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スイーツアカデミー恋愛物語~世界へ駆けろ!目指すは、世界一!  作者: 優貴(Yukky)


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第20話 3章最終話 『原点の火』

ニューヨーク。

SweetS本社、緊急役員会。

スクリーンには赤い数字。

営業利益、大幅減。

在庫ロス増加。

品質クレーム増加。

株価は下落。

投資家の顔は冷たい。

「コストカットを」

「低価格ラインへ移行を」

小春は静かに立ち上がる。

「味は落としません」

空気が凍る。

「なら、どうする?」

誰もが見ている。

その時――

会議室の扉が開く。

龍星ルイ。

全員がざわめく。

「部外者は――」

優ちゃんが制する。

「話を聞こう」

ルイは小春を見る。

そして、役員たちへ。

「問題は拡大じゃない」

「魂が薄くなった」

辛辣。

だが的確。

「効率を優先しすぎた。現場の声を拾ってない」

小春の胸に刺さる。

否定できない。

沈黙の後。

小春が言う。

「三ヶ月、ください」

大規模リストラも価格改定もしない。

代わりに。

“再構築プロジェクト”

・全店舗レシピ再監修

・エリアごとの味再調整

・現場裁量拡大

・大量広告停止

投資家がざわつく。

「リスクが高い」

優ちゃんが口を開く。

「俺が保証する」

全員の視線が向く。

「Memoriesが利益で支える」

衝撃。

資産12兆円企業の後ろ盾。

「条件がある」

優ちゃんは続ける。

「上場延期」

短期株価より、長期ブランド。

小春は目を見開く。

「……いいの?」

優ちゃんは笑う。

「俺たち、何のために分けたと思ってる」

守るためだ。

三ヶ月後。

ニューヨーク旗艦店。

メニュー一新。

量産感を削ぎ落とし、温度を戻す。

小春が厨房に立つ。

ルイが技術監修として短期参加。

優ちゃんは現場巡回。

三人、同じ空間。

だが役割は明確。

客の反応が変わる。

「前より美味しい」

「丁寧になった」

売上は一気には戻らない。

だが、リピーターが増える。

レビューが改善。

株価は下げ止まり、ゆっくり回復。

夜。

屋上。

三人並ぶ。

マンハッタンの風。

「危なかったな」

ルイが呟く。

小春は笑う。

「うん」

優ちゃんが続ける。

「でも、崩れたから分かった」

大きくなることと、失うこと。

守ることと、攻めること。

三人がいる意味。

小春が静かに言う。

「SweetSは、世界を目指す」

「Memoriesは、心を守る」

「そして」

少し間を置いて。

「人は、一人じゃ世界に勝てない」

ルイは空を見上げる。

優ちゃんは頷く。

恋の形は変わった。

でも。

信頼は、形を変えて続いている。

ラスト。

SweetS、本格的再建へ。

Memories、安定成長。

ルイ、新プロジェクトを密かに構想。

そして物語は――

第4章へ。

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