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超能力旅人ユウ 七つ目の大陸に最も近い旅人  作者: オロボ46
第一章「力を持ちながらも怪物が溢れる世界でたださまよい続ける冒険者」
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第四十八話「行き先」

 こんにちは、オロボ46です。

今回は洞穴から脱出したところから始まります。


 それでは、どうぞ。

「......?」

カリヤさんの目が開いた。

「タケマルさん......ユウさん......ここは......?」

「カリヤ、ここはもう外だ......」

そう言いながら、タケマルさんは暗闇に包まれた洞穴を見ていた。

「これで......本当に終わったのね......」

「ああ......」

......




 カゴシマの街に戻り、公園の中で一泊する。自分はその中で悪夢を見た。


 あの人面サソリの怪物の夢を。




「もう行くんですか!?」

翌日、カリヤさんは驚くようにタケマルさんを見た。

「ああ、昨日はしばらく街で休むつもりだったが......"気になる物"を持ってかえってしまったからな......」

タケマルさんは二つの"気になる物"を取り出した。

 ひとつはサカノが持っていた笛、そしてもうひとつはスイッチのついた針のようなものだ。あの時、サカノがくる直前にタケマルさんが拾ったものだろう。

「この二つ......どちらも似たような輝きを持っているんだ......しかし、私は笛が吹けない。それにもうひとつは危なすぎて使う勇気がない......」

そこまで言って、タケマルさんはふと何かに気づいたようにこちらを見た。

「そうだ、ユウ、この笛を吹いてみるか?」

自分は頷き、その笛を手に取ろうとした。


 しかし、手に取れそうな距離までは伸ばすことができなかった。意識が薄らぐほどではなかったが、その感覚はヒョウゴの街の武器屋で見かけた美しい剣を見たときと同じ感覚だった。


「ダメなのか......まあいい。私は一週間この街で休んでから"ペキン"に住む友人に会いにいくつもりだった。その友人は私に会う前にとある学者と話をすると言った。だから早めに行けば、その学者に会えるかもしれない......!」

「どうしても......会わないといけないんですか?」

そうカリヤさんが聞いた時、タケマルさんの目が輝いた。

「ああ!! 私にはわかる!! この二つには何か大きな秘密があると!! これらの正体を確かめることによって、もしかしたら世界の謎を解明することになるかもしれない!! 私の予感が証明されるのなら一日でも早く向かう必要があるんだああ!!」

カリヤさんは少し俯いて頬を上げた。そしてすぐに顔を上げる。

「あたしは予定を変えるつもりはありません。しばらくはこの街に滞在します。ユウさんはどうするんですか?」


 ......自分は一日だけこの街に留まることにした。




 タケマルさんと別れてから、自分とカリヤさんはアオヒコさんの家の隣の女性に、アオヒコさんのことを話した。女性はしばらく黙ったままだったが、それを認めたのちに、女性の家に住むように提案してくれた。自分は一日だけ滞在すると告げると、カリヤさんと共に美容院と呼ばれるところに向かった。


 昨日、髪を燃やしたため、前髪がチリチリになってしまった。

「この際だからショートヘアーにしてみたらどうですか?」

カリヤさんの意外な一言に従って、美容院の本からショートヘアーを探し、店員に頼んでみる。今まで髪の毛を気にしたことはなかったが、鏡を見てみるとスッキリしていて動きやすそうに思えた。




 その後、カリヤさんと別れて、この街の図書館に向かった。カゴシマの街に一日だけ留まった理由は、あることを調べるためだ。


 人間が怪物と一体化する現象......


 当然、一日では見つかることはできなかった。しかし、それとは別に気になる文章を見つけた。


 "ペキン"周辺で発見された遺跡......その中に、声を使わずに心で意思を伝える民族と出会ったと書かれた書物が発見された......"




 自分は、何者だろうか。


 その文章を見るまでは、生まれてから考えたこともなかった。 


 自分の持つ特別な力のことも、なぜ研究所で暮らしていたのかも、疑問に思ったことは今までなかった。


 だから目的が見つからなかったのだ。カゴシマの街についた後は、たださ迷い続けると思ってた。


 だけど......




"俺はまだ一般人と変わらねえ。師匠にも一般人扱いされるほどだからな。だけど、いつかは師匠を見返してやる!! ユウのように超能力は使えねえけどよお、お前を支えることのできる力を持つんだ!! なあユウ! いつかは一緒に世界を駆け巡ろうぜ! そして、あのダムの中の大穴みたいな、この世界の謎を二人で解き明かすんだ!!"




 二人ではなくなってしまっても、あの時のアオヒコさんの言葉はまだ倒れていない。アオヒコさんの悲劇が大きな支えになって、旅の目的を見つけることができたのだ。

 自分は図書館を後にした。最初に求めていた情報が手に入れられなかったのは残念だが、長く滞在すると殺し屋に襲われるため、旅立つなら明日がいいだろう。


 そういえば、殺し屋はなぜ自分を狙うのだろうか? そんなことも頭の中に入れながら、今後の旅のことを考えていた。




 自分の名前はユウ。普通の人間には使えない、特別な力を持っている。この力はこの世界の謎と結び付いているかもしれない。

 だから......一人でも......仲間と出会っても......時に悲劇が襲っても......それを支えにして自分は世界を駆け巡る。

 そして、いつかは解き明かす。




 世界の謎を......自分の抱える謎を......!!

 いかがでしたか?


 とりあえず、第一部は完結......というところまで来ました。いつの間にか10万文字を越えていることに驚きです。

ユウの行き先もはっきりし始めたところですが、次回以降はユウ自身の正体を探っていく展開になる予定です。


 次回までにはかなり間が空くと思いますが、それまで気長に待っていてくださいね。

次回もお楽しみに!

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