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超能力旅人ユウ 七つ目の大陸に最も近い旅人  作者: オロボ46
第一章「力を持ちながらも怪物が溢れる世界でたださまよい続ける冒険者」
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第三十四話「怪物の生まれた場所」

 こんにちは、オロボ46です。

今回は殺し屋がいた島から始まります。普通なら一旦撤退したほうがいいと思いますが、サカノさんはどうやら別の考えを持っているようです......


 それでは、どうぞ。

 殺し屋がいた島の海岸に、一艘の小型ボートがあった。席はちょうど五つある。

「これが殺し屋が使っていたボートかのう? なぜ五つなのかは気になるが、まだ使えるようじゃのう......」

サカノさんは小型ボートに手を触れて呟いた。

「ちょっと待ってください!? サカノさん、まさかこれで海を渡ると言うんじゃあないでしょうね!?」

タケマルさんはなぜかすごく慌てている様子だ。

「ああ、そのつもりですがのう......」

「サカノさん!! あなたは正気ですか!? 海には凶暴な怪物がいるんですよ!? それをこんな小さいボートで渡るなんて、危険過ぎますよ!?」

「......でもよお、あいつもこのボートで渡ったんだから大丈夫なんじゃねえの?」

アオヒコさんは殺し屋がいた小屋を見上げながら呟いた。

「アオヒコ、この世界で初めて怪物が現れた場所は知っているか?」

「え? おっさん知っているのかよ!?」

「海だ!! 初めて海上で怪物が現れ初めてから、怪物は恐るべき速さで進化し......陸へと上がり始めた......つまり、海は怪物の原点!! 海に残り独自の進化を遂げた怪物は、陸の怪物を遥かに越えた力を持っている!! サカノさん、それでもあなたは行くと言うのですか!? カリヤからも何か言ってくれ!!」

タケマルさんに話を振られてカリヤさんは戸惑った様子だったが、少し考えた様子を見せた後に口を開いた。


「......あたしは一旦撤退することを進めます。しかしサカノさん、その様子だと急いでいるように見えますが......?」

 サカノさんは小さくため息をついた。

「......カリヤさんの言う通りです。わしは、早くカゴシマの街についたほうがいいと思いましたので......」




 自分たちは小型ボートに乗り込み、シコク地方へと向かった。小型ボートの揺れと、自分の少しの頭痛が重なっている。

「カリヤ......どうして君は止めてくれなかったのか......?」

ハンドルを握るタケマルさんは不満そうに言った。

「あたしは依頼人に従っただけです。もし一刻も早く目的地に着きたい理由があるのなら、徒歩で街に戻るまで長い距離を歩く必要があります」

「そうだろうが......その理由を教えてくれないからなあ......ん!?」




ザザザザ......ザバアッ!!




 突然、ボートの目の前に大きな口を開けたサメのような怪物が現れた。




「......ぃ!! おい!! ユウ!!」

隣の席に座っていたアオヒコさんに揺さぶられていた。

「ユウちゃん、大丈夫かのう!?」

サカノさんが後ろを振り替えってこちらを見た。状況を把握し始めると共に先ほどよりも強い頭痛に襲われた。

 自分は、サメの怪物の牙を防ぐためにボートの前に見えない壁を張ったのだった。

「くっ!! 次襲ってきたら......おしまいだ!!」

タケマルさんは必死にハンドルを握っていた。


「なあ師匠......もう追いかけて来ないよな......? 怪物の背鰭も見えないし......」

「だから!! あたしは師匠ではない......と言っている場合じゃないわ......こう見えても追いかけて来ています。あの怪物は海上からは確認できないほどの深さから海上のものを見る視力と、瞬時に海上へと上がる素早さを持っていますから。方向転換が苦手なのと、泳ぐ音が大きいのが欠点ですけどね」

そう言いながら、カリヤさんはボウガンを構えた。


ザザザザ......!!


 海面から、何かが近づいてくる音が聞こえた。

「......!! くるわ!!」


ザバアッ!!


 サメの怪物は大きく口を開けて飛び上がってきた。その口の中に向けてカリヤさんはボウガンの矢を打ち込むと、サメの怪物は血を吐きながら海に落ちていった。

「やった!!」

アオヒコさんがガッツポーズを取るものの、カリヤさんの顔は青ざめていた。

「......嘘......これじゃあ間に合わないじゃない......!!」


ザザザザ......!! ザザザザ......!!



 よく聞くと、サメの怪物が海上に上がってくる音が()()だ!!


ザバアッ!! ザバアッ!!


 二匹のサメの怪物が、前後から襲って口を開けた。




 その時、笛の音が聞こえた。二匹の怪物は互いにぶつかり合う。その瞬間にタケマルさんはアクセルを全開にし、落ちようとしたサメの怪物の下をくぐり抜けた。




 陸地が見え始めた。サカノさんは、笛を持って一息ついている。生き物を操り、怪物や人間は一瞬だけ動きを変えることのできる笛だ。タケマルさんは油断することなくハンドルを握り続けていた。

「サカノさん......今すぐとは言いません......いつかは話してくださいよ......!」


「......わかっています。しかし、話す必要はないとわしは思います......」

 いかがでしたか?

次回もお楽しみに!

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