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超能力旅人ユウ 七つ目の大陸に最も近い旅人  作者: オロボ46
第二章「己の力の謎と七つ目の大陸を追い求める旅人」
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第五十一話「味方」

 こんにちは、オロボ46です。

今回はブザンを去った後から始まります。


 それでは、どうぞ。

 ブザンを立ち去り、リェンさんと共に森の中を歩いていると、ふと今まで歩いてきた森のことを思い出す。きっと、ブザンにつく前までの森と比べようとしているのだろう。

 リェンさんが建物にすら入らずにブザンを立ち去ったために、ゆっくりと街の景色を見ることが出来なかったが、建物のならびや形も今までの街と似ていた。 しかし、空気は全然違っていた。冒険小説でいえば......異国に来たような空気だ。


「これから向かう"ソウル"に、うちの息子の嫁がいるんだよ」

リェンさんの言葉を聞いて我に帰る。

 リェンさんは言葉の違いを気にすることなく喋っていた。あの耳鳴りのおかげで、その言葉は理解できる。

「その子は車を使って人を街から街へと運ぶ......タクシーのような仕事をしているのさ」

タクシー......

「どうせあんたも、早めに着いた方がいいと思っていただろう?」

どう思っていても同じだろう。こちらからリェンさんに言葉を伝えることができない。


「そうそう、ユウさんはソウルは初めてだろう? もう考えているだろうけど......この辺りの怪物は全然違うからねえ......」


 ......

「あ......」

自分とリェンさんは、目に遭った者と目を合わせて立ち止まった。


 白色の肉球を持った茶色い熊が、こちらを睨んでいる。




「ユウさん......目をそらさずに後退りするんだよ......? 絶対に()()()()()は駄目だからね? 絶対にだよ......?」

リェンさんは小声で話ながら、後退りを始めた。自分は冒険小説で主人公が死んだふりをするのを思い出したが、それを頭からのけて後退りをする。


 まず、右足を後ろに下げる。熊の怪物は動かない。次に、左足を......


バギッ


 ......!!

 木の枝を踏んでしまったようだ......

「余所見するんじゃない......!!」

リェンさんにつつかれて、自分はすぐに熊の怪物を見た。怪物はこちらに近づこうと、前足をあげていた。こちらから目を離さないまま、一歩、また一歩......

「ユウさん......絶対に慌ててはいけないよ......絶対に......慌てては......」

自分も怪物から目を離さないようにしながら、左足を下げた。

 何歩か下がると、熊の怪物は歩みを止めた......

「よし......もう少し......でも、慌ててはいけないよ......慌てては......」

......


「ギャッ!!」

......!!!

 自分は、リェンさんの悲鳴を聞いて、思わず振り替えってしまった。リェンさんは石につまずいたのか、尻餅をついている。




グオオオオッ!!

「前!! 前!!」

後ろを振り替えると、熊の怪物がこちらに向かって走っているのが見えた......!!


ゴンッ!!


「......!!?」

まもなく当たるところで、見えない壁を出すことができた。熊の怪物は頭を痛がるように抱えている。

「これは......いったい......?」

リェンさんの言葉を無視して、自分は怪物を睨もうと......


ペチ......ペチ......


 ......熊の怪物は、見えない壁に前足をついた。白い肉球は見えない壁にピッタリとくっついている。すぐに後ろ足もくっつけ、怪物の腹がはっきりと見えた。

「何をぼさっとしているんだい!?」

後ろからリェンさんに引っ張られた。その時に自分は見えない壁を消したので、熊の怪物は地面へと落下した。

 熊の怪物がこちらを睨んで飛びかかる体制をとったので、自分はもう一度怪物を睨んで、怪物を燃やした。

「......まさか......あんた......」

怪物は前足を振り回しながら近づいてきたが、自分たちの前で倒れて動かなくなった。




「そんな能力を持っていたならなぜ早く言わなかったんだい?」

焚き火を起こして野宿の準備をしているときに、リェンさんが話しかけてきた。自分はメモ張を使う必要はないと感じ、リェンさんに言葉を伝えた。

「......? 何か言葉が浮かんできたねえ......自分の力を知られて嫌がられたことがある......これがあんたの言葉かい?」

どうやら通じたようだ。

「なに言っているんだい? うちがそんな奴に見えるというのかい?」

そう言った後、リェンさんはまた色っぽい目付きで見た。

「安心してええよ。うちは顔のいい若い男の味方だからねえ」

......自分は本当のことを伝えた。

「......おかしいねえ、あんたのじゃない言葉が響いたんだけどねえ......」

いや、それであっている。

「......それなら冗談下手だねえ! あんたが()なはずがないだろう?」

自分は頷いて、本当にそうだと伝えた。

「......」


 リェンさんはしばらくこちらの顔や体を見つめた後、落ち込むように俯いてしまった。

 いかがでしたか?

もう気づいていると思いますが、ブザン以降の街は「~の街」の部分は省略しております。


 次回もお楽しみに!

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