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超能力旅人ユウ 七つ目の大陸に最も近い旅人  作者: オロボ46
第一章「力を持ちながらも怪物が溢れる世界でたださまよい続ける冒険者」
33/80

第三十三話「優雅な狙撃手」

 こんにちは、オロボ46です。

皆さん、予想しましたか? 今回は前回の翌朝から始まります。


 それでは、どうぞ。

 目が覚めてから、自分は橋の上にいることに気づくまで少し時間がかかった。

「ユウ、もう頭痛は大丈夫かい?」

タケマルさんが心配するようにこちらを見た。その目はトロンと垂れ下がっていた。

 カリヤさんはフライドポテト片手に双眼鏡を覗きこんでおり、サカノさんとアオヒコさんは車の影で休んでいた。

「今、カリヤには殺し屋を監視している。ほら、我々が来た道にある島だ」

周りが明るくなっているので、タケマルさんが指す島にある小屋を、うっすらとだが確認することができる。

「カリヤ、奴は今どうしている?」

「......優雅に朝食のトーストを食べています。時々こちらの方向を見て笑みを浮かべていることから、あたしが双眼鏡で覗いていることに気づいているようですね」

カリヤさんは双眼鏡から目を話さないまま答えた。

「ふふ......今にあいつをトーストにしてやる......ユウ、君がトースターになってくれ」


 その言葉だけではどういう意味なのかは理解することができなかった。




 その後、タケマルさんは作戦について教えてくれた。

 今から自分はカリヤさんと交代して殺し屋の小屋を覗く。殺し屋を発見したら、自分の能力でその殺し屋を燃やしてしまうというのだ。


 自分は廃墟で出会った盗賊のことをタケマルさんに伝えた。盗賊に襲われたあの時、自分は盗賊を燃やそうとしたが、盗賊は燃えなかったのだった。

「でもユウ、君はアオヒコが怪物に引きずられた時に足を燃やしたと聞いたぞ? 一部分だけでも、十分な打撃を与えることはできるはずだ」

アオヒコさんが引きずられた......

 それは、ダムの中でアオヒコさんが怪物の舌で引きずられていた時のことだろう。あの時はとっさに思い付いたことをしただけだったが......

「しかし......この方法を思い付くまで本当に不安だった......ユウの力で地雷源を突破する、海を泳ぐなどの無謀な考えや、誰かが助けに来てくれる願望も思い浮かべた......これは夢で、ヤツに撃たれるとベットの上に目覚めるんじゃないかと思うこともあった......」

タケマルさんの呟きを無視して、自分はカリヤさんから双眼鏡を受け取った。




 その殺し屋は、どこかで見覚えのある男だった。


 三階建てに見える小屋の中を覗くと、殺し屋は銃を構えながらカップを持っていた。そのカップに飲み物を注ぐと、香りを楽しむようにカップを鼻に近づけて、頬を緩めた。

「カップに飲み物を入れて香りを楽しんでいる!? ......本当に殺す気があるのか......?」

「あたしたちを挑発しているだけですよ。苛立たせて飛び出した瞬間を狙っているのでしょう」

自分は殺し屋を双眼鏡越しに睨んだ。しかし、しばらくしてから殺し屋は汗を流して、それを抜くう程度しか効果がなかった。

「汗しか出していない? それなら、奴の一部分を狙うんだ。例えば奴の構えている"手"などはどうだ?」

タケマルさんのアドバイスを聞いて、自分は殺し屋の右手を睨んだ。


 殺し屋の右手から煙が上がった瞬間、頭痛が襲ってきた。


「ユウ!! 大丈夫か!?」

思わず双眼鏡から目を離してしまった自分に、タケマルさんは慌てて話しかけてきた。

「......ん......? なんか騒がしいな......おっさん、何かあったのか?」

「......!? ユウちゃん、どうしたのかのう!?」

サカノさんとアオヒコさんが目を覚ました。

「心配ありません。あの殺し屋を無力化させるのを手伝わせただけですから」

そう説明しながら、カリヤさんは双眼鏡を取って覗いた。


「......どうやら成功したようです。突然手が燃えて慌てたのか、窓から落下しました」




 まだ使える自転車は二台あったので、タケマルさんとアオヒコさんは自転車に乗って先行した。殺し屋がまだ生きているかもしれないからだ。

 自分はまだ頭痛が続いていた。恐らく距離が離れすぎていたからだろう。サカノさんはまだ頭痛が続く自分を背負って、カリヤさんと共に走っていた。




「タケマルさん......ぜえ......アオヒコくん......ぜえ......どうだったんじゃ......ぜえ......」

殺し屋がいた島で、タケマルさんたちと合流したサカノさんは息を切らしていた。

「あまり無理はしないでくださいよ......我々を狙っていた殺し屋は当たりどころが悪かったようで、即死でした」

タケマルさんに言われて、自分は頭痛はまだ残っているものの、もうそろそろ動けそうと感じ、サカノさんに頼んで降ろしてもらった。

「しかし......奴が今まで尾行していたとは......」

「......? どういうことですか?」

タケマルさんの発言に、カリヤさんは疑問に思ったように聞いた。

「アオヒコくんが、その殺し屋の顔を見たことがあるらしいんだ」

「ああ、確かヒョウゴの街のハンバーガー店で見かけたのを覚えていたんだ。おっさんが青汁を飲んで倒れた時、横でブツブツ呟いていたからよお」

アオヒコさんの言葉を聞いて思い出した。


"おいおい、また一人犠牲者が出たらしいぜ"


 タケマルさんが青汁を買いに行った時、こんなことを言っていた気がする。




「そういえば、あいつこんなものを持っていたぜ」

そう言ってアオヒコさんは鍵のようなものを取り出した。

「奴がいた小屋の近くに小型ボートがあった。我々の先回りをするために海上を移動したのでしょう。とにかく、シコク地方に続く橋には地雷もありますから、今日は一旦戻って体制を......」

「......タケマルさん、少し聞きたいことがありましてのう......」

サカノさんがアオヒコさんの持つ鍵を見ながら言った。


「その小型ボート......まだ使えませんかのう?」

 いかがでしたか?

正解は"3 双眼鏡などで遠くを見て、ユウの能力で殺し屋を燃やす"でした。


 次回もお楽しみに!

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