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スイーツアカデミー恋愛物語~世界へ駆けろ!目指すは、世界一!  作者: 優貴(Yukky)


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第19話 『Rの正体』

パリ――

深夜の倉庫街。

招待制。

住所非公開。

ドレスコード“黒”。

そこに集まるのは、世界の批評家、投資家、トップパティシエ。

噂のブランド――

《R》の極秘試食会。

会場の中央。

スポットライトの下に立つ一人の男。

ルイ。

誰もが息を呑む。

SweetS幹部。

だが今夜は違う。

彼は静かに宣言する。

「これは企業のためのブランドじゃない」

「感情の限界を試す実験だ」

提供された一皿目。

《Zero》

砂糖を極限まで削ぎ落としたムース。

甘さは“記憶”で感じる設計。

客たちがざわつく。

二皿目。

《Bitter Crown》

焦がしキャラメルと塩、黒胡椒。

成功の裏にある苦味を表現。

三皿目。

《Flight》

バターを使わず、空気と温度だけで作る軽さ。

批評家が立ち上がる。

「革命だ」

ニューヨーク。

小春と優ちゃんの元にも映像が届く。

小春は静かに笑う。

「ルイらしい」

優ちゃんは腕を組む。

「独立する気だな」

パリ。

試食会後。

欧州有名投資家がルイに近づく。

「全面出資したい」

ルイは即答しない。

「条件がある」

「SweetSと敵対しない」

その言葉に、投資家は驚く。

同時刻。

SweetS Europe本社。

雅が報告を受ける。

「ルイが動いたか」

エレナが言う。

「脅威?」

雅は首を振る。

「違う」

「新しい風だ」

ニューヨーク本社。

緊急役員会。

一部幹部が言う。

「利益相反です」

「処分すべき」

だが小春が遮る。

「ルイはSweetSを裏切らない」

「彼は、枠を壊してくれる存在」

沈黙。

優ちゃんが決断。

「Rは外部提携扱いとする」

「共存だ」

翌朝、世界のニュース。

“謎のブランドR、パリを震撼”

株価が一時乱高下。

だが終値は上昇。

市場は期待している。

ラスト。

ルイ、正式に《R》設立準備へ。

SweetSと戦わず、並び立つ道を選択。

秋大の欧州拠点計画も進行。

そして。

小春、ついに産休終了を決意。

「次は、私の番」

世界は甘くない。

だが、熱い。

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