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猫の生活

作者: 音澤 煙管

十数年前のある日、を思い出して。




年代を思わせる古びた出窓に今朝も天気が良いので、飼い猫が猫用ベッドで日向ぼっこをして居る


冬到来、外は北風が冷たいけど

家中の陽当たりは猫にとって最高の至福の場所となる。



朝9:30、窓越しに見える外の景色

数メートル離れた道の角はゴミ集積所

今日も時間通りに収集にやって来た


白い息を吐きながら、作業員たちはせっせと仕事をこなして居る


半目を開けて、耳はその方向に動き、外の騒がしい様子を寝ながら伺う我が家の猫、毎度の事なので馴れっこになって居るが、少しでも変わった事や珍客、異変がある風景だと興味深々に見入る姿は人間の幼児の後ろ姿にも見える


陽も上りはじめて時間が経つと、

至福の場所も日陰になり、そろそろ移動の時間と判断、大あくびしながら猫背を真っ直ぐにしてノソノソと動き始める。


出窓から降り、部屋を出て冷えた玄関を過ぎその正面の洋間へと移る


洋間はリビングで、掃き出しの大きな窓の隅にキャットタワーが備え付けてある


天気が良ければ、ここなら夕方までずっと陽が当たって居る


上から四段構成の造りをしたタワーの二段目が定位置になって居る


場所を確かめ、長期に寝る準備に入る


しまった!タワーに登る前に、キッチンで水飲みするのを忘れた


もう一度下りて水飲みしてからまた上ろうか、それともこのまま寝てしまおうか、、


と、悩んでいるうちに寝てしまったようだ、だが至福の日光には勝てなかった、気持ちがいい、そのまま寝てしまおう。


どれくらい寝て居たのか?

やっぱり喉が渇いて来たので、一度タワーを下りて水飲みに向かうことになる


ステンレス製水入りトレーが2つと

浄化装置付きの水飲みトレーが1つ、

ステンレス製の方は、抜け毛と埃が入っているので却下。


浄化装置付きのを選択、電動ポンプ式とフィルター付きで綺麗に浄化されているキレイな水がいつも流れている。


ピチャピチャ、ゴクゴク、、


空気が乾燥した冬には、夏より飲む回数が多いのは人間にはわからないだろう、と思いながらタワーの寝床に戻る。


どれくらい経ったか、

薄暗くなったなと思いながら、窓に目をやる


しかし辺りはもう真っ暗、薄暗く感じたのは掃き出しの窓のど真ん中に大きな月、今夜は満月のようだ。


薄暗いのは、この満月のお陰で真っ暗な空を少し明るくしてくれていたんだ


飼い主も既に帰宅して夕飯の支度をしている、少し騒がしかったわけだ。


今日も平穏に睡眠時間を過ごせたな、

猫たちの朝ごはんの時間だ。


夜行性だから、人間たちの朝と同じような時間になる


おーッ?

今日は煮干しがある、豪華だねー


日光を沢山浴びて、ご飯も沢山食べて猫たちの1日がこれから始まる。




おわり




今日も明日も猫はこうして生きている‥。

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