝......ペキンに戻ったらリェンさんに聞いてみよう。



"......私の言葉を聞いた彼女は、秦について質問をしてきた。私が秦の政治について教えると、彼女は怒りに満ちた表情を見せた。同じ過ちを繰り返してはいけない。そう呟くようになったのだ。

 翌日、彼女は洞穴から姿を消していた。数ヶ月して、不思議な女が始始皇帝の手によって幽閉されたあげく、死刑となったという噂が流れた。

 私はこの筆の扱いが上手くなり、急に彼女のことが恋しくなり、彼女が奇跡的に生きていることを願って起き手紙を書くことにした。書く直前になって、未来の事を考えるようになり、彼女との奇妙な出会いを書いておくことにした。

 先ほども書いた通り、始皇帝の政治については後で書くことにする。その前に、最初の目的だった起き手紙を書かせてくれ。

 君がもし生きているならば、私に話してくれ。秦と同じ過ちをした、ムー大陸の政治を。そして、君がその過ちを止める理由を。

 あれ? なぜだろう。後ろから足音が聞こえ"




 ......記録はここで途切れている。最後の一文で、誰かがこの洞穴に来たことがわかる。政治について書かれた書物の跡がどこにもないから、途切れている理由がわかったような気がした。


 外に出ると、もう日が沈みかけていた。

 いかがでしたか?

ユウが読み取った文章......結構長かったですね......

そこで、簡単にまとめたものを下に書いておきますね。


・男はムー大陸から来たという女性と出会った。

・ムー大陸は他の国々を遥かに越える技術力を持ち、そこの住民が作り出した獣を家畜としていた。

・ムー大陸の王が持つという秘宝には、特殊な力を持つ。ムー大陸の住民にはそれは使うことができない。

・女性が持っていた秘宝は、考えたことをムー大陸の文字で書けるという。その文字は書いた本人かムー大陸の者が触れると頭に響く。

・男が秦の始皇帝の話をすると、女性はそれを止めに行ってしまった。

・ムー大陸も、秦のような政治だったらしい。


 次回もお楽しみに!!

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