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超能力旅人ユウ 七つ目の大陸に最も近い旅人  作者: オロボ46
第一章「力を持ちながらも怪物が溢れる世界でたださまよい続ける冒険者」
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第三十話「屋台で知る事実」

 こんにちは、オロボ46です。

今回はヒロシマの街の中から始まります。


 それでは、どうぞ。

「ふう......今回も無事に届けられたぜ」

ヒロシマの街で、依頼人が届けるはずだった届け物を目的の人物に渡すことができて、アオヒコさんは一息ついた。

「さて、銭湯で体を洗い流してメシとするかのう」

サカノさんは背伸びしながら呟いていた。

「今日は引きずられたり耳を引っ張られたりして大変だったからなあ......」

タケマルさんはカリヤさんを見ながら呟いた。が、カリヤさんは無視してサカノさんを見た。

「......サカノさん、次の目的地を聞くのは少し早いでしょうか?」

「次の目的地? そうですのう......今のところはそのまま西にある橋を渡って、キュウシュウ地方へと渡るつもりですじゃ」

自分はキュウシュウ地方と聞いて、なんとなく頭に思い浮かべた。確かそこにカゴシマの街があったはずだ。




グウィィィィ


「!?」

アオヒコさんの腹の音に、カリヤさんは驚いたような反応を見せた。

「それにしてもよお、腹減ったんだよなあ......」


ぐおうおうおうおうおぉぉぅぅ


「......」

続いて鳴ったタケマルさんの腹の音には、カリヤさんは反応しなかった。

「確かにそうだな......ん? そういえば今日は......あの日ではなかったかな?」

タケマルさんはチラシのようなものを取り出し、確認した。

「喜べアオヒコ!! 今夜はこのヒロシマの街に、ラーメンの屋台がやって来るぞ!」

「ラーメンの屋台!? まじで!?」

アオヒコさんの目が輝き出した。

「すみません、見せてくれませんかのう......どれどれ......? ああ、最近流行っている旅の屋台ですか......」

自分はチラシを見ているサカノさんに、"屋台"について聞いてみた。

「屋台はのう......各地を周りながら商品を売る......いわば移動するお店じゃ。銭湯のように旅人という職業が現れてから、急速に数が増えたのう......」

「確かよお、普段は街の外で営業をしているんだろ?」

アオヒコさんが話に参加した。

「そうじゃ。時々、補給のために街を訪れた時に、宣伝のために外よりも格安で営業しているんじゃ」

「俺よお、あれ楽しみしているんだぜ! 席取られない内に早く公園に行こうぜ!!」

「ちょ、まだ早すぎるじゃろう!?」

サカノさんはアオヒコさんに引っ張られて行った。


「ははっ、まるで孫に急かされるおじいさんだ」

サカノさんたちに聞こえない声で、タケマルさんは微笑んだ。

「タケマルさん、それにユウさん......少し聞きたいことがありますが......」

「ん? どうしたんだ? カリヤ」

「......ユウさんを護衛している中で、殺し屋に狙われたことはありませんでしたか?」

カリヤさんの質問に、タケマルさんは少し考えてから答えた。

「私は一回だけ......といっても、私自身が襲われたのではなく、ユウが襲われていた現場にたまたま居合わせただけだ。ユウ、それ以前に襲われたことはあるか?」

自分は殺し屋ホテルマンに襲われる以前に、サカノさんと共に街の外で殺し屋の女性に襲われたことを伝えた。

「すると、まだ二回だけね......」

「いきなりそんな事を聞いて、どうしたんだ?」

「いえ......人から狙われている護衛対象に同行していいものかと......」

その言葉にタケマルさんは質問しようとしたが、何かに気づいたように頬を緩めた。

「ははーん? さては弟子のアオヒコを気遣っているんだな?」

「ま、まだやっていたんですか!? 違います!! あたしはただ......」

「まあ気にしなくていい! 弟子のお守りの分は報酬弾むから、今後もしっかり面倒を見てくれたまえ!」

そう言ってタケマルさんはサカノさんたちを追いかけた。カリヤさんはため息をつきながら一瞬こちらを見たが、すぐに目を反らした。




 銭湯で体を洗った後、自分たちは公園へと向かった。最初はリアカーのような物を想像していたが、実際はトラックのような形をしている。タケマルさんによると、怪から守る装備を取り付けるために、このような形になったらしい。


「うーん、次回はヒョウゴの街か......我々とは反対方向だな......」

タケマルさんは醤油ラーメンと共に配られたチラシを見て呟いた。

「残念だなあ......ズルズル......旅の屋台の味噌ラーメンってズルズル......めちゃくちゃ上手いのによお......」

そう呟くアオヒコさんの隣で、カリヤさんは塩ラーメンをハンバーガー店のポテトと共に食べていた。

「ズルズル......ここで体力を付けて......さっきも言った通りじゃが、明日は西にある橋を渡るんじゃ」

「あ......あの......」

サカノさんは豚骨ラーメンを食べながら言っていると、近くにいた親切そうな男性が話しかけてきた。

「西の橋って......通行止めになったらしいですよ?」

自分たちはラーメンをすする口を止めた。

「......詳しく......教えてくれませんかのう......?」


「西の橋に、怪物が現れたんです。カゴシマの街で有名な知能を持つ怪物の噂は知っていますよね? そいつと似た怪物が西の橋に現れたらしいんです。大勢の旅人が犠牲になったため、学者が興味を持ちましてね......自衛隊を連れて大規模な捕獲作成を展開するらしいんです。キュウシュウ地方を渡るなら、南の橋でシコク地方に渡り、そこから船でキュウシュウ地方に上陸したほうがいいですよ」

 いかがでしたか?

次回もお楽しみに!

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