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スイーツアカデミー恋愛物語~世界へ駆けろ!目指すは、世界一!  作者: 優貴(Yukky)


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第2話 『永遠のレシピ』


ニューヨーク、初夏。

SweetS本社の会長室。

小春は静かに書類に目を通していた。

そこへ、ノック。

「入っていい?」

優ちゃんだった。

昔と同じ声。

でも、今はSweetS Memoriesの会長兼社長。

肩書きは重いのに、笑顔はあの頃のまま。

「どうしたの?」

「今日は仕事じゃない」

優ちゃんは一つの小箱をテーブルに置いた。

小さな白い箱。

小春は、息を呑む。

「俺さ」

優ちゃんは、少しだけ照れくさそうに笑う。

「ずっと隣にいたのに、一回もちゃんと言ってなかった」

小春の心臓が跳ねる。

「小春」

まっすぐな目。

逃げない視線。

「結婚しよう」

部屋の時計の音だけが響く。

甘い言葉でも、派手な演出でもない。

ただ、確かな温度。

小春の目に涙が滲む。

離婚。

裏切り。

会社の危機。

世界進出。

いろんな嵐を越えてきた。

そのたび、優ちゃんは隣にいた。

支えるだけじゃない。

時には叱り、ぶつかり、守ってくれた。

「私でいいの?」

震える声。

優ちゃんは即答。

「小春じゃなきゃダメ」

箱を開ける。

シンプルなリング。

装飾は少ない。

でも内側には刻印。

“SweetS 0”

原点。

二人がまだ小さな厨房で夢を語った日。

「……はい」

小春は泣きながら笑う。

その瞬間、世界が静かに祝福した。

数週間後。

ニューヨーク郊外のガーデン。

身内だけの小さな式。

参列者は限られている。

Butterflyチーム。

Memories幹部。

SweetS幹部。

そして――

ルイ。

彼は一番後ろで静かに立っている。

祝福の拍手。

悔しさも、未練もないわけじゃない。

でも、それ以上に思う。

「幸せになれよ」

小さく呟く。

誓いのキス。

歓声。

優ちゃんが言う。

「これからは、夫婦経営だな」

小春は笑う。

「会社は別だけどね」

Memoriesは優ちゃん。

SweetSは小春。

対等なパートナー。

依存じゃない。

支え合い。

夜。

披露パーティー後。

二人きり。

優ちゃんが言う。

「俺たち、世界一の夫婦経営目指すか」

小春は微笑む。

「まずは、世界一幸せな家庭から」

Butterflyは羽ばたき始めた。

SweetSは再生し。

Memoriesは盤石。

そして――

新しい家族の物語も、始まる。

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