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超能力旅人ユウ 七つ目の大陸に最も近い旅人  作者: オロボ46
第一章「力を持ちながらも怪物が溢れる世界でたださまよい続ける冒険者」
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第三十八話「ムウナ」

 こんにちは、オロボ46です。

今回はオオイタの街に向かうところから始まります。


 それでは、どうぞ。

 フェリーはキュウシュウ地方のフェリー乗り場に停泊した。自分たちはフェリーから降り、近くにあるという"オオイタの街"を目指して森の中を歩いていた。


「それでよお、どうやってその怪物から逃げたんだ!?」

「ああ、奴は食料を盗まれるのを嫌う性質があったんだ。だか私は死体をあえて抱えて走り出した! 怪物の方から追いかけて来たのを見て、洞穴の出口とは違う方向に死体を投げたんだ!」

「ということは、その怪物は死体の方を追いかけて行った訳か!! 本当に変な性質を持つ怪物だぜ!!」

「だが、その性質のおかげで私は助かったんだぞ?」

アオヒコさんとタケマルさんは、カゴシマの街付近の洞穴で出没する怪物の話題で盛り上がっていた。

「......」

「本当に調子いいんだから......あたしだったら恐怖で言えないと思うのに......サカノさん、そう思いません?」

「あ......ああ......そうですのう......」

カリヤさんとサカノさんはタケマルさんたちから距離を取りながら見守っていた。


がさっ......


 どこからか聞こえてくる、草が揺れる音に自分たちは一斉に身構えた。

「おいおい......! 嫌な予感しかしねえ音じゃねえか......!」

草が揺れる音にあまりいい思い出を持たないアオヒコさんが震えた声で言った。

「カリヤ、どこから揺れたのか見たか!?」

「いいえ! 見てないわ!!」


がさっ......


 目の前の草が揺れるのが見えた。

「......!! 来るぞっ......!!」

サカノさんの声に自分たちは一斉に武器を構えた。そして、草むらから何かが出てきた。




 草むらから現れたのは、拳銃を構えた白衣の男だった。

「なんだ......人間か......」「なんだ......人間か......」

アオヒコさんと白衣の男は同時に呟いた。その男はこちらの命を狙うつもりはないらしく、その声で全員武器を下ろした。


 男の着ている白衣はボロボロで、所々に赤く滲んでいる。白衣に穴が開いているところからは、包帯が巻かれているのが見えた。

「......突然驚かせてすまなかったよ。先ほど怪物に襲われていたからね。もう逃げ切れたとは思うが......」

「いえ、大丈夫です。それにしても......その怪我、大丈夫ですかのう?」

サカノさんが白衣の男の怪我を気遣うように話しかけた。

「ああ......大丈夫だ。僕は少し方向音痴でね......とある研究対象である怪物を探していたら道を迷って、別の怪物に襲われたんだよ......ん?」

白衣の男は突然こちらを見て硬直した。


 白衣の男は恐る恐るこちらに近づいてくる。自分が動かないでいると、男はこちらの顔を覗きこみ、その後パーカーのフードを上げた。

「"ムウナ"くん......? いや、そんなはずは......」

「なあ、人違いしているんじゃねえの? こいつはユウって名前があるんだぜ?」

アオヒコさんに言われて、白衣の男は納得したようにフードを下ろしてくれた。

「すまない、昔の知り合いとそっくりだったんだ。しかし、どうして間違えたんだろうな......彼女よりも幼い子なのに......」

「そのムウナ......という人は、ユウちゃんとそんなに似ているんですかのう?」

「ああ......僕の大切な助手だったよ......今は失踪しているけどね......」

そう言いながら、白衣の男はポケットから一枚の写真を取り出した。


 その写真には、白衣の男と女性が写っていた。アオヒコさんたちはその写真を手に取り、その女性の顔に注目した。

「どれどれ......? おっ!? 本当だ!! ユウにそっくりだぜ!!」

「ユウが大きくなったらこういう大人になるんだろうなあ」

「確かにそっくりですね......まるで......親子のような......」


 ......


「ん......? ユウちゃん、どうしたのかのう?」

自分はその写真の女性を見てボーッとしていたのか、サカノさんは心配そうに話しかけた。自分は何でもないと答えた。

「そういえば、君たちはどこに向かっているんだい?」

白衣の男の問いに答えたのは、カリヤさんだった。

「オオイタの街に向かっているんです。この近くにある街らしいですから」

「そうか......それなら、僕もついていっていいかい? さっきも言ったと思うけど、僕は方向音痴でね......街に戻りたくても戻れないんだよ」

「サカノさん、どうしますか?」

カリヤさんはサカノさんに確認を求めた。

「いいと思いますぞ」

「ああ、助かった......それじゃあ、よろしくお願いするよ。ユウ......だったっけ?君もよろしく頼むよ」


 ......


「おい、どうしたんだよユウ? 何か考え事しているみたいに下を向いて......」




 自分はある推測を立てていた。それをサカノさんたちに知らせる勇気は出なかった。


 まさか......あの写真の女性は......

 いかがでしたか?

 ユウのある推測についてですが......写真を見た時の仲間の会話をよく聞けばわかると思います。以外と単純かもしれません。


 次回もお楽しみに!

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