第3話 『三王同盟』
ロンドン――
世界経済フォーラム特別会議。
豪奢な会場に集まる、世界三大スイーツ企業の代表たち。
その議題はただ一つ。
急拡大するSweetS包囲網。
スクリーンに映るのは――
SweetS Globalの売上推移。
右肩上がり。
欧州老舗ブランド
Dolce Regaleの買収成功。
会場の空気が変わる。
◇
残る二角。
フランス発・老舗高級ブランド
Maison Étoile。
アメリカ最大手・量産と高級の融合企業
Grand Monarch Confectionery。
両社代表が視線を交わす。
「単独では止められない」
「ならば、組む」
――三王同盟、結成。
◇
ニューヨーク。
SweetS本社。
緊急報告が入る。
夏海が眉をひそめる。
「連合?」
優ちゃんは静かにうなずく。
「価格競争、流通妨害、原材料独占」
「全部やってくる」
◇
雅はパリからオンライン参加。
「商品力で潰す」
短い言葉。
だが強い。
小春は静かに言う。
「戦うけど、同じ土俵には立たない」
◇
その夜。
ルイの《R》に一本の電話。
三王同盟の一角から。
「SweetSと距離を置かないか」
ルイは笑う。
「俺は味と組む」
電話を切る。
◇
数日後。
欧州市場で原材料価格が急騰。
物流遅延。
意図的な圧力。
社員たちが不安になる。
だが夏海が前に立つ。
「体験型スイーツパーク、前倒しオープン」
「値下げはしない」
「価値で勝つ」
優ちゃんが決断。
「守るだけじゃない」
「攻める」
◇
ラスト。
三王同盟 vs SweetS Global。
世界スイーツ戦争、開戦。
その裏で――
秋大が極秘に動く。
「金融で崩すか…」
甘さの裏にあるのは、冷酷な戦略。




