表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
超能力旅人ユウ 七つ目の大陸に最も近い旅人  作者: オロボ46
第一章「力を持ちながらも怪物が溢れる世界でたださまよい続ける冒険者」
27/80

第二十七話「巨大な池」

 こんにちは、オロボ46です。

第一話で誤字報告された方がいましたが、本当にありがとうございました。

他人の大人の男性なら「叔父」ではなく「小父」だったんですね! さっそく修正しました。


 今回は次の街に向かうところから始まります。

それでは、どうぞ。

 翌日、自分たちは"ヒロシマの街"を目指して森の中を歩いていた。


「そういえばユウ、新しい武器は買ったのかい?」

昨日の青汁の件から回復したタケマルさんは何事もなかったかのように聞いてきた。

自分は金属バットをタケマルさんに見せた。

「ふうむ、金属バットか! 攻撃力が上がる上に元々使っていた木材バットと同じ感覚で使えるから無難な選択だ! アオヒコはどうだ?」

「ああ......俺は......」

アオヒコさんは少し頼りなさそうに日本刀を見せると、タケマルさんは心配するように若干眉を潜めた。

「なるほど......刀か......結構チャレンジャーだ」

「いや......確か、アオヒコくんはシガの街のホテルで言っていたのう。剣道はやったことあると」

話の途中でサカノさんが割り込んだ。

「そ、そうなんだよ。俺、昔から剣道は......」

「また言い訳ですか?」

先頭を歩いていたカリヤさんが素っ気なく言うと、アオヒコさんは黙ってしまった。


「......確かに彼は技術は未熟です、しかし......」

「無理に()()()の肩を持たなくても良いですよ、サカノさん。あなたもわかっているはずですよ?」

今度はサカノさんが黙ってしまう。その側でアオヒコさんは拳を震わせながらカリヤさんを見ている。それに気づいていながらも、カリヤさんは何も気にしていないように無視した。

 タケマルさんがこちらの耳の近くまで近づいて囁いた。

「ちょ......ちょっとユウ......いいか? 彼女は少々人に恨まれやすい性格だ。しかし、こうも短時間でアオヒコくんは彼女に恨みを持っているようだが......昨日、武器屋で何かあったのか?」

自分は首を傾げた。

 そういえばあの時、つい早めに武器屋の外に出てしまったが......あの時二人に何かあったのだろうか?




 森を抜けると、大きな池の跡のようなものが見えた。その奥には巨大な壁がある。

「こ......これってよお、教科書で見たことあるぜ!! 確かダムってやつだろ!?」

アオヒコさんが驚くようにその壁を見た。自分は池の跡がどこまで深いのか気になって、それを覗いてみようとした。

「ユウ!! 不用意に覗き込んではダメだ!!」

......!!!

突然バランスが崩れた......


 自分は逆さ吊りになって池の跡を見た。明らかに底までには距離が遠すぎる。ここから落ちてしまえば命はないだろう。


 自分は、足を掴んでくれたアオヒコさんとサカノさんにそのまま引き上げられた。

「だから言っただろう? 不用意に覗き込んではだめだと......」

「明らかにタケマルさんの大声に驚いて落ちかけたと思われますが」

「え!!? そうなの!!?」

......!!!

再びバランスが崩れる。今度はアオヒコさんとサカノさんが押さえてくれたおかげで逆さ吊りにならずに済んだ。

「......ほら」

「......」

タケマルさんは口を押さえた。


「それにしてもよお、水がねえと寂しいもんだぜ......」

アオヒコさんは池の跡に落ちないように、離れたところから池の跡を見た。

「怪物が現れて、都市が減っていくに連れて......このダムも使われなくなったんじゃ。この辺りには街がないからのう」

「......でもよ、それならダムの水はどこへ行ったんだ? 普通なら漏れ出して、水浸しどころの話じゃあねえだろ?」

サカノさんの説明を聞いていたアオヒコさんが質問した。

「まあ......実際に自分の目で見た方が早いじゃろうな」

「......サカノさん、なぜこのような場所に来たのですか?」

今度はカリヤさんが、前から気になっていたように訪ねた。

「ああ......依頼でのう......落とし物を拾うことになっているのじゃ。次のヒロシマの街に届ける品だったらしくてのう......そのままヒロシマの街まで届けることになっておるんじゃ」

「その落とし物を落とした場所というのは......」


 サカノさんは頷いて、目の前の壁を指差した。




 自分たちは、壁の入り口となるトンネルに入っていった。懐中電灯を照らすタケマルさんを先頭に、暗いトンネルを進んでゆく。

「しかし、やっぱり狭いもんだなあ......昔の人間はこういうところを通ってダムを調べていたんだよなあ......」

関心しながら呟くアオヒコさんの声が、壁に反射して響いた。

「......ん? なんか光っているぞ」

前を歩いていていたタケマルさんが声を上げた。

 タケマルさんの懐中電灯は、地面に落ちているハンドバックを照らした。紐はちぎれており、ボタンの金属がライトの光を反射して光っていた。

「......間違いない、あのハンドバックじゃ」

サカノさんが言うと、タケマルさんはハンドバックに近づいて行った。


ビシュッ!!


 どこからか、何かが打ち出されたような音が聞こえた。

「!!! こ、この音は......きゃああああ!!!」

突然カリヤさんが悲鳴を上げたと思うと、引きずるような音が聞こえた。タケマルさんが振り替えってこちらに懐中電灯を向けると、カリヤさんの姿はなかった。

「ど......どこいっちまったんだ......う!! うわあああああ!!!」

突然、アオヒコさんの足に何かが巻き付き、そのまま闇の中へと吸い込まれて行った。


 自分は、足に紐のような何かを巻き付かれたような感触を覚えた。その瞬間、強い力で引っ張られた。




「ユウー!! アオヒコー!! カリヤー!!」

暗闇の中、タケマルさんの声が響き渡った。

 いかがでしたか?

次回もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=498348171&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ