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超能力旅人ユウ 七つ目の大陸に最も近い旅人  作者: オロボ46
第二章「己の力の謎と七つ目の大陸を追い求める旅人」
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第五十七話「車で向かうペキンへの道」

 こんにちは、オロボ46です。

今回はピョンヤンから始まります。


 それでは、どうぞ。

 翌日、自分たちはペキンに向かうために、ホテルの駐車場から車に乗り込んだ。


「ちゃんとシートベルトはつけてね? 昨日みたいなことになるから」

ソヨンさんの言葉に従って、自分はシートベルトを装着した。これなら体が座席に固定されるので、車が急に曲がった時に揺らされることも、急に止まった時に前のめりに倒れることもないだろう。

「今度からはお客さんにもシートベルトをつけるようにちゃんと言わなきゃね......」

「今までは見逃していたのかい?」

助手席で座っていたリェンさんが尋ねる。

「一応注意はしていたんですけど......自分は大丈夫だと言い張るお客さんが多いんですよ。そのうち注意しなくてもいいかと思って......」

「昨日のことを話してやればいいさ。もちろん、個人名とか事情を省いてねえ」

「なるほど、参考にしておきます」

そう言ってから、ソヨンさんは足元のペダルを踏んだ。車はスピードを上げながら走りだし、ピョンヤンの市街地を駆け抜けて行く......




「ペキンまでにはどれぐらいかかるんだい?」

ピョンヤンの街を後にして、リェンさんは赤いペンのような物を口に付けながらソヨンさんに質問した。

「私の愛車のバックミラーを鏡代わりに化粧しないでくださいよ......そうですね......今日中には無理ですが、何もなければ二日でつくと思いますよ」

自分はリュックサックから世界地図を取り出した。地図を広げてピョンヤンとペキンの位置を確認してみると、かなりの距離があることがわかる。

「私は目的地に早くつくことにしているの。他の場所に寄り道したり、野宿が長引いたりすると、食料の消費が早くなるからね。その分、安くしているつもりよ」

ソヨンさんに聞いてみると、このような返答が帰ってきた。


「......そういえば......ソヨン、"アイツ"は今どうしているのかい?」

化粧を終えたリェンさんが再び尋ねる。

「ええ......それが最近、連絡がつかなくなったんですよ......」

アイツ......? そういえば、昨日もそんなことを言っていた気がする。

「......うちの息子で、ソヨンの夫。でもあのバカ息子......ソヨンを放って一人で旅に出ちまったんだよ。"世界最強の男になる"って、ゲームみたいなことを言ってねえ」

「私は二人でいるよりも一人の方が気楽だったからむしろ都合がよかったんだけど......」

ソヨンさんの目元に、暗い影が見えたような気がした。

「でも......なんで連絡してこないんだろう......前の連絡から一年たつのに......」

「どうせ修行とかなんかで街に戻っていないんだろう? スマホやネットは街の中でしか繋がらないんだからねえ」

リェンさんは特に顔色を変えないまま、ため息をつく。




 その夜、ソヨンさんは車を止めた。

「それじゃあ私は寝ますので、二人で交代して見張りをお願いできますか?」

リェンさんは「ええよ」と一言言ってからこちらを見た。

「ユウさん、悪いが先に見張りを頼んでくれんかえ? その後うちと交代にしよう」

ここまで来る途中に自分は寝ていたので、問題はない。

「ああそうだ、これ余っちゃってねえ......食べんかえ?」

渡されたのは、コンビニで売っているおにぎりだった。だが、文字が読めないので何味かはわからない......


 車の外で食べてみて、味が判明した。これは韓国で食べたビビンバの中にも入っていた"キムチ"だ。判明した瞬間の辛さで舌が痺れる。

 ところで、これを買ったのはピョンヤンなのか、それともソウルなのか......


 ......消費期限が心配になってきた。




 翌日、車はペキンの近くまでやって来た。

「そういえば、ユウさんはなぜペキンに向かっているんだったんかねえ......確かヘリに乗った時に教えてくれたはずだけど......ど忘れしちゃってねえ......」

リェンさんの質問に対して、自分はペキン付近の遺跡の話をした。

「その遺跡のことなら......ソヨン、確か聞いたことがあるんだろう?」

「ええ、確か......お客さんから聞きました」

そう言ってから、ソヨンさんはペキン付近の遺跡の話を始めた。


「その遺跡は、"秦"って呼ばれる時代に一人の男が住んでいた洞穴と言われているの。彼が何者なのかはまだわかっていないけど、洞穴の中で見つかった書物の文字は、あのムー大陸で発見された文字と同じらしいの。今、何人かの学者が翻訳している途中だけど、どうやら口を使わずに言葉を伝えることのできた民族と住んでいたことが明らかになっているわ」


 そこまで言って、ソヨンさんは眉を潜めた。

「口を使わずに......言葉を伝える......?」

「ソヨン、どうしたん?」


「......いえ、なんでもありません」

 いかがでしたか?

ソヨンさんが意味深なことを言っていますが......ユウがペキンに向かった理由と重なりますね。


 次回もお楽しみに!!

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