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超能力旅人ユウ 七つ目の大陸に最も近い旅人  作者: オロボ46
第一章「力を持ちながらも怪物が溢れる世界でたださまよい続ける冒険者」
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第二十九話「ボウガン・スナイパー」

 こんにちは、最近更新が遅れがちなオロボ46です。

今回はダムから出たところから始まります。ユウたち三人とはぐれたサカノさんとタケマルさんは無事でしょうか......?


 それでは、どうぞ。

 大穴を避け、自分たちはダムの横にあった森までこれた。


「確かこの大穴に落ちて帰ってきた者はいないって言ったよな?」

「調べるために潜った旅人と言いましたが、間違いではありません」

「ってことはよお、あのダムの水も全部あの大穴に流れ落ちたってわけか!?」

アオヒコさんはダムの壁を指して叫んだ。

「そういうことになるんでしょう」

「へえー、なんか都合よく穴が空いたように見えるなあ......もし大穴がなかったらここら辺も無事では済まないだろうしなあ......」

「それだからこそ、ロマンがあるとは思わないのかい?」

突然、聞き覚えのある声が聞こえた。

「......」

「......タケマルさん、いつからいたのですか?」

アオヒコさんの隣でタケマルさんが立っていた。

「......実はあの後、怪物に襲われてしまって、必死に逃げている内に外に出てしまったんだ。サカノさんともはぐれてしまうし......どうすればいいんだろうと思った時に君たちが来たんだ」

「はぐれた!? それじゃあじいさんは......」

「サカノさんのことだ、きっと大丈夫だろう」

「......!! みんな、しゃがんで!!」

カリヤさんが急にしゃがんだので、慌てて自分とアオヒコさんもしゃがんだ。

「それにしてもあの大穴は本当にロマンがあると思う! なぜ巨大な大穴が空いたのかなぜ怪物の出現と共に現れたのかその大穴はどこまで続いているのかところでこの大穴は地下に広がる地底世界に繋がっている噂が......イテテ!!」

久しぶりに早口で喋っていたタケマルさんは、カリヤさんに耳を引っ張られて強制的にしゃがまされた。




 ダムの出口の付近に怪物がいた。

「なんだあれ? まるでアリクイみたいだよなあ......」

アオヒコさんがそのアリクイの怪物を見て小さく呟いた。アリクイの怪物は匂いを嗅いでいるのか、地面に顔を近づけている。


 やがて、アリクイの怪物は顔をすぐ開け、口を開いた。

「......!! お......おい......あの舌って......!!」

あの舌は......先ほど自分とアオヒコさんとカリヤさんを引きずり回した、あの紐とそっくりだった。

 アリクイは舌を伸ばし、ダムのトンネルへと伸ばしていった。

「あの怪物は獲物を舌で掴み、ズタズタに引きずり回して仕留めるんだ。舌がトンネルの中に入れたということは、サカノさんがまだ中にいる証拠だ......!」

タケマルさんが説明している間、カリヤさんは武器であるボウガンや、その他の付属品のようなものを取り出して、何かの準備をしていた。


 アリクイの怪物はしばらく舌を動かしていたが、突然驚いたように飛び上がり、後ろに退けぞり、大穴に落ちていった。その舌は、切断されたように短かった。

「やった! さすがジジイだ!! イテテテテ!!」

思わず立ち上がってしまうアオヒコさんを、カリヤさんが耳を引っ張って座らせた。

「まだ安心は出来ないみたいだな......」

タケマルさんが指した方向を見ると、ダムの周りに数匹のアリクイの怪物が歩いていた。




「......よし、これで......」

カリヤさんは作業を完了させていた。

「それってよお......スナイパーがブレを押さえるための台かよ? まさか、ここからボウガンで......? 届くのかよ?」

「とりあえず、黙って見ているんだ。これ以上彼女をイライラさせるのはいろんな意味で危険だ」

タケマルさんに言われて、アオヒコさんも黙った。


 やがて、サカノさんがトンネルの入り口から出てきた。それを見たアリクイの怪物達は舌を伸ばした。間一髪トンネルの中に逃げ込んだサカノさんだったが、その後、外の様子を伺うことしか出来なくなった。


 カリヤさんはボウガンを構えた。そのボウガンはよく見ると、先端が異常に長く、右にはスコープがついていた。

 カリヤさんは静かに一本の矢を装填に入れ、引き金を引いた。すると矢は勢いよく発射され、遠くにいるアリクイの怪物の頭部に命中した。その後もカリヤさんは矢を装填しては引き金を引き、アリクイの怪物に次々と命中させた。

「すげえ......」

アオヒコさんは静かにため息をついた。




「助かりましたのう......カリヤさん」

アリクイの怪物達が全滅して、サカノさんと合流出来た。

「ところでよお、そのボウガン、どうしてあんなに飛ぶんだよ?」

「......」

アオヒコさんの質問をカリヤさんは無視して歩こうとした。


「なあ、教えてくれよー、()()ー」


「!?」「なぬ!?」「......」

師匠......!?

「......だから、何度も言いましたよね?」

「いけね!! ユウたちの前では言わない約束だった!!」

「そうじゃなくて、あたしは弟子を取るつもりはないと......」

タケマルさんは驚いた顔で二人を見ていたが、やがて、笑いをこらえ始めた。

「......くくく......!!」

「......タケマルさん、違います。彼が勝手に勘違いしているだけで......」

「いやいや、わかっている!! くくく......!! しかし......これは傑作だ!! くくく......!! あの一匹狼のカリヤが弟子を取るなんて......くくく......!!」

笑いをこらえるタケマルさんを見て、自分は気になっていたことをアオヒコさんに尋ねた。

「武器屋で遅れて出てきた理由? ああ、あの時お店の店員が師匠の武勇伝について教えてくれたんだ! だから俺は師匠に頼んで弟子にしてもらったんだ!」

「だから違うっていっているでしょう!?」

カリヤさんが横から反論する。

「まあでも、カリヤさんのような方に教えてもらえば、アオヒコくんの成長が期待できるじゃろ。カリヤさん、まだまだ未熟な若者じゃが、どうにか面倒を見てもらえんかのう」

「サ......サカノさんまで......」

カリヤさんは助けを求めるようにこちらを見た。


「とにかく、これからもよろしくな! 師匠!!」

 いかがでしたか?

次回もお楽しみに!

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