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スイーツアカデミー恋愛物語~世界へ駆けろ!目指すは、世界一!  作者: 優貴(Yukky)


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第12話 『王冠の重さ』

パリ――

SweetS Europe 本社

就任から一ヶ月。

神宮寺 雅の改革は、想像以上に速かった。

・不採算17店舗の統廃合

・欧州限定Butterflyラボ設立

・若手抜擢制度スタート

売上は微増。

だが――

古参幹部の不満は爆発寸前だった。

臨時取締役会。

一人の幹部が立ち上がる。

「若造の実験で、ブランド価値が揺らいでいる!」

「Lumière時代の高級路線を戻すべきだ!」

空気が険悪になる。

雅は黙って聞く。

やがて、静かに口を開く。

「高級であることと、古いことは違います」

幹部が反論。

「我々は誇りある欧州ブランドだ!」

雅は一歩前へ。

「だから守る」

「でも、守るだけでは沈む」

その時。

別の幹部が資料を投影。

内部署名。

“雅解任要求”

会議室が凍る。

内部クーデター。

ニューヨーク。

優ちゃんに報告が届く。

「動いたか」

ルイが腕を組む。

「潰されるか、跳ね返すか」

小春は静かに言う。

「彼に任せよう」

母のような、でも経営者の目。

パリ。

会議室に戻る雅。

署名書類を見つめる。

震えはない。

「解任動議、受けます」

ざわめき。

「ただし条件があります」

幹部たちが眉をひそめる。

「三ヶ月」

「三ヶ月で黒字転換できなければ、辞任します」

挑戦状。

沈黙の後。

多数決。

承認。

雅のラストチャンス。

夜。

パリの街を歩く雅。

ふと立ち止まる。

ショーウィンドウに映る自分。

「兄貴なら、どうする」

答えはすぐ出る。

“攻める”

翌日、緊急発表。

《SweetS Europe × Butterfly

 欧州若手選抜プロジェクト始動》

保守的だったブランドに、若手革命。

さらに――

「Lumière伝統ラインは残す」

古参の誇りも守る。

二本柱体制。

攻めと守りの融合。

ニューヨーク。

ルイが小さく笑う。

「やるな」

優ちゃんは誇らしげ。

「弟だからな」

小春はお腹に手を当てる。

「みんな戦ってるね」

ラスト。

欧州SNSで話題沸騰。

“若き社長、退路を断つ”

だが三ヶ月という時限爆弾。

成功か、退任か。

そしてその夜――

小春に、破水の兆候。

予定より早い。

物語は、命の瞬間へ。

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