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スイーツアカデミー恋愛物語~世界へ駆けろ!目指すは、世界一!  作者: 優貴(Yukky)


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第20話 4章最終話 『再起の契約』


ニューヨーク――

SweetS Memories 本社会議室。

重い沈黙の中、ひとりの男が立っていた。

龍星。

かつて天才講師。

かつて裏切り。

そして挫折。

だが今、彼の目はまっすぐだった。

「俺は、独立したい」

室内がざわつく。

優ちゃんは静かに聞く。

「条件は?」

龍星は迷わない。

「SweetS Memoriesの子会社として」

「完全成果主義でいい」

「赤字を出したら……即クビで構わない」

空気が張りつめる。

小春もオンラインで参加している。

画面越しに龍星を見る。

あの日、泣きながらSweetSに来た男。

弱さをさらけ出した男。

「本気なの?」

小春の問い。

龍星は頷く。

「逃げない」

「もう言い訳しない」

優ちゃんは資料を閉じる。

「ブランド名は?」

龍星は答える。

「《Re:riseリライズ》」

“再び昇る”という意味。

沈黙の後――

優ちゃんが言う。

「いいだろう」

役員が驚く。

「ただし」

「3ヶ月連続赤字で即解任」

「資本はMemories51%」

「経営責任は全てお前」

龍星は即答。

「受けます」

数週間後。

ニューヨーク・ソーホー地区。

小さな旗艦店がオープン。

看板はシンプル。

Re:rise。

初日の客足は少ない。

だが龍星は一皿一皿に魂を込める。

テーマは――

“再生”。

焦げたカラメルをあえて残したプリン。

割れたチョコを再構築したガトー。

失敗から生まれた味。

SNSで徐々に話題に。

「物語があるスイーツ」

「涙出た」

売上は微増。

まだ黒字ではない。

ギリギリ。

一方――

SweetS Memoriesは好調。

夏海の新シリーズがヒット。

欧州では雅が安定経営。

秋大のポーランド統括拠点も始動。

ルイの《R》はパリで伝説化。

SweetS帝国は拡大している。

夜。

Re:rise閉店後。

龍星は一人、帳簿を見る。

赤字寸前。

だが、口元は笑っている。

「楽しいな」

その頃。

小春は本社復帰初日。

社長室で静かに言う。

「みんな、それぞれの場所で戦ってる」

優ちゃんが微笑む。

「だから強い」

小春は窓の外を見る。

ニューヨークの夜景。

「SweetSは終わらない」

ラストシーン。

Re:riseの売上グラフ。

赤字ライン、すれすれ。

そして最終営業日、数字が更新される。

黒字――わずか+0.3%。

龍星、天井を見上げる。

「まだ、生きてる」

第4章、完。

だが物語は続く。

甘く、苦く、熱く。

世界一を目指して。

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