第12話 『新商品で世界市場を揺さぶれ!』
ニューヨーク――
SweetS Memories 本社・開発ラボ。
上場と世界支店拡大の成功を経て、次の挑戦は 世界市場を揺るがす新商品開発 だった。
小春、優ちゃん、夏海、陽向――4人は緊張と期待の入り混じる空気の中、ラボに集まる。
◇
ホワイトボードに描かれたのは、世界各地の文化・味覚・流行をまとめた膨大なデータ。
夏海がペンを握り、指し示す。
「日本、フランス、イタリア、メキシコ、アメリカ…すべての要素を取り入れたスイーツを作ります。狙うは“世界を驚かせる一品”」
陽向はパソコンで分析結果をスクリーンに映し出す。
「現地調査では、“体験+美味しさ+SNS映え”が消費者のキーワードです。これを満たせるデザインと味を両立させる必要があります」
小春は目を閉じ、深く息を吸う。
「SweetSの理念は忘れない。スイーツで人を幸せにする。世界の人々にも、心から感動してもらえる一品を」
◇
試作は熾烈を極める。
社員たちは徹夜続きで調理と試食を繰り返す。
日本の抹茶×フランスのチョコで生まれる“抹茶ショコラ・ガレット”
メキシコのチリチョコ×アメリカのキャラメルで作る“スパイシーキャラメルブリュレ”
イタリアのジェラート×欧州ベリーの“ベリーハーモニージェラート”
小春は何度も味見を重ねる。
甘さ、酸味、食感――すべてのバランスを整えるため、妥協は許されない。
陽向は顧客心理を分析しながら改良案を提案。
夏海は社員の動きと作業効率を管理し、開発を統括する。
「全員、集中!今日中にプロトタイプを完成させる!」
◇
午後。
ニューヨーク本社ショールームで新商品発表会。
投資家、メディア、著名パティシエが集結。
小春が登壇する。
「私たちSweetSは、世界中の文化と味覚を融合させ、新しいスイーツ体験を提供します。今日発表するのは、皆様の五感を驚かせる三品です」
展示台に並べられたスイーツは、色、香り、形、すべてが美しく計算されており、来場者は息を飲む。
◇
試食タイム。
客たちは味わいながら歓声を上げる。
「甘さとスパイスのバランスが絶妙!」
「見た目も美しく、写真に撮りたくなる!」
SNSでは瞬く間に拡散され、世界中から注目が集まる。
◇
しかし、その成功の影で、静かに挑戦者たちが動いていた。
パリではルイ《R》が、新作「Solitude 3.0」を完成させる。
「SweetSが世界を席巻するなら、俺は次の波を作る」
雅とエレナも欧州でフランス旗艦店の開発に没頭。
「ニューヨークの勢いは止められない。でも、私たちの伝統と技術で必ず追い抜く」
競争と創造の火花が、世界のスイーツ戦争を激しく照らす。
◇
夜。
屋上で夜景を眺める小春。
「世界は広い…でも、私たちが一歩ずつ進めば、必ず道は開ける」
優ちゃんがそっと手を握る。
「私たちの夢はまだ途中。これからもっと大きな景色を見せよう」
夏海と陽向もその背中を見つめ、決意を新たにする。
◇
ラストカット。
新商品が世界市場で話題沸騰
SNSとメディアが一斉に拡散
ルイ《R》・欧州競合の次なる挑戦
世界支店展開と次の試練の序章
歓喜と挑戦が交錯するニューヨーク。
SweetS Memoriesは、さらなる世界戦略フェーズへと突入する――。




