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超能力旅人ユウ 七つ目の大陸に最も近い旅人  作者: オロボ46
第二章「己の力の謎と七つ目の大陸を追い求める旅人」
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第五十九話「洞穴の遺跡」

 こんにちは、オロボ46です。

今回はペキン周辺の洞穴から始まります。


 それでは、どうぞ。

 ペキンを離れて一人でしばらく歩くと、洞穴が見えてきた。入り口に近づくと微かに血の臭いが感じられる。


"ごめんユウ!! 昨日言うべきだったのに言い忘れてた!! あそこ......最近は怪物が現れるようになっているって噂を聞いたの......ちゃんと準備したほうかいいと思うよ"


 今朝聞いたソヨンさんの言葉を思い出して、自分はリュックサックから金属バットと懐中電灯を取り出した。懐中電灯の電気をつけて中を照らすと、赤い血が奥まで続いているのがわかる。この血は恐らく......


 そう思いながら洞穴の外見を見た時、自分はようやくあの時のことが頭に浮かんだ。




 あの時と比べると、この洞穴はそこまで広くなかった。自分は奥にある壁と机を懐中電灯で照らしながら、少しだけ心を落ち着かせる。机のそばに血まみれの骸骨があったのも落ち着けた理由の一つだろう。

 机の上には何も乗っていなかったが、傷のようなものがついている。よく見てみると文字のような形だ。書物はこの洞穴で見つかったらしいが、仮にここで書いてあったとすると、これはその跡だろうか......少しさわってみたくなってきた......




"これを読める人がいれば、それは君なのだろうか、それともムー大陸の者なのだろうか?"




 ......!!!

 思わず手を離す。周りを見渡しても自分と骸骨以外は誰もいない。だとしたら......自分がもう一度その文字に触れてみると、文字は先頭から順に光り始めた。


"これを読める人がいれば、それは君なのだろうか、それともムー大陸の者なのだろうか? いや、遠い未来の者が自力で翻訳しているかも知れないな......私は秦の始皇帝が支配している時代に、何も働かずに暮らしている男だ。この手紙はある女性から渡された不思議な筆で書いている。もしも遠い未来の者が翻訳して読み解いたことを考えて、ここに記録しておく......"


 途中でまた手を離す。頭に響く声は......幼いころに大人の女性に研究所へと連れて行かれた時の声と似た感覚だ。

 それにしても、まさかもう真実を知ることができるとは思わなかった。手を離してしまったのも一旦心の準備をしたかったからだ。


 ......?

 先ほど、驚いて辺りを見渡した時に違和感を感じたような気がする。心を落ち着かせて、骸骨に懐中電灯を向けてようやく気づいた。血まみれで気づきにくかったが、骸骨の下敷きになっている何かがある。


 骸骨を退けると、()()()()()で首を切り落とされた、動かなくなった怪物らしき生き物がいた......




 懐中電灯の光に、人の形をした影が見えた。すぐに後ろを振り向いて見えない壁を張ると、何かを弾いた感覚を感じた。

「ちぃ......気づかれたか......!!」

懐中電灯の光に照らされたのは、刀のような武器を持った人間だった。全身をタイツで包まれ、腰にはサイドバック、顔は白い仮面をつけている。そしてその刀の先は、草刈鎌の様に先端が曲がっている。

「てめえが依頼人が言っていた実験体か......最近の怪物は対したことねえんだよなあ......しかし、ここまで準備したのは久しぶりだ......あんた、俺を失望させるなよ?」

そう言って人間......殺し屋は鋭い目を光らせながら、再び刀を構えてこちらに向けて降り下ろしてきた。自分は再び壁を張り、攻撃を受け止める......


 その時、殺し屋は左手を腰のサイドバックに手を伸ばしたのが見えた。そこから取り出したのは......銃だった。


 殺し屋が引き金を引くと、銃身から無数の弾丸が飛び出してきた。見えない壁はそれを受け止めるが......ッ!!

「実験体の能力によって攻撃を防がれたなら......防がれた場所を集中的に攻撃すればいい......アイツが言っていた通りだな」

頭痛が始まった......!! 自分は見えない壁を消してしまった。すぐに体を動かすが、右手の甲が刀身に掠めてしまい、皮膚が空中を舞った。


 右手を押さえながら燃やそうとして殺し屋を睨むが、一向に燃え上がらなかった。頭痛は起きているとはいえ、まだ燃やすぐらいの力は残っているはずだが......まさか......

「ふふっ......もし俺がある科学者から話を聞いて対策をせず、肌を見せる服装だったら今頃焼死していたところだな......本当に化学繊維の全身タイツを着ていて良かったぜ......」

肌が......露出していない......?

「さて......このスリルも楽しませてくれたし、そろそろ首をもらうとするか......」

首に冷たい物が当たった。顔を上げると、殺し屋が仮面の下の目を光らせていた。




 そして、目は勢いよく燃え始めた。




「ぎゃああああああ!?? 目が目が目が目がああああああ!! 燃えるううううう!!!」

殺し屋は刀から手を離し、目を押さえながら逃げ出そうと走り始めた。しかし、すぐに倒れて動かなくなった。


 ......見るために仕方ないとはいえ、目玉は工夫して隠せそうなものだが。

 自分は準備が不十分だった殺し屋の死体を眺めながら、頭痛が収まるのを待った。

 いかがでしたか?

どうやら、洞穴に出ると噂された怪物は殺し屋がすでにやっていたようですね......それにしても......あの文字は一体......


 次回もお楽しみに!

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