表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スイーツアカデミー恋愛物語~世界へ駆けろ!目指すは、世界一!  作者: 優貴(Yukky)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

50/84

第8話 『守りたい命』


ニューヨーク・自宅。

小春は腹部を押さえ、ソファにもたれかかる。

痛みは強くない。

でも、嫌な予感。

「優……ちゃん……」

声が震える。

すぐに優ちゃんが駆け寄る。

「どうした!?」

顔色の悪さで察する。

「病院行こう」

迷いはない。

救急外来。

白い天井。

検査の時間が永遠に感じる。

優ちゃんは拳を握りしめる。

「頼む……」

医師が戻る。

表情は穏やか。

「大きな異常はありません」

安堵の空気。

「ただし、過労とストレスです」

小春は目を伏せる。

会社のこと。

パリのニュース。

責任。

全部、抱え込んでいた。

「安静にしてください」

「仕事は極力控えて」

優ちゃんが即答。

「休ませます」

強い声。

その頃、パリ。

ルイのスマホに連絡。

優ちゃんからの短いメッセージ。

“体調崩した。大事ないが安静”

ルイの目が細くなる。

「帰る」

即決。

雅が驚く。

「でもイベントは――」

「責任者はお前だ」

静かな言葉。

雅の胸が跳ねる。

「できる」

自分に言い聞かせるように。

ニューヨーク。

病室。

小春が目を開けると、ルイが立っていた。

「……早い」

「うるさい」

ぶっきらぼう。

でも、目は優しい。

「無理するな」

短い言葉。

小春は微笑む。

「ありがとう」

かつての夫婦。

今は仲間。

その距離が、穏やか。

数日後。

小春は正式に産休強化。

会長職は一時休止。

経営権限はルイへ委任。

優ちゃんはMemoriesから全面バックアップ。

社内発表。

「命を最優先に」

社員から温かいメッセージが届く。

夜。

自宅ベランダ。

優ちゃんとルイ、二人。

「守れよ」

ルイが言う。

「命も、会社も」

優ちゃんは真っ直ぐ見る。

「お前もな」

二人の間に、奇妙な信頼。

ライバルでもなく。

敵でもなく。

戦友。

パリでは。

雅が単独で記者会見。

「Butterflyは未完成です」

「だからこそ挑戦する」

堂々とした姿。

兄の影は、もうない。

ラスト。

小春はベッドでお腹に手を当てる。

「みんな、頑張ってるよ」

小さな鼓動。

確かな未来。

だが――

ニュース速報。

《欧州最大スイーツ企業、SweetSへの敵対的買収を検討》

優ちゃんの顔が変わる。

ルイの目が鋭くなる。

守るべきものは増えた。

戦いもまた、始まる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ