第二十六話「触れてはいけないもの」
こんにちは、オロボ46です。
前回から少し間が空いてしまいましたが、今回は武器屋に向かうところから始まります。
それでは、どうぞ。
「はあ......なんであたしが......」
自分とアオヒコさんと共に歩いていたカリヤさんはため息をついた。
ハンバーガー店で青汁を飲んだタケマルさんはその後、なかなか目を覚まさなかった。
最初は病院へ連れて行くかを決めるためにホテルに連れ込んだが、時々寝言を言うので大丈夫だと判断し、ホテルに置いていくことにした。
サカノさんはタケマルさんが寝ている部屋で依頼の打ち合わせをすることにし、自分とアオヒコさんの武器選びについては、タケマルさんの代わりにカリヤさんが同行してくれることになった。
「......ここですよ」
カリヤさんは少し怠そうに言った。
「ここって......ただの駐車場じゃねえか?」
アオヒコさんの言う通り、目の前には地下駐車場の入り口がある。
「武器屋はあまり人目に付かないところにあるんです。外が無法地帯でも、街の中は条例によって管理されていて、武器は携帯してもいいですが、正当防衛でない限り武器の仕様は認められていないんですから」
「へー、そういえばカゴシマの街でもそんな条例あったなあ......」
カゴシマの街!? まさか、アオヒコさんはカゴシマの街を知っているのだろうか?
「え? いや、たまたまその街に訪れていただけだって!」
「......?」
カリヤさんは驚いたようにアオヒコさんを見た。
「あ......ご、ごめん!! なんか聞かれたように聞こえて......空耳だったぜ......」
アオヒコさんは慌てて言い訳を言った。
そういえば、カリヤさんにはまだ自分の超能力のことは言っていなかった。だが、まだ教えないほうがいいだろう。
地下駐車場の中を進み、あまり目立たない扉の前まで来た。カリヤさんが扉を開けて中へ入っていく。自分もアオヒコさんと共に中へ入った。
「うわあ......」
中の様子を見て、アオヒコさんは驚きの声を上げた。剣、拳銃、警棒、弓、棍棒......様々な武器が飾られている。
「それじゃあ、欲しい物を見つけてください。自腹ですけど」
そう言いながらカリヤさんは奥へと向かって行った。
自分とアオヒコさんは店内を見回ってみた。奥に行けば行くほど変わった武器が多く見られるようになり、また、武器の他にも弾丸や手入れ用の道具なども見られた。
「おいユウ! おっさんが持っていたホースってこれじゃねえか?」
アオヒコさんが壁に掛かっているホースを指した。確か......戦闘用ホースと呼ばれる武器だ。
「ん? 説明書きがあるぞ? なになに......戦闘用ホースは長さによって値段が代わる......か。以外とコスパは良さそうだな」
自分はその武器を眺めてから、アオヒコさんに買うか聞いてみた。
「いや、どうせならもっといい武器探そうぜ!」
アオヒコさんはどこか、ワクワクしている表情だった。
武器を探していると、自分の持っている木材バットに似たような武器を見つけた。その武器は"金属バット"と呼ばれており、金属が使われているためにほんの少し思いが、威力は木材バットの何倍もあった。
「ユウ、決まったか?」
自分は金属バットを持って頷いた。
「へへっ、俺はこれだぜ」
そう言いながらアオヒコさんは鞘に納められた日本刀をつき出した。
「俺さ、こう見えて剣道やってたんだ。前は資金の関係上釘バットだったけどよ、日本刀なら俺も戦力になれるぜ」
「......刀をつき出したら通行の邪魔になるので止めてください」
カリヤさんがアオヒコさんの日本刀に塞がれるように横に立っていた。
「うわあ!? び......びっくりした......」
「買うもの決めたら早くレジに行きましょう」
カリヤさんはめんどくさそうに歩き始めた。
「なあ、カリヤさんは何買ったんだよ?」
「......矢を買っただけです」
そう言うカリヤさんの背中には、弓と銃が合体したような武器があった。
「それってもしかしてボウガン? なあ、どうやって使うんだ?」
「......」
そのため息から、早く買い物を終わらせたいように感じられた。
......?
レジに向かう途中、自分はある物を見て立ち止まった。
それは、とても美しい剣だった。
見たこともない装飾に、
見ただけで鋭さがわかってしまうほど輝く刃。
それはまるで自分が 知っている ような、
それでいて 自分は それに 触れて は いけ な い
「......い! おい! ユウ!!」
アオヒコさんに揺すられて我に帰る。
「急にどうしたんだよ......剣を見てボーッとしちまって......」
「10億5000万......こんな物を買うとしたら、鑑賞用ぐらいしか価値ないわね」
カリヤさんが値段を見て呟いた。
「ええ!? こんな変な装飾を付けて10億とか......もしかしてユウ、値段を見てあまりの高さに目眩がしたのか?」
自分はとりあえず頷きながら、その剣から目を反らした。
その後、レジで会計を済まして外に出た。アオヒコさんとカリヤさんはかなり時間が経った後出てきたが、その理由は教えてくれなかった。
いかがでしたか?
次回もお楽しみに!




